風色の椅子 第二楽章

小栗旬さんのファンブログ やや耽美主義

大河ドラマ 鎌倉殿の13人 第42回

今日も秋晴れでした。

「鎌倉殿の13人」第42回を観ました。

いろいろな思惑が交錯した回でしたね。

でも久々に義時くん、義村くんのシーンが見られて嬉しかったです。

やっと執権になった義時に対して。

 

義村「よう!執権殿」

義時「名乗るつもりはなかったのだが、その方が都合がいい」

義村「遅かったぐらいだ。

   しっけんどの(義時の胸元の紐を指で弄ぶ義村)」

義時「よせ!」

義村「はは」

 

久々のイチャイチャ?いえいえ、イチャぐらいでしたが、

だって義時、もう笑顔がないんですもの。

義時の周りはもうこの義村とトキューサくらいかなあ。

義時、泰時、政子の対立構図ができてしまいましたね。

泰時は聡明さが出て来ましたが、これも幼い時から義時が、

ちゃんと学ばせたおかげで、その分父義時は田舎の小豪族の生まれで、

それほどの教養があったとは思えず、

ただ頼朝から教わったことをなぞっているようで、

これは政子も同様で、頼朝の言葉を思い返しながら、

しかし姉と弟は行き違ってしまっている。

伊豆の父上はあんなに穏やかに「今は一番幸せな気がする」と言いながらの、

温かな最後のシーンで、バックには「家路」が流れて、

義時にはこんな幸せな最期はないなあと、「家路」は流れないだろうなあと、

もうすでに義時が可哀想な気がしてしまいます。

とにかく姉上、「13人目はあなたです」と義時を引き留めたんですから、

その責任は取ってほしいです。

でも公暁が来てしまいましたね。佐藤浩市さんの息子さんですよね。

坊主姿が一種、ゾッとした美しさを感じます。

美しさといえば、黒執権義時も、見下すような鋭い目つきや、

伊豆の話を聞いた時の(少しやつれた?)お酒を飲んでいるアンニュイな義時とか、

黒い直垂を纏った義時も凄みの美しさがあるんですけどね。

来週もどんどん不穏になりそうですが、楽しみに観たいと思っています。

鎌倉殿の13人 一宮市トークショー 小栗旬 坂口健太郎

秋晴れの一日でした。

今日、一宮市で小栗くんと坂口くんのトークショーが行われました。

私は落選しましたけど(笑)記事が出ています。

 

https://news.yahoo.co.jp/articles/4193fae1a73e6d31464ad9a93bfc12823e4d2cb1

愛知・一宮に小栗旬さん、坂口健太郎さん登場 観覧倍率71倍

大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で北条義時役を務める小栗旬さんと、息子・泰時役の坂口健太郎さんが3日、今後のドラマで描かれる「承久の乱」(1221年)ゆかりの地である愛知県一宮市で開かれたトークイベントに出演した。

1500人の募集定員に対し、応募者は10万7174人(倍率71倍)。「狭き門」をくぐり抜け、全国各地から集まった観客は、人気俳優の歴史トークや撮影の裏話などに聴き入った。同市とNHKの主催。  承久の乱鎌倉幕府を開いた源頼朝ら源氏将軍3代が没した後、朝廷の権威を回復しようとした後鳥羽上皇が幕府の第2代執権だった義時を討つために挙兵した内乱。鎌倉幕府の正史「吾妻鏡(あずまかがみ)」には、幕府軍尾張国一宮・真清田神社(一宮市)の周辺に陣地を置き、軍議を開いたとの記述があり、泰時が参加していたとされる。  トークイベントで小栗さんは「意識のどこかで武士として(撮影期間の)1年5カ月間を過ごしてきた。実生活を含め義時として過ごした時間だった」、坂口さんは「この先、泰時がどうやって次の鎌倉を作っていくのか興味を持ちつつ、無事に役を全うできた」と語った。2人は2日には真清田神社を訪れており、小栗さんは「承久の乱の成功を祈願してきた」と明かした。 承久の乱では、両軍が愛知、岐阜両県の間を流れる木曽川を挟んで戦い、幕府軍が圧勝。朝廷は権威を失い、北条氏が主導権を握る執権政治が本格化した。2日に愛知県江南市の複合タワー「すいとぴあ江南」に上り、承久の乱の戦場となった木曽川を眺めたという坂口さんは「良い景色だった。ここに陣を実際に張っていたんだと教えてもらい、泰時も昔ここにいたと知れて良かった」と振り返った。  撮影は10月25日にクランクアップしたが、ドラマは現在、承久の乱に向けて佳境を迎えている。今後の見どころについて小栗さんは「最後まで行くと、もう少し僕(義時)のことが嫌いになるかもしれないが、生き様を見届けてほしい。悔い無く義時という役を最後まで届けることができた」と語った。

 

写真が素敵ですね!二人とも背が高くて、持て余すほど足が長くて、

そして小栗くんが小栗くんに戻ってました〜!(笑)

まあ、なんと格好いいこと(ジョン王、もっと観劇日を増やすべきだったか・笑)。

すっきりと髪を切って茶髪にしてスラリとして、

そうなんですよ。長髪のときは小栗くんの中にやっぱり小四郎が見え隠れしていて、

本当にクランクアップしたんだなあ、もう小栗くんの中に、

小四郎も義時もいないんだなあと思いました。

やっぱり小栗くん、本当に素敵です。

こちら東海地方のニュースでも早速取り上げていました。

動く二人を見られましたよ。

少し書き起こしてみますね。

 

小栗くんと坂口くんが登場。客席に手を振る。

小栗「ありがたいぐらいにこう、皆さんからの反響をいただいたり、

   作品を楽しんでいただいているっていう話をもらうたびに、

   元気づけられ、ほんとに、この間ラストを飾ったんですけど、

   今はもうすっかり現代人に戻りました。はは」

(会場・笑)

坂口「僕、すごい好きなんですよ。歴史。でも時代劇も初めてだったんで」

小栗「初の時代劇だったんだよね」

坂口「そうです、そうです。ちょっと嬉しかったですね」

小栗「初めて太刀を佩いたときは、もの凄い嬉しそうにしてました。

   何度も抜いて差して抜いて差して」

(会場・笑)

坂口「やっぱりテンション上がりますよ」

小栗「ははは」

(ドラマ、最終盤の見どころについて)

小栗「最後の最後の方までいくと、もう少し僕のことが嫌いになるかもしれませんが、

   僕もやりたくてやってるわけではないということを(会場・笑)、

   理解していただいた上で、小四郎の北条義時の生き様を、

   見届けていただけたらなあとは思っております。

   ちょっとほんとにこの先の僕はまたひどいことを結構するんですよね〜」

トークショーを終えた二人)

坂口「こういう男がひとり、まあ何百年も前の話だけど、いたっていう軌跡の、

   ようなものを感じてもらえたら、もうそれで幸いだなって感じがしますね」

小栗「最後まで、あの三谷さんが書き切ったこの物語を見ていただけたらなあと、

   思っています」

 

同じ事務所だし親子の役だし、二人の間に流れる空気がナチュラルで、

微笑ましい温かいトークショーだなと思いました。

私は先ほど、小栗くんからすっかり小四郎が抜けたと書きましたけど、

義時がやったことを、僕が僕が〜と話すところはやっぱりまだ義時なんだなあと、

そして「小四郎の北条義時の生き様を見届けていただけたら」という言葉に、

胸がいっぱいになってしまいます。

それは小四郎のでもなく、義時のでもなく、

小四郎の北条義時の〜重ねたところが、小栗くんは何気なく言ったかもしれないけれど、

なんだか若い若草色の直垂を着ていた小四郎から、黒い直垂を着ている義時まで、

全部受け止めてほしいと言っているようで、心に響きました。

とにかく行かれた方もこうやって話を聞く私たちも、

素敵なトークショーでよかったなあと思いました。

小栗くんと坂口くん、前日からこちらに来ていて、神社も訪れて、

楽しい時間を過ごせたようで、それもよかったですね。

「#小四郎と太郎と」というタグで、

Twitterで、このトークショーのいろんな感想が読めます。

こちらも楽しみに読みたいと思います。

大河ドラマ 鎌倉殿の13人 第41回

秋晴れの一日でした。

今日は競馬の秋の天皇賞、大逃げのパンサラッサに感動しました。

なんだかこの頃馬が可愛くて、競馬の特にG1レースはいつも楽しみに見ています。

馬券は買っていませんが(笑)。

 

「鎌倉殿の13人」第41回を観ました。

まず横田さん、「ジョン王」を降板されるということで、

どうぞゆっくり静養なさってください。

ご回復をこれからのご活躍をお祈りしています。

その横田さんが演じられた和田義盛、本当に素晴らしかった。

愛嬌があってまっすぐで豪快で勇敢で純粋で、巴を大切に思っていて、

バ、いえいえ場数を踏んでいて(笑)、本当に愛すべき和田義盛でした。

和田義盛自身もきっと横田さんに演じてもらえて喜んでいると思います。

今回もまず義村に裏切ってもいいぞというところ、本当に和田殿らしくて、

最後の最後に、実朝に「私にはお前が要るのだ」とまで言われて、

立派な最期だったと思います。

そんなまるで弁慶のようにたくさんの矢に刺された和田殿の亡骸と、

実朝の慟哭と泰時の決意の目と諸々の諍いを背に、

去っていく義時の泣きそうな顔が本当に辛かった。

この涙を表情を誰も見ていない。見せない。義時、辛すぎます。

本心を誰にも見せなくて、どんどん孤独になっていく義時。

ここからはちょっと愚痴っぽくなりますが(笑)、

大体元はと言えば大江殿も和田殿を排除しようとしていたのに、

政子にはいいところを見せて髑髏を取りに行ったりして、

政子も大江殿の手を取ったり、

なのに、政子は義時には皮肉な言い回しをして責めるし、

実朝も和田殿があそこまでして、命が助かるわけないのに、

そこが甘いし、義時だけ黒い部分を全部背負っているような気がして、

だって今の状態、義時は誰に殺されても仕方ないというような状態ですよね。

いろいろなところから反感、恨みをかっているし、

本人も全然弁明しないし。

義時は今目の前の鎌倉を守ろうとしているのか、

もしかしたら頼朝の心の中の鎌倉を守ろうとしているのか、

義時の黒く深い瞳に問いかけたいです。

来週も義時の行く末を見守っていきたいと思います。

鎌倉殿の13人 クランクアップ!

秋晴れです。

「鎌倉殿の13人」の撮影が10月25日にクランクアップしました。

おめでとうございます!

昨年6月のクランクインから約1年5ヶ月に渡って、

主人公・北条義時を演じきった小栗くんと制作統括の清水さんのコメントが、

ステラnet に載っています。

https://steranet.jp/articles/-/1057

 

「鎌倉殿の13人」クランクアップ!

小栗旬「悔いが残っていないというところまで来られた」

小栗旬コメント

今はまだ終わった実感がないというのが本音です。これだけ時間をかけて一人の人物を生き抜くということをさせてもらえたことは本当にすごい財産で、今後の自分にとって糧になる経験でした。途中からは、芝居について「ここはどうしようかな」と考えることが減っていって、「自分の歩んできた義時だったらこうするだろうな」ということをただただ淡々とやってきたという感じです。それを最後の最後まで、みんなに撮りきってもらい、今現在は悔いが残っていないというところまで来られたことは俳優として大きな喜びです。そういう現場を過ごしてきて、いま、こういう自分がいるという状態ですので、それを最後まで見届けていただけたら幸いです。


制作統括・清水拓哉 コメント

三谷幸喜さんと面白い大河を作ると決めてから、やるべきことを一個一個丁寧に考えてやってきました。小栗旬さんをはじめとして最高にして最愛のキャストとスタッフが集まり、こんなに熱烈な反響を頂いていること、心の底から嬉しく思います。 小栗さん最後の撮影となった最終回のラストシーン。もはや小栗旬ではない北条義時の、手負いの獣のような姿に、見ていて窒息しそうになりました。「もう政子になれないのが悲しい」小池栄子さんはそう言って泣きました。スタッフみんなも泣きました。誰一人クランクアップしたくない作品でした。退場していった者たちの思いを胸に、残された者たちが最後まで鎌倉で命を燃やします。最終章、ぜひお楽しみに。

 

小栗くんも清水さんも素晴らしいコメントですよね!

「悔いが残っていないというところまで来られたことは俳優として大きな喜びです」

〜なかなかそこまで到達できないと思うので、大きな喜びというコメントを読んで、

本当に嬉しかったし、本当に凄いと思いました。

小栗くんと義時がまさに一体化したような状態だったのですね。

特に最終回は、清水さんの言葉にあるように、

「もはや小栗旬ではない北条義時の、手負いの獣のような姿に、

見ていて窒息しそうになりました」〜この言葉だけで、もう心震えます。

そしてその後、小栗くんのHPのブログのところにも、

小栗くんの写真がUPされたのですが、

それがもう、なんていう笑顔でしょうという笑顔で、清々しく爽やかで愛らしくて、

ああ、こんな笑顔で終わることができたのだなあと、胸がいっぱいになりました。

「悔いが残っていない喜び」を具現化したような、

本当に素敵な笑顔で、この笑顔が見られたことだけでも、

大河の主役を演じてよかったなあと思ったくらいです。

1年5ヶ月間、コロナ禍もあって、撮影はとても大変だったと思います。

無事に撮り終えて小栗くんはじめ、皆さん、本当にお疲れ様でした。

清水さんのいうとおり、最高にして最愛のキャストとスタッフの皆さんの、

熱量はこちらにもしっかり伝わってきましたよ。

あと8回、楽しみに楽しみに観たいと思っています。

大河ドラマ 鎌倉殿の13人 第40回

よく晴れた一日でした。

まず先日深夜に放送された、

「鎌倉殿の13人 応援感謝!ウラ話トークSP ディープver.」を観ました。

いろいろなところに少しずつ少しずつ足されていましたね。

 

追放する父上へ挨拶するシーンは彌十郎さんと自分だからああいうシーンになった。

頼朝と義時の関係が義時と泰時の間に生まれる〜デジャブかなと思う。

泰時のリアクションでありし日の自分を思い出す。

全て頼朝様から教えていただいたという言葉で点を打つ〜一種の狡さを自覚している。

いろいろな人を送り出すシーン。自分がどうその人の散り際に立っていられるのか、

それが義時の栄養になって、次の義時のステップになっていく。

 

小栗くん、ときどき言う言葉が文学的なときがありますよね。

「点を打つ」とかあまり会話で使わないと思うのですが素敵だなあと思いました。

 

そして「鎌倉殿の13人」第40回を観ました。

私、どんなにどんなに義時が黒くダークになろうとも嫌いになれないんですよね。

むしろ何故皆、義時の思いを分かってくれないんだろうと思ってしまいます。

政子、泰時、実朝、まわりが正しさで塗り固められようとも、

彼らのために自ら身を挺して深みの黒へ落ちて行っている気がします。

だってまだときどき小四郎が顔を出すから。

今回も政子との会話にありましたよね。

 

政子「政に関われと言ったのはあなたですよ。

   私を支える立場ではなかったのですか。

   一人で勝手なことをしない!」

義時「・・・姉上に叱られたのはいつ以来でしょう」

政子「ごめんなさい」

 

切ないです。

義時のほんの少し笑ったような表情が繊細で心に響きます。

最初に「その決意の固さは、怯えの裏返しなのか、義時。」というナレーションが、

ありましたが、義時の中にまだ柔らかい部分、弱い部分が垣間見えるので、

それ故に義時自身が辛いだろうなあと思ってしまいます。

「鎌倉殿の13人」のHPに、小栗くんのインタビューが前編後編とUPされていますが、

後編のタイトルが「心が崩れていくような苦しみと覚悟」と書かれていて、

こちらも覚悟して読んだのですが、義時、今凄く辛い時期ですし。

以前カリギュラを演じていたときは、

食事も美味しくなかったと言っていたような気がしたので、

でもこのインタビューではむしろとても現場が居心地が良くて、

素晴らしい環境の中、演じることを楽しんでいるようでよかったなあと思いました。

この40回は、他には千世ちゃん、可愛いなあとか、トキューサ、頼りになるなあとか、

あの手って女装のこと?しかも一勝一敗って(笑)とか、

和田の髭が紐で結んであるのが可愛くて話が入ってこないとか、

冷徹なオーラ、アンニュイなオーラの黒義時、とても魅力的等々。

そして三浦義村ですよ。ずっと三浦を存続されるための行動ということはわかります。

それでどっちにつくかをギリギリで見極めるみたいな、

でもね。やっぱり平六と小四郎には深い絆というより、

二人しかわからない何かがありそうで、

それは二人とも気づいているのか気づいていないのか、

でもやっぱり刎頸の友だと思うんです。きっと。

しかしやっと和田を討たなくてもよくなったのに、ほんの少しの行き違いで、

和田に挙兵されてしまう〜来週はまたまた辛い回になりそうで、

心して観たいと思っています。