風色の椅子 第二楽章

小栗旬さんのファンブログ やや耽美主義

東京国際映画祭 受賞会見

晴れました。日差しが暖かいです。
間があいてしまいましたが、「東京国際映画祭」の受賞会見等の記事のことを、
書いていなかったので、書いておきますね。


【「役所さん小栗さんと相談しながら撮影しました」沖田修一監督──10/30(日)審査員特別賞『キツツキと雨』受賞者会見 】
役所広司さんと小栗旬さんが主演し、『南極料理人』の沖田修一監督がメガホンをとった『キツツキと雨』がは審査員特別賞を受賞。若手とベテラン、日本映画が誇る2大俳優を演出した沖田監督は、「どちらの俳優が仕事しやすかったか?」の質問に、「役所さんも小栗さんも、どちらも脚本をすごく気にしてくれる方で、2人ともやりやすかった」と回答。「(映画監督という)自分の経験は反映させているが、25歳の映画監督という、これまでにないキャラクターを意識して作っていった」と、ゾンビ映画の撮影に奮闘する新人監督と撮影にかり出される60歳の木こりの交流というストーリー作りの内情を明かしました。


「若手とベテラン、日本映画が誇る2大俳優」って嬉しいですよね。
よく脚本を書いた方と監督さんとの思いの違いがある場合があるのですが、
沖田監督は、脚本を書かれて監督もされているので、
そこは当然ですが、目指すところが同じで良いですよね。
やっぱり脚本は凄く大事だと思うので、
「どちらも脚本をすごく気にしてくれる方で、2人ともやりやすかった」というのは、
いい空気が流れていたのだなあと思いました。


【 『キツツキと雨』TIFF 審査員特別賞受賞 役所広司 小栗旬 沖田監督 喜びの受賞コメント 】
小栗旬 受賞コメント
「うれしい!…けどグランプリがよかった、接戦だったと聞いたので…。でも僕は映画祭に参加してお客さんが喜んでくれている姿を直接見られたので、それだけで満足です。」


正直で(笑)、でも思いが伝わってくるコメントですよね。
沖田監督、役所さんのコメントも喜びが伝わってきます。


ちょっとネタバレっぽいところもありますが。
【 公式インタビュー コンペティション 『キツツキと雨』 】
2009年に『南極料理人』で、新藤兼人監督賞などを受賞した若手監督、沖田修一の新作『キツツキと雨』は、ゾンビ映画の撮影隊ときこりの出会いから生まれる奇妙なコラボレーションを描いたもの。60歳の武骨で純なきこりを演じたのは役所広司。頼りない25歳の新人監督・幸一には小栗 旬。新旧の演技派が絶妙の<間>を披露して、ほのぼのとした笑いに包まれた心温まる一作となった。
沖田「みんなでひとつの物を創り上げていく。
    そういう<幸せな時間>を描けたらいいなというのが、最初の発想です。 」
役所「監督にはいろいろこだわるポイントがあるんですよ。
    だから「なんだかわかんないけど、もう1回」というのがけっこうあって。
    すると、僕と小栗君は、「監督、何が違うのかなぁ」と思いつつ、
    手探りでいろいろ試していく。そうしているうちにOKをもらっていく感じでした。
役所「沖田監督の場合、昔の監督の感じがして、
    「ああ、映画を撮っているなぁ」という実感がありました。
     それに完成品は、僕たちは台本を読んでいるし、
     演じているから先の展開もわかって見ているわけですが、
     それでも監督の世界観と空気感が出ていると思いました。
     あとは、お客さんが入って、より生き生きしてくる映画なんじゃないかと。
     初めて見た、次の展開の予測がつかないお客さんの笑い声なり、
     ハッと息を止める感じなりが注ぎ込まれて、
     より生き生きしてくる映画だと思いますよ。」
小栗「そう、じつにチャーミングな作品に仕上がったと僕も思います。」


まずなんといっても、この小栗くん、役所さん、監督さんの、なんといい笑顔だこと!
小栗くんの笑顔は、まるで少年のように可愛くて晴れやかで、
監督さんにいたっては、手放しの喜びようというか、オープンな笑顔ですよね〜。
「新旧の演技派が絶妙の<間>を披露して」〜の文章もとても嬉しいですし、
そして「みんなでひとつの物を創り上げていく。
そういう<幸せな時間>を描けたらいいなというのが、最初の発想です」
〜とてもいいなあって思います。
本当に、映画に限らず、「みんなでひとつの物を創り上げていく。幸せな時間」って、
ありますよね。素敵な時間だなって思います。
役所さんの「あとは、お客さんが入って、より生き生きしてくる映画なんじゃないかと。
初めて見た、次の展開の予測がつかないお客さんの笑い声なり、
ハッと息を止める感じなりが注ぎ込まれて、
より生き生きしてくる映画だと思いますよ。」
〜これは是非、映画館で実感したいです。
小栗くんの「じつにチャーミングな作品に仕上がった」〜いい言葉ですよね!
本当に楽しみです。


【 沖田監督 インタビュー(毎日新聞) 】
脚本へのこだわりは強い。「自分の中に2人いて、『脚本家』が頑張り過ぎる。『監督』の方は『あいつ(脚本家)のために頑張ろう』という感じ」。本作でも無駄をそぎ落とした脚本が独特の「間」を生み、ユーモアの屋台骨となった。


やっぱり脚本って大事だなあとつくづく思います。
そして映画でもドラマでもそうですけど、脚本、演出、キャストの演技等、
すべてパズルがはめられたみたいにぴったりくるというか、
その奇跡のような気持ち良さってありますよね。
この3人の笑顔を見ていると、そういうことを確信させる笑顔だなって思いました。
私の中では、
ロボコン」、「キサラギ」のツートップを脅かす作品になるでしょうか(笑)。
キツツキと雨」、とても楽しみです!