風色の椅子 第二楽章

小栗旬さんのファンブログ やや耽美主義

映画での代表作

曇っていましたが、晴れてきました。毎日、寒いです。
ままりんさんが昨日のコメント欄に書かれていますが(ありがとうございます)、
昨日、脚本家の市川森一さんの告別式の報道の中で、
小栗くんが社長さんと献花しているところが映っていました。
私も見ました。小栗くんは少し髪が伸びていて、眼鏡をかけていました。
また小栗くんとお仕事をしていただきたかったし、
たくさん市川さんの書かれていたドラマを観ていましたので、とても残念です。
謹んでご冥福をお祈り致します。
小栗くんとのお仕事は、「TAJOMARU」で脚本を書いてくださったんですよね。
【 TAJOMARU HP 】プロダクションノートより。


映画化を決意した山本氏は古くからの親友で、シナリオ・ライターの重鎮・市川森一氏に脚本を依頼。当初は「悪女モノをやろう」ということでスタートした。
「どんな悪女でも、好きになってしまったら男はどこまでも愛し続けるだろうという愛の不条理をやりたいと思ったんだよね。で、市川さんの上げてきた脚本も本当に素晴らしいものだった。だからスゴい映画ができると確信したよ」と山本氏。
「ところが、その脚本をメジャーな映画会社に持っていったら、「カンヌ国際映画祭で賞でも取るつもりですか?確かに素晴らしい映画にはなると思うけど、全国300館以上の映画館で公開するような内容的な規模が要りますよね」って言われて。企画と予算、公開規模のパワーバランスが一致しないという現実に気づかされたわけです」
そこで脚本の改訂が急ピッチで行われたが、こだわり続けたシーンもある。
「『オマエの正義を汲んでいては、わしの正義が立たない。だが正しいか間違いかなどどうでも良い事じゃ。正しいことから良いものが生まれるとも限らんからな』という台詞は、どうしても将軍の義政に言わせたかった。」


この文章を読むたびにやっぱりもったいなかったなあと、
その素晴らしい脚本のままで、映画が出来ていたらなあと思います。
カンヌ国際映画祭で賞を取ってもらってもよかったんですけど(笑)。
でもいろいろあって、仕方ないことだったんですよね。
しかしこの将軍の台詞は、よく覚えています。
確か小栗くんもインタビューで引用していましたよね。
本当に、いくら良い監督、キャスト、スタッフが揃ったとしても、
脚本が良くなければだめだと思うんです。
そういうきらめく台詞、考えさせられる台詞、心に響く台詞を、
また書いていただきたかったですね。
そしてままりんさんも書かれていますが、
小栗くんはまだ映画での代表作に出合っていないと思うので、
本当に、いろいろな方々とたくさんたくさんお仕事してほしいです。
まだまだあの脚本家の方と、あの監督さん、あの俳優さんとも、
お仕事してほしいなあという方がたくさんいます。
小栗くんはいわゆるブレイクしてしまったので、
ポップな感じに見られがちなんですけど、今は少し落ち着いてきましたし、
もう大ヒットを狙うという思惑が透けて見えるような映画ばかりに、
出なくてもいいかなと(笑)、当然商業的な部分もあるので、仕方ないことですが、
もっともっといろんな魅力を出せる人だと思うんです。
その脚本家さんや、監督さんの色に染まった、
また新たな小栗くんも観てみたいと思います。
でも来年は小栗くん出演の映画が3本も公開されるので、
まずは来年を楽しみにしたいと思います。