風色の椅子 第二楽章

小栗旬さんのファンブログ やや耽美主義

キツツキと雨 映画評

曇り空です。
昨日に引き続き、「キツツキと雨」について、ネットにUPされている記事を、
紹介しますね。
【 キツツキと雨 沖田修一監督に聞く「映画と林業の世界は似ている」 】
幸一役に小栗さんを起用したことについて沖田監督は、第一に俳優として好きだったこと、また、小栗さんにも監督経験があったことを挙げるが、今回一緒に仕事をして「やるからにはいいものを、とすごく誠実に役に取り組む方。責任感のある方」との認識を新たにした。かたや「子どものころからテレビや映画で見ていた」という役所さんについては、ゾンビの役までやってもらうこともあり、最初はコメディー的な演技を予測していたという。ところが、いざ現場に入ると「『キツツキと雨』という映画の中の一つのキャラクターとして(克彦役を)認めた上で台本を読み込んで芝居をしてくださる。それは、僕の想像をはるかに超えていて、僕は頼りきりでした」と大ベテランに敬服していた。
ところで、「キツツキと雨」は言い得て妙なタイトルだ。映画のストーリーと直接関係がないが、しかし見終わるとしっくり来る題名なのだ。沖田監督も最初は悩んだそうだが、「映画の内容が想像できないタイトルは、今はあまりない。せっかくのオリジナル(ストーリー)なので、明確に理由がないタイトルの作品があってもいいんじゃないかと挑戦しました」と明かす。
とはいえその裏にもまた、監督なりの明確な意図がある。「映画の現場と林業の世界とでは似ているところが結構多いんです。雨が降ったら休みだし、弁当だし、なになに組と呼ばれているし。朝が早いところも似ている。それに、キツツキの話は林業の世界でも聞くし、木を突くということでは(映画の)カチンコのイメージもあります」。そういうふうに、ちょっとしたところからアイデアを得て、それをふくらませ、物語を組み立てていく。それが、沖田監督の映画作りにおけるスタイルなのだ。


そういえば、本当に、映画の現場と林業の世界は似ていますよね。
雨が降ったら休み、お弁当、なになに組、キツツキとカチンコって、
そうか〜って思いました(笑)。
小栗くんの起用についても、 “第一に俳優として好きだったこと”は、
嬉しいですし、仕事をした後の評価も嬉しいですね。


読売新聞に映画評も出ています。
【 キツツキと雨 映画評 】
2人の距離が縮まっていくのを、セリフでなく絵で見せるのが面白い。
沖田修一監督は、前作「南極料理人」でも、人間関係のおかしみに、優しいまなざしを向けた。日常の描写を丁寧に積み重ね、南極での生活が、普通の人間の営みのように見えた。「キツツキと雨」も同様。役所、小栗の好演を得て、ユニークな人間描写に磨きがかかった。昨年の東京国際映画祭で審査員特別賞を受賞したのも納得の出来だ。


本当に優しいまなざしです。
“役所、小栗の好演を得て、ユニークな人間描写に磨きがかかった。”
嬉しいです。
個人的にはこれほど知っている地名が出てきた映画も初めてで、
克彦さんの方言も聞いたことがある感じで、素敵な映画の舞台になって、
何故だか誇らしいです(笑)。
心が通い合う様子、そこに流れる時間がさりげなくとても優しく心地よく、
ずーっと観ていたい映画なんですよね。
また幸一くん、克彦さんに会いに行きたいです。