風色の椅子 第二楽章

小栗旬さんのファンブログ やや耽美主義

ボクらの時代

爽やかに晴れました。
【 Bunkamura TOPICS 】より。
TBS 8:30〜「はなまるマーケット」 
4月16日(火)はなまるカフェに、小日向さんが出演されます。
稽古風景とか映ると嬉しいですよね。


そして昨日、「ボクらの時代」を見ました。とてもよかったです。
まずビジュアルが徹仕様で素敵でしたね〜。
上着も長くて、格好よかったです。
早速「あかいくらやみ」の稽古の様子も少し映って嬉しかったです。
タイトルが「橋本じゅん×小栗旬×吉田鋼太郎 俳優仲間で“お気に召すまま”」で、
“お気に召すまま”が使われていて、そこもお気に入りでした(笑)。
お話はすでに知っているものもありましたが、
脇役、主役のお話とか、興味深く、
そしてお母様の「小栗くんは二枚目じゃない」発言は、
全力で異議を唱えたいのですが(笑)、
自分の子供って、かえってわかりづらいでしょうか(笑)。
二枚目って顔が整っているだけじゃだめなんですよね。
背も高く、何より雰囲気が洗練されている等、
いろいろな要素が合わさって二枚目になると思うので、
小栗くん、充分二枚目だと思います。
それから「タイタス・アンドロニカス」のイギリス公演のお話が、
あらためて聞けて、とても嬉しかったです。


小栗「この8年間ぐらいですか。鋼太郎さんと出会って。
    まあ、ほんと、いろんな経験させてもらいました。ほんとに。
    一緒に酒飲んでいるのも凄い楽しかったし。
    やっぱり鋼太郎さんと一緒にイギリスに行くっていうことも、
    凄いデカイことだったし。
    ストラトフォード・アポン・エイヴォンという場所にある、
    ロイヤルシェイクスピアシアターで、
    ほんとにわかりやすいんだけど、
    一気に街の人たちの僕らに対する反応も違ってくるんですよ」
吉田「スーパーで買い物していても、握手してくれって言われたり、
    よかったわよと言われたりするわけよ」
小栗「鋼太郎さんと僕は毎回芝居の前に二人で走るっていうのをしてたんだけど、
    劇場のまわりを走ってると、犬の散歩をしてた老夫婦みたいな人たちに、
    ちょっとちょっと!って言われて、
    昨日観たよって、マーベラスとか言われて」
吉田「嬉しいよな」
小栗「あれはなんか、ほんとに」
吉田「やっぱりね。それでお墓に行ったわけよ。シェイクスピアのね。
    そしたら、むこうのさ、17歳、16歳くらいの女子高生なんだろうね。
    むこうの、綺麗なんだよ。白くて金髪で、ほんとスタイルが良くて、
    綺麗なんだよ。むこうの女子高生って、うん、綺麗」
小栗・橋本「あははは!」
橋本「わかりました、わかりました。綺麗でとどめましょ」
吉田「そしたら、むこうでは小栗旬はさ、むこうでテレビ出てるわけじゃないから、
    小栗旬知名度は俺と一緒なわけだよ。知名度的に一緒なわけだよ。
    俺が歩いてたら、振り向きももちろんしないさ。しないよ。
    小栗があとから来てみると、
    (振り返って口を覆う仕草)あ〜ってしてるわけだよ。
    イギリス人の女の子が、スイートとかプリティとか可愛いとか素敵とか、
    言ってるわけよ。もう、いいんだけどね。別にそういう話は、
    別に芝居とは関係ないんだけど」
橋本「でもちょっと、ん?って思いますよね」
吉田「関係ないんだけど、やっぱりそうなんだって」
小栗「そこにダメ押しさせてもらうと、初日が終わって、
    2日後、3日後に、イギリスの劇評がいっぱい出たんですよ」
橋本「どうだった?」
小栗「そしたら鋼太郎さんから僕に電話がかかってきたんですよ。
    小栗、劇評読んだか?僕ちょっと、英語そんなにしっかり読めないんで、
    なんとなくしかわかってないんですって言ったら、
    なんでよ、お前が俺より評価が高いんだよって鋼太郎さんから言われて」
橋本「いちゃもんですか」
吉田「いちゃもんつけるのは俺だろ」
小栗「ちょっと待ってください、よくわかんないですって言ったら、
    なになにのこれを見ろって言われて、吉田鋼太郎、素晴らしい、
    麻美れいも素晴らしい、この舞台はこうである、
    蜷川幸雄の演出も素晴らしい、そのあとに、however 」
吉田「ところで、やはり、みたいな感じだよな」
小栗「エアロン役の小栗旬のカリスマ性が光っていた、みたいな」
橋本「締めですね」
吉田「そうそう。なんだよ、イギリスって思ったもん」
小栗・橋本「あはははは!」


懐かしいですね〜。本当に本当に美しいエアロンでした。
そのお話を聞いているときの小栗くんが、
きりっとした目でそれこそ綺麗で、
小栗くんの魅力は世界に通じるものがあるんだなあと思います。
そして、やはりあのスレンダーでしなやかで美しい肢体、
さすが蜷川さん、よくわかっていらっしゃって、
だからこその絶賛だったと思うので、
あのエアロンに捧げた、若く美しいときが存在したこと、
それも本場イギリスで、エアロンとして生きたこと、
素晴らしかったなあといまさらながらに感慨深いです。
私としても、そのエアロンに生の舞台で会えたことは、
本当に嬉しかったです。
今でもイギリス公演のDVD が発売されないかなあと思っているのですが、
さい芸での公演は、DVD に収録されています。


「間違いの喜劇」「タイタス・アンドロニカス」を収録
【 amazon.co.jp NINAGAWA×SHAKESPEARE III DVD 】


蜷川さんの、大病の後、「生き返って戻ってきたから違う蜷川幸雄になる」
「活動しながら治す」等のお話は、本当に凄いなあと思いましたし、
鋼太郎さんの「私生活より舞台の上の方がほんとになってきてる」は、
俳優ならではの感覚なのかなあと思いました。
しかしあいかわらず小栗くんは、鋼太郎さんとは、弟のような息子のような、
遠慮のない関係で、小栗くん自身もすっかり安心していて、
鋼太郎さんもそれを楽しんでいるような、おちゃめな鋼太郎さんでした。
「お気に召すまま」の公爵とオーランドーのように、
いつも小栗くんを大らかに温かく包んでくれて、
ありがたいなあと思って見てました。
小栗くんの可愛い笑顔もたくさん見られて、とても嬉しかったです。
三人で同じ板の上に立ちたいという話も出ました。
是非、蜷川さんの演出でお願いしたいです。
「リチプア」「髑髏城の七人」、「あかいくらやみ」の稽古風景や、
花ざかりの君たちへ」「タイタス・アンドロニカス」の映像も映って、
お得でしたし(笑)、なんといってもお芝居好きな三人が集まって、
その空気が心地よかった「ボクらの時代」でした。