風色の椅子 第二楽章

小栗旬さんのファンブログ やや耽美主義

小栗、登場

曇っていましたが、晴れてきました。
映画「信長協奏曲Blu-ray とDVDが発売されます。
【『信長協奏曲』ブルーレイ&DVD発売決定! 小栗旬がコメント 】
興行収入45億円を突破した大ヒット映画『信長協奏曲(のぶながコンツェルト)』のブルーレイ&DVDが7月20日(水)に発売されることが決定し、主演の小栗旬がコメントを寄せた。
小栗は「一家に1枚。その時代に思いを馳せる。それこそ、タイムスリップするしか本当を知ることが出来ない時を想像し、家族皆で日本人の歴史を語らってみる。そんなことが起きてくれる入口になってくれるかも?なファンタジー。是非。」とコメントを寄せている。


【 amazon.co.jp 映画「信長協奏曲」スペシャル・エディションBlu-ray(オリジナル特典(アイテム未定)付) 】
【 amazon.co.jp 映画「信長協奏曲」スペシャル・エディションDVD(オリジナル特典(アイテム未定)付) 】


一応、amazon さんを紹介しましたが、オリジナル特典がまだわかりませんし、
他のところからも発売されると思うので、検討してみてくださいね。
小栗くんのコメント、いいですね。7月はサブローにまた会えますね。


蜷川さんの追悼番組として、wowowEテレで舞台が放送されます。
【 wowow 蜷川幸雄 追悼番組 天保十二年のシェイクスピア 5月28日 午後3時〜】

【 Eテレ 蜷川幸雄さん追悼 元禄港歌−千年の恋の森− 6月5日 前0:50〜(6月4日深夜) 】


私は「元禄港歌−千年の恋の森−」の方を観ようかな。
舞台は観るのにも体力がいりますよね。
私は地方に住んでいるので、小栗くんの舞台は東京や大阪に観に行きましたが、
他のものは映像で観ることが多いです。
蜷川さんの作品では、「十二夜」「あわれ彼女は娼婦」「ひばり」、
「表裏源内蛙合戦」を観ました。
「ひばり」はジャンヌ・ダルクの物語で、とてもよかったです。
松たか子さん、素晴らしかった。
「表裏源内蛙合戦」は、蜷川さん、井上ひさしさんタッグのもので、
同じタッグの「ムサシ」のちょっとした予習のつもりで観たのですが、
平賀源内の物語で、喜劇なのですが、
ドロドロで複雑で深くてとても引き込まれました。
「ムサシ」もこんな感じかしらと思ったら、
「ムサシ」は爽やかで明解な感じでしたね。
蜷川さんの作品、やはり「海辺のカフカ」を生で観てみたかったです。


さて17日のコメント欄に、ふぅみぃさん(ありがとうございます)、
shu shu さん(ありがとうございます)が、
蜷川シェイクスピアは鋼太郎さんが引き継ぐようなことを仰っていたと、
書かれています。
そうですよね。鋼太郎さんで、小栗ハムレットの実現を望みたいです。
できたら30代のうちに、今度はひそかに願っています。


さあ、そんなことを願いながらも、なかなか気持ちが落ち着かないのですが、
小栗くんと藤原くん、弔辞が対照的だったなあと思って、
「ムサシ」稽古中のときの蜷川さんの言葉を思い出しました。


小栗くんについて。
「彼も稽古場では必死さが見えるけど、やっぱり東京人だから、
都会で育った者特有の、斜に構えた部分が常にある。」
「竜也が武蔵役で、小栗が小次郎役というのはすんなり決まった。
だって性質をひとことでいうと、竜也は“野良犬”で、
小栗は“家で飼われている犬”だから。
小栗は稽古で苦しんだ“生理”の跡を、人には見せたくないという自意識がある。
でも藤原はそんなの初めからないからね(笑)。
そういう違いが、俺から見るとすごく面白いところなんだよ」


なんとなく納得ですよね。
蜷川さん、よくわかっていらっしゃるなあと思います。
「ムサシ」は、朝日新聞創刊130周年記念、テレビ朝日創業50周年記念、
彩の国さいたま芸術劇場会場15周年記念作品で、そして蜷川さん演出、
井上ひさしさん書きおろしということで、主演は藤原くんだったのですが、
小次郎役を、偉い人たち(笑)が、いろんな俳優を推薦してきたとき、
蜷川さんの「小次郎は小栗でいく」という鶴のひと声で決まったと、
聞いたことがあります。その頃、まだまだ小さな芸能事務所トライストーンの、
一俳優の、後ろ盾になってくださったんだなあと思いました。
何より蜷川さんの構想の中に、小栗くんがいたんですよね。


この頃、よく思い出す動画があるのですが、
2003年、蜷川さん演出の舞台に初めて小栗くんが出演することになったとき、
その稽古風景の動画です(今は消えてしまいました)。
こんな様子でした。


ハムレット」、フォーティンブラス役の小栗くん。
その稽古場で、「小栗、登場」と言ったときの、蜷川さん。
それは、とても愛しい子を見るような、温かいにこやかな笑顔で、
少し忙しそうに、でも優しく手招きして。
登場した小栗くんは、その金髪の髪を後ろで束ねながら、
高い背、華奢な身体、でも堂々とピンとした背中。
小栗くんの腰をポンとたたいて、優しく送り出す蜷川さん。
「何やってもいいから」
「はい」


このとき小栗くんはどんな気持ちだったのでしょう。
それからずっとずっと道を照らし続けてくれたんですよね。
感謝しかないです。