風色の椅子 第二楽章

小栗旬さんのファンブログ やや耽美主義

優しさがリンクする

よく晴れました。
「バケモノの子」が7月22日の金曜ロードSHOW でテレビ初放送されます。
小栗くん、声優でほんの少し出てますよね。
ノーカット放送だそうなので、見られると思います。楽しみですね。


映画「信長協奏曲Blu-ray & DVD が7月20日に発売されます。


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さて今週になってやっと、
蜷川さん演出小栗くんの舞台のDVD を観ることができました。
最初に観るのは「お気に召すまま」と決めていたので、
「お気に召すまま」から。
やっぱり涙、涙だったのですが、
まず老僕アダムのシーンは、いつも涙が流れます。
オーランドーの命が狙われると知って、老体でありながら、
細々と貯めたお金を差し出し、お供しますと言ってくれたアダム。
その言葉を聞いたとたん、オーランドーはアダムをぎゅっと抱きしめて、
「ああ、爺や、ありがとう。
 お前の顔には昔ながらの律儀な奉公人気質があふれている。」
このシーンは、パンフレットにも、
“老僕アダムとの感動的なシーンでは(小栗くんが)実際に目を潤ませるので、
こちらも涙が溢れるとアダム役の岡田正さんが語った。”と書かれています。
「お気に召すまま」は初演しかDVD になっていないので、
演技としてはまだ未熟なところもあるのですが、
でもちゃんとちゃんと伝わってくるんですよね。
それはやっぱり小栗くんの心の芯の部分に、
こういう優しさがあるからだと思うのです。
だからオーランドーの優しさと小栗くんの優しさがリンクするというか、
それが本当に伝わってきて、とても感動的なシーンになったのだと思います。
演劇は創作の世界ですが、そこにちゃんと真実が散りばめられていて、
たとえばこのアダムとのシーンのオーランドーの優しさも、
真実だったのだなあと思います。
私はやはりオーランドーから小栗くんに嵌ったので、
オーランドーが基本なんですよね(笑)。
美しくて品が良く勇敢で、皆から愛されてちょっぴりドジで、
小栗くんのために、シェイクスピアが当て書きしたのかと思いました(笑)。
そして考えてみると、「タイタス・アンドロニカス」は小栗くんが2代目でしたし、
「ムサシ」は小次郎役を何人かの俳優さんがされましたし、
カリギュラ」も再演されたので、
蜷川さんにとって、オーランドーとアンティフォラスだけが小栗くんのまま、
残っているのかなあと思いました。
本当に、蜷川さんが作り上げる小栗くんが好きでした。
美しく上品でしなやかで、特に美しさ。
小栗くんが持つ本来の美しさを引き出し、
かつ夢のように美しく演出してくださいました。
ハムレット」、蜷川さんなら、小栗くんの長身を活かして、
きっと引きずるような衣装だっただろうなあ。
その衣装を纏い、颯爽と大股に歩く彼が観たかった。
あの胸に手をあてたお辞儀も観たかった。
「お気に召すまま」「間違いの喜劇」、
二十代前半のあの頃は本当に、はっとするような美しさでしたよね。小栗くん。
そして小栗くん特有の甘さがいかんなく発揮された、
幸せな幸せな物語でした。