風色の椅子 第二楽章

小栗旬さんのファンブログ やや耽美主義

CRISIS 稲見朗 総評  BORDER 復活

梅雨なのに晴れの日が続きます。
昨日、「CRISIS」が終わったと思ったら、今日、「BORDER」が、
3年ぶりにスペシャルドラマで復活すると聞いて、
もう大わらわ状態(笑)。今年、小栗ファンは息つく暇もありません。
公式サイトです。
【 BORDER 2 贖罪 公式サイト 】
小栗旬さん コメント》
石川という役に戻ることは、とても過酷ですが、楽しみに待って頂いている方たちのためにも、一生懸命に向き合いたいと思います。
金城一紀さん(原案・脚本) コメント》
「あのラストシーンのあと、石川はどうなったんですか?」
ファーストシーズンの最終話が放送された直後からつい最近まで、たくさんの、本当にたくさんの人たちにそう聞かれました。
聞かれるたびに、曖昧に言葉を濁してその場をやり過ごしてきましたが、実は、最終話の脚本を書き終えた直後にプロデューサーからも同じ質問をされました。その時は言葉を濁さず、あのラストシーンから新たに始まる石川の物語を語って聞かせました。そして、プロデューサーは熱のこもった口調で、こう言いました。
「色々なタイミングが合い、時が満ちたら、必ず新しい石川の物語を作りましょう」


時が満ちたようです。
少しだけお待たせしましたが、再び石川安吾の物語が開幕します。
それは同時に、市倉、立花、比嘉、赤井、スズキ、サイ君、ガー君たちの物語でもあります。そして、新たに重要な登場人物が加わり、物語の展開を加速させます。
さて、3年ぶりのBORDERです。
新しい石川の物語は、“あのラストシーン”から幕を開けます。
心の準備はよろしいでしょうか。


ツイッターです。
【 BORDER 公式ツイッター 】


限定動画です。
【 小栗旬×金城一紀『BORDER2』超先行!限定動画 】


限定動画を見ると、否が応でも「BORDER」の世界に惹き込まれます。
「BORDER」、雰囲気ありますよね。
主役級になった波瑠さんをはじめ、皆そのままの役柄で、
戻ってくることが嬉しいですよね。
あのラストシーンから始まるということは、
小栗くん、今度は痩せなければいけません(笑)。
「BORDER」、期待しています!


それにしても、金城さんの小栗くんへの愛が素晴らしい。
お気に入りというか、凄く買ってくださっていますよね。
以前、蜷川さん演出の「カリギュラ」を小栗くんが演じたときに、
娘さんの蜷川実花さんがこう仰っていました。
「父が演出した小栗くんの舞台「カリギュラ」を観てびっくり。
とにかく小栗くんカッコ良く色っぽく演出されていて、
「父さん、本気で小栗くんに恋してない!?」と思わず疑ったくらいでした。」
それと同じような感覚を金城さんが当て書きされた稲見には感じます。
だって、稲見朗は、ちょっと桁違いに、
ドラマに添って言うなら規格外に格好よかったですよね。
まさに美しい青年から美しい男になった感じ。
金城さん、「オフィシャルガイドブック」のインタビューで、
こう答えています。


「肉体を使ったアクションという点では欧米のドラマを超えたという自信があります。それができた一番の理由は、やっぱり小栗くんの身体能力がすごいから。小栗くんは日本で唯一、ジェームス・ボンド役をやれる人だと思っています。スーツも似合うし、ボンドの素質があるでしょう?」


「小栗くんがクリエイティブな意識を持って動けば、若い人は付いてくると思うし、その意味で、彼はすごく革命的なことをやっているんです。どうかその火を消さないでやってほしい。僕はいつまで脚本家を続けるか分かりませんが、小栗くんの志だけは「CRISIS」という作品を通して他の誰かにバトンを渡したいと思っています。一視聴者としてでも、小栗くんが全力で走り続けている姿を見るのが僕の願いですね。」


さらに小栗くんと西島さんの対談での言葉から。
稲見は石川より刹那的な恋愛をしてた方が面白いんじゃない?と言われた理由。
小栗「以前、僕の出ている舞台に金城さんが来てくれて、
    終演直後にお会いしたんですが、
    「とんでもねぇ色気で、抱かれてもいいと思った」って言うんですよ。
    そのとき、オスとしての部分を膨らました方が面白いんだと、
    思い付いたらしい。」


そうなんですよ。色っぽかったですよね。
でもちゃんと清潔感はあって、かつ30代相応の色っぽさがあって、
本当に、格好よくて、可愛くて、素敵で、あらゆる魅力が詰まった稲見でした。
ではここからは項目別にして、稲見の総評を書こうと思います。


《アクション》
とにかく素晴らしかった。手に汗握るとはこのこと、
息をするのを忘れるほど見入ってしまいました。
なにしろ、動き回れば回るほど、長身、手足の長さ、スタイルの良さが、
映える、映える。やられる色っぽさもありながら、
華麗で、軽やかで、スピード感もあって、
胸をすくような爽快さで、しかもスーツ姿でアクションをするので、
上着の裾がひらひら揺れて、それさえ色っぽく、本当に格好よかったです。
闘いへ向かうときの後姿もぐっと来ました。
小栗くんはじめキャスト、スタッフ、皆さん、
どれだけトレーニングを積んだのでしょう。
その情熱が熱量が凄く伝わってきました。
それにしても、足が長いなあとあらためて思いました。
(これ見よがしに机の上に足を投げ出していましたけど・笑)
警棒、シャキーンも格好よかったし、
細くて長い指、肩から背中、腰、足のラインも綺麗でしたね。


《久々にモテる役》
本当に、久々にモテる役で、先ほど書いたように、
金城さんが小栗くんの舞台を観てくれて、色気を感じてくれて、
その後、稲見を誕生させてくれて、本当に感謝です。
まず第1話の、ベッドでシーツにくるまった美しい背中、
この背中を見ただけでも、「CRISIS」観てよかったと思いました(笑)。
そして第8話の頬杖をつきながら、芳ちゃんを見つめる目。
もの凄く色っぽくて、まさにハートのついた矢がビュンビュン飛んでくるような、
女性はすべて「触れなば落ちん」のごとく、あ、大山は除きます(笑)、
総崩れだと思います。
やっぱり小栗くん、こういう恋愛系の色っぽい役、やろうよ。
その破壊力で、皆、撃沈だと思いますよ。
抜群の容姿、持て余すような長い足、厳しい任務につきながらも、
少しやんちゃで人懐っこい笑顔、洗練された仕草と危うさ、
モテない要素を探す方が難しいですよね。


《チャーミングさ》
小栗くんが21歳頃からのファンとしては、小栗くん特有の、
可愛らしさというのがいつも愛しいのですが、
金城さん、「BORDER」以降、たくさん小栗くんと会って、
それで、稲見を当て書きされただけあって、
その小栗くんのチャーミングさ、おちゃめな部分が、
凄く稲見に入っていたと思います。
飄々としているようで、すぐ感情が表に出て、変な顔をしたり、
無邪気におもちゃのロケットを飛ぶのを見たり、
椅子に座って、クル〜シュ〜とか移動してみたり、
「失敗したぁ」と、第8話の大山への頬へのちょっかいは、
小栗くんのアドリブだそうですが、稲見、可愛らしかったですよね。
そんなチャーミングなところも好きでした。


《脆さと危うさ》
これは稲見を魅力的にした大きな要因で、私は大好物でした(笑)。
花は風に揺れるから美しいと言ったのは誰だったか。
誰にも負けない頭脳とスキル、身体能力、かつ整った容姿を持ちながら、
その繊細さ、脆さ、危うさは、稲見があちら側へ引っぱられる因子となって、
彼をより魅力的にしていました。
あるときは田丸に掴まれ、戻されたり、
でも彼の心の闇は、少しずつ少しずつ、彼を取り込んでいたのですね。
彼の美しい横顔がすべてを物語っていました。


《演技力》
ままりんさんが、13日のコメント欄に、「また一段と大きくなったなぁ、と、
なんだか眩しく見上げるような気持ちになりました」と、
書かれていましたが(ありがとうございます)、
私もそれは凄く感じました。
今回「CRISIS」を観るにあたって、
こうやって目に見えて、階段を登る日が来るのだなあというか、
「CRISIS」での演技に、どれだけ惹きこまれたか、感嘆させられたか、
本当に、また大きくなったなあとより眩しく彼を思いました。
やはり自分が望んだ作品、それもオリジナル、
皆が情熱を持って、同じ方向を向いて、一丸となって作った作品。
そういう思いが彼を演技の面でも引き上げてくれたように思います。
良い作品に出合うことは大事ですね。
しかも座長としての気遣いも忘れず、堂々としながら、
でも力まずナチュラルな心掴む演技と、息を呑むほどの心震える演技、
心の闇も哀しみも、見たこともない表情で、すべてを持っていかれました。
共演者にも恵まれましたね。
特捜班の皆さんとのシーン、鍛冶局長とのシーンもよかったです。
そして大人な作品でした。
稲見朗は、小栗くんの役者人生においても、
大きな位置を占める役だと思います。
金城さん、ありがとう。携わった皆さん、ありがとう。
こんなにも魅力的な美しい稲見朗と出会うことができて、
素敵な3ヶ月を過ごすことができました。
そして小栗くん、ありがとう!
どんどん成長する大きくなるあなたを、ずっと見つめることができる喜び、
もう何十回言ったでしょう、あなたのファンであることが喜びです。