風色の椅子 第二楽章

小栗旬さんのファンブログ やや耽美主義

物語を背負う男の覚悟と変化

曇り空です。
銀魂」100万人を突破しました。
【 <銀魂>実写映画の動員100万人突破 オリジナルドラマも「dTV」歴代1位の視聴者数獲得 】
空知英秋さんの人気マンガを小栗旬さん主演で実写映画化した「銀魂」(福田雄一監督)の観客動員数が、14日の公開から21日までの8日間で100万人を突破したことが22日、分かった。興行収入は13億円を突破した。また、15日から映像配信サービス「dTV」で配信されているオリジナルドラマ「銀魂 -ミツバ編-」も同サービスで歴代1位の視聴者数を記録している。


【 7月22〜23日 国内映画ランキング 】
全国的に学生たちが夏休みに入った最初の週末の映画動員ランキング(7月22・23日、興行通信社調べ)、2位は前週と同じ小栗旬主演『銀魂』。
土日2日間で動員23万9000人、興収3億3500万円をあげ、累計興収は23日までに17億円を突破した。


8日間で100万人突破は素晴らしいですね。
22〜23日のランキングでは、2位で変わらず、
ただ海賊さんとちっちゃな黄色のモンスターには勝ったのに、
また違う黄色のモンスターに 1位をとられちゃいました(笑)。
しかし夏休み、強敵が並ぶ中、2位キープ、
興行収入もすでに17億円突破で、凄いと思います。
考えてみると、なかなかマニアックな映画だと思うので(笑)、
たくさんの方に観てもらえて嬉しいですよね。


大ヒット御礼舞台挨拶もありました。
【 菅田将暉、不在の小栗旬に代わり「まーきの!」ポーズをさく裂 】
週刊少年ジャンプ」で大人気を誇る同名漫画の映画化『銀魂』の大ヒット御礼舞台挨拶が7月22日(土)、都内にて行われ、出演する菅田将暉福田雄一監督が登壇。「今日が誕生日」という客席の女性に向かい「おめでとう」と、にっこり言葉を送った菅田さん。福田監督がさらなるリクエストを要求し、ドラマ「花より男子」の小栗旬が演じた花沢類の名台詞「まーきの」を、女性の名前「ふーたば」に代え、小首をかしげて言ってみせ、菅田さんのとっさの機転とサービスに、会場が沸いた。


小栗くんがいない中、菅田くんも頑張りました。
恒例になっているところが、可笑しいですよね。
受け継ぐ伝統芸ではないですが、菅田くんが受け継いでくれて嬉しいです(笑)。


小栗くんの素敵なインタビューがありました。
【 小栗旬がたどり着いた境地「いい加減でいいかげんに」――物語を背負う男の覚悟と変化 】
「最近、よく聞かれるんですよ。『小栗 旬って何人いるの?』って(笑)」――。3月末から『髑髏城の七人 Season花』で2カ月半、舞台に立ち続け、4月にはドラマ『CRISIS 公安機動捜査隊特捜班』(フジテレビ系)が放送開始。合間を縫って映画の公開を迎え、8月にはミュージカル『ヤングフランケンシュタイン』が…。誰より本人が「2〜3人、小栗 旬がいたら…」と思っているかもしれない。そんな数ある出演作の中でも、発表当初からひときわ高い注目を集めてきたのが、映画『銀魂』である。
ーー最初に本作の実写化、そしてご自身の主演の話を聞いたときの心境は?
小栗「福田(雄一)監督にハワイでお会いしたときにオファーを、
    いただいたんですが、そうしたらすぐにプロデューサーも、
    ハワイにいらして。外堀を埋められた感じというか、
    これはもう逃げられない状況だな…って(苦笑)。」
ーーその時点では「マジでこれを映画化するのか?」という気持ちでしたか?
   それとも「よし! やってやろう!」という前向きな気持ち?
小栗「空知先生が「福田さんが監督なら」と仰っていると、
    聞いていたので、それならおもしろいものが、
    できるんじゃないか、という気持ちでしたね。」
ーー原作のテイストを大切にしつつ、実写ならではのギャグもあり、
   非常におもしろかったです。原作と福田監督の相性の良さも感じました。
小栗「まさに福田さんならではのおもしろさがありますよね。
    ギリギリのところをパロディにして笑いをとるのは、
    福田さんがずっとやってきたことでもあり、
    そこはしっかりと攻めてると思います。」
ーー歌も歌ってらっしゃいますね。
小栗「あれは、現場でたまたまそういう話になったんですよね。
    僕が「こうなったら、俺が歌っちゃいますか!」と言って、
    福田さんが「それおもしろいね」とか言ってるうちに、
    「パッション」という曲ができあがってしまい(笑)、
    本当に歌うハメになりました…。」
ーーあの歌声は…(笑)。福田監督とは、8月からのミュージカル、
   『ヤングフランケンシュタイン』でもご一緒されますが、
   『銀魂』の撮影時点でそれはすでに?
小栗「決まってました。まあ、あの歌声は「自分が」というよりも、
    僕が演じた坂田銀時がものまねを入れながら歌っているという、
    設定なのでね…(笑)。」
ーー実際に、完成した作品を見ての感想を教えてください。
小栗「超スーパーB級映画ができあがった!」ですかね?(笑)
    ハリウッドだとこういうコメディは多いけど、
    日本のメジャー作品ではなかなかないので、
    おもしろい試みになったんじゃないかなと。」
ーー“超スーパー”なのはどういう部分ですか?
小栗「実際、見ていただいた方の評判もすごくよくて、
    「おもしろいものができた」と言っていただけてるんですけど、
    じゃあ本当にこれが“超メジャー”か? というと、
    いや、違うだろっ! って気持ちもあるんですよね(笑)。
    そのへんのバランスがおもしろい。
    “超スーパーB級”と言っているのが『銀魂』らしいなって思います。」
ーー小栗さんにとっては、すでに慣れっこかもしれませんが、
   人気漫画の実写化には批判的な声が必ずついてまわります。
   ただ、本作はみなさんが楽しんでいるのが伝わってきます。
   どこかの時点で小栗さん自身、自信や手応えを感じていたのでしょうか?
小栗「どうでしょうね…。結局、実写化するとなると、
    どんな作品であれ賛否はあるものなので、
    そこに関しては興味がないというか。だって、誰かが「やる」と言って、
    僕らもそこに乗ったんだから、作品自体への評価はともかく、
    そこ(=実写化すべきか否か)はどっちでもよくない? って感じですね。」
ーータイミングが重なった部分もあるとは思いますが、
   舞台、ドラマ、映画と今年に入って、すさまじい活躍です。
   10年前の『花より男子2(リターンズ)』(TBS系)、
   『花ざかりの君たちへ〜イケメン♂パラダイス〜』(フジテレビ系)、
   映画『クローズZERO』の頃のフィーバーに匹敵するかのような、
   充実ぶりですが…。
小栗「最近、とくにいい仕事、おもしろい仕事をさせていただいているなと、
    感じますね。オファーの質もだいぶ変わってきているのも感じますし、
    ここ2〜3年、自分の中できちんと吟味しながら、
    仕事をさせてもらえていると思います。
    ただ、いろんなパズルがハマりすぎて、
    忙しすぎるなっていうのはあるんですけど…(苦笑)。
    とはいえ、自分としても望んだ仕事ができている状況を楽しんでます。」
ーー本作を含め、半分以上の出演作で主演を務めてらっしゃいます。
   故・蜷川幸雄さんも生前、小栗さんに「主演を張りなさい」と、
   仰っていたそうですが、主演を務めるということの意味、責任を、
   小栗さんはどのように受け止めていらっしゃいますか?
小栗「蜷川さんが仰っていたのは「物語を背負え」という意味だと思いますし、
    その覚悟は当然、持たなくちゃいけないという意識でいます。
    一方で、興行成績や視聴率といった数字的な部分は難しいところで、
    言葉は悪いけど「どうでもいい」という気持ちもどこかにありつつ、
    やはり見てもらわなければ意味がないというのもある。
    そのあたりのバランスの難しさはいま、とくに感じていますね。」
ーー「物語を背負う」という意識に関して、20代の頃と比べて変化はありますか?
小栗「ありますね。昔は「俺はこんだけやってんだから、
    みんなもそのくらいのテンションでやれよ!」みたいな感じで、
    ギラギラしていたと思います。最近は、よく使う言葉なんですけど、
    「いい加減でいいかげん」になってると感じていて。
    そこはおもしろい変化ですね。変に力が入らなくなったというか。」
ーーその変化は年齢と作品を重ねていく中で徐々に?
小栗「徐々にですね。「自分が何とかしなきゃ」とか、
    変にプレッシャーを感じても、たいしてよくならないんだって、
    わかってきました。リラックスして臨んだほうが、
    圧倒的に効率がいいんですよ。
ーー今年で30代も折り返しですね。いろんな俳優さんが、
   日本の映画やドラマでは、40代を超えると、
   主演を張れる場所が極端に減っていくと仰います。
   小栗さんの中で、40代に向けたビジョンはありますか?
小栗「あんまり意識はしてないですね。そもそも、40代になって、
    そういう作品がないっていうのがおかしな国ですよね。
    普通は一番仕事をするべき年齢なのに。最近、とくにメジャー作品で、
    若い子たち向けの恋愛ものを…という傾向になっているし、
    それは正直、おかしなことだなと思います。
ーーそうした閉塞した状況さえも、小栗さんたちの世代が、
   打ち壊してくれるんじゃないか? という期待があると思います。
   そんな思いまで背負わせるのは、正しいことではないのかもしれませんが…。
小栗「まあ、背負うという気持ちは自分の中にないし、
    僕は僕のやりたいようにやっていくと思ってます。
    自分にとってやりたい企画、こういうことをしてみたいということが、
    まだまだいっぱいあるので、それができる環境にいられる限り、
    進んでいきたいですね。」
ーーなるほど。
小栗「ただ、さっきも言いましたが、どんなに自分と向き合おうが、
    どんなに素晴らしい人たちと巡り会い、素晴らしい作品を作ろうが、
    やはり、見てもらわなければ意味がないんですよね。
    “いいかげん”のバランスをうまくとりつつ、
    自分が「これはおかしい」「変だな」と思っているところに、
    一石を投じながら、死んでいけたらいいかなと思ってます。」
ーー30代、人生楽しんでいますか?
小栗「楽しい…。うーん、もうちょっとのんびりしたいですけどね(笑)。
    さすがに働きすぎですかね? いろんな人に、
    「小栗 旬、何人いるんだよ?」って言われますから(笑)。
    でも、そこに毎回、いろんなチャレンジがあり、
    乗り越えなきゃいけない壁に楽しみながら挑めている気がします。
    そこは楽しいですね。」
ーーもしいま、仕事以外の自由な時間がたっぷりあったら何をしたいか、
   教えてください。
小栗「うーん…、ゆっくり子どもと遊びたいですね。」


写真がとても素敵です。
質問もよかったですし、その答えも説得力があって、
やはり小栗くん、クレバーですよね。
多角的な目もあるし、創ること、演じることが好きなんだなあと、
その実現のために、どうしたらいいか、背伸びせず、ちゃんと今を踏まえて、
考えているところが素晴らしいと思います。
こうやって30代になって、“いい加減でいいかげん”を導き出し、
蜷川さんが仰っていたように、覚悟を持って数々の「物語を背負い」、
バランスを取りながら、変化し進んでいく。
本当に忙しくて、大変ですが、何よりも、
「毎回、いろんなチャレンジがあり、
 乗り越えなきゃいけない壁に楽しみながら挑めている気がします。
 そこは楽しいですね。」〜という言葉が聞けてとても嬉しかったです。
お身体に気をつけながら、心の芯はぶれずに、
でもゆっくり変化しながら、本人が楽しみながら、
より魅力的な役を小栗くんを魅せてもらえたらなあと思っています。