風色の椅子 第二楽章

小栗旬さんのファンブログ やや耽美主義

イズ・エー トークショー

晴れたり曇ったりしています。
「イズ・エー」が東京・目黒シネマにて上映されています。
【 津田寛治が選んだ「ソナチネ」「イズ・エー」上映、小栗旬らのトークショーも 】
上映イベント「目黒シネマ☆俳優チョイス 第二弾 津田寛治篇」が、12月9日から15日にかけて東京・目黒シネマにて開催される。
本イベントは、映画好きな俳優が自身の出演作や影響を受けた作品をチョイスする企画「目黒シネマ☆俳優チョイス」の第2弾。今回は津田寛治が選んだ2本がスクリーンにかけられる。ラインナップには、津田が映画に初出演した北野武の監督作「ソナチネ(1993年)」、津田の初主演映画で小栗旬と共演した「イズ・エー[is A.]」の2作品がフィルム上映される。
初日の12月9日にはトークイベントが開催。12時10分からの「ソナチネ(1993年)」上映後には、津田のほかキャストの渡辺哲、大杉漣が参加。14時55分からの「イズ・エー[is A.]」上映後には、津田のほかキャストの小栗、戸田菜穂、監督の藤原健一が登壇する。
なお津田は、本企画の実施に際して「大好きな目黒シネマで好きな映画をかけていいと言われました。ヤッター! で、ヤラしいですけど僕が初めて参加した映画と僕が初めて主演した映画を選んでしまいました。どちらも素晴らしい映画です。大好きな人達とトークもします。是非観に来て下さいね!」とコメントを寄せている。


まさかここで「イズ・エー」の話題が出るとは。
トークショーも無事、終わったようでよかったですね。
「イズ・エー」公開当時、遠い映画館だったので、私はDVD で観ました。
父親役の内藤さんに感情移入してしまって、ボロボロ泣きました。
重くて暗くて哀しい映画で、少年犯罪を扱っていて、
どこにも答えがありません。とにかく勇也がわからない。
でも21歳の小栗くんの勇也がとにかく美しかった。
繊細で透明感があって、ガラスのような脆さと儚さ、
そして幼さと狂気、ぞっとするような綺麗な少年でした。


その当時、雑誌での小栗くんと津田さんの対談の中で、
最近「きれい」「美しい」と思ったものは?という質問に、
津田さんは、「小栗くん」と答えてくれています(笑)。
しかも津田さん、小栗くんは、
「50年にひとりくらいの逸材ですね」と言っていて、
「三桁かな?って一瞬思ったけど、50年って言っちゃった(笑)」とか、
あとから付け加えていて、可笑しかったです。
小栗くんは感謝していました。
DVD のメイキングの中でも、克次役の姜暢雄くんが、
「とても小栗旬くんが優しくて格好よくて、もうメロメロです」と、
言っていました(笑)。パンフレットの中では、監督さんが、
「勇也役の小栗くんの表情が脚本に書かれている以上に、
 儚さや切なさを含めて、少年の危うさを見事に演じてくれましたので、
 小栗くんの力に助けられたかなと思っています」と仰っていました。


黒髪、白シャツの危うい勇也。
勇也という役はとても難しかったと思います。
まず不良というわけではない、父親にあからさまな反抗もしていない。
でも残酷さ、澱んだ影がある。しかし、愛されるべき面影もある。
その上、幼さ、切なさ、儚さもあって、少年の危うさに美しさもある。
その繊細な狂気、まるでその時を生きていないような浮遊感は、
小栗くんにしか出せなかったのではと思いました。
だから得たいの知れない勇也の雰囲気は、すごく伝わってきました。


こういう役を若い21歳の頃に演じられたことはとてもよかったと思います。
そのときのその年齢の役って、ありますよね。
未熟な部分もあるかもしれないけど、だからこその不安定さとか、
そのときにしかない美しい外見に伴って、
それが魅力になっていくというか。
男の子でいうと、少年と青年の狭間の時期、
その時期に、勇也を演じられたことはよい出合いだったと思います。
欲を言うと、そのような時期に、
森蘭丸沖田総司光源氏、そしてそしてロミオを演じてほしかった。
でも、オーランドーもカリギュラも演じていますし、
いろいろ欲張ってはいけないのですが、
これからは30代のうちに、ハムレットを是非、演じてほしい。
マクベス等は、40代、50代でも演じられるので、
ハムレットは一応王子なので、30代の間には演じてほしい。
それから先日のラブストーリーも、30代のうちに、どうか演じてほしい。
うかうかしていると、
娘を見守るお父さん役になっちゃいそうなので(笑)、
今だけの美しさ、格好良さを大切にしてほしいです。
演技力にも磨きがかかった今、良い作品に出合えますように。
もうひとつ言うと、もう充分、興行収入には貢献したので、
そういうものをあまりこだわらない、
思いっきり芸術的な作品にも出てほしいです。
はい、欲張りなファンの独り言でした(笑)。