風色の椅子 第二楽章

小栗旬さんのファンブログ やや耽美主義

大河ドラマ 鎌倉殿の13人 第13回

晴れてきました。桜は満開です。

そして私の心も満開です!(笑)

「鎌倉殿の13人」第13回を観ました。

本当に本当によかった〜!小四郎!何度見てもこちらまで涙が溢れます。

 

義時「私は好きなのです・・・八重さんの笑っている姿が」

八重「笑えないです」

義時「いつか、八重さんに笑いながら、お帰りなさいと言ってほしい」

八重「何故です?何故、私に尋ねないのです?鎌倉殿と会っていたのかと。

   何故、問い詰めないのです?私のことを慕ってらっしゃるのでしょう?

   だったら聞いたらどうなんです?

   ・・・何もございませんでした!かつて心を通い合わせた相手が今も思いを、

   引き摺っているだなんて、殿方の勝手な思い込み。ほっとされましたか?」

義時「・・・これは、信濃の山中で採れたきのこです。毒はありません。

   土地の者の話では焼いてもよし、煮てもよし。

   ああ、きのこはお嫌いなんでしたっけ。持って帰りましょう。

   ・・・どちらでもよいのです。ここに鎌倉殿を招き入れたとしても、

   私は構いません。私と八重さんは幼なじみ。私の想いはあの頃から、

   ずーっと変わりません。私はそれを大事にしたい。

   八重さんに振り向いてもらいたい、そんな大それたことはもう考えません。

   振り向かなくても構わない。背を向けたいのなら、それでもいい。

   私はその背中に尽くす。

   八重さんの後ろ姿が幸せそうなら、私は満足です。

   しばらくここには戻りません。八重さんはどうか、ここに居てください。

   あなたはやっぱり伊豆の景色がよく似合う。

   伊東の館に紫陽花を届けたあの日から、ずっとそう思っておりました。

   ・・・帰ります」

八重「待って。小四郎殿、お役目、ご苦労さまでございました。

   (微笑みながら)お帰りなさいませ」

義時「ただいま、帰りました(泣きながら)」

 

もう小四郎、無償の愛ですよね。その一途な純粋な愛が八重に届いてよかった。

小栗くんのこういう純粋さの演技って、昔から本当に本当に心を打つのです。

それはオーランドーもカリギュラでさえも。

鋼太郎さんが「お気に召すまま」でオーランドーと対峙するシーンについて、

元々彼が持っているピュアさみたいなものを見て、涙が出てきたと、

なんて綺麗な若者なんだろうと仰っていましたが、

二人のシルエットとともに、とてもとても綺麗な素敵なシーンでした。

本当に小栗くんの心の中にある純粋さの結晶が穏やかに輝くさまが、

台詞に乗せてしみじみとそれはそれは温かく伝わってきて、

涙が止まりませんでした。

先週、八重さん、嫌いになりそうとか書いてすみませんでした(笑)。

どうかこれから小四郎を支えてあげてくださいね。

そうそう、ネットで感想を読んでいたら、ごんぎつね小四郎と書かれている方もいて、

今回のごんぎつねはハッピーエンドでよかったなあと思いました。

まあ、これからまたいろいろあると思いますが、

今回はこの素敵なハッピーエンドを味わっていたいです。

今週の義時くんと義村くんは、義時に義村が、何が起こるかわからない人生、

楽しいだろ?というシーンもあって、義村から義時へのそういう思いも、

感じ取れましたし、

上総介に相談しにいくのも定番になりつつあり、

義時はまつ毛ふさふさで可愛かったし、

「出立!」と馬を動かすところ、格好いいなあと思ったり、

染五郎くんの源義高、なんと美しい!と思ったり、

魚が生焼けなのを、相手を傷つけないように、

「もう少し焼いた方が私は好みです」と気遣いができる義時、

さすがだと思ったり、

亀さんをいい女にして去って行かせるのはさすが三谷さんと思ったり、

そんな第13回でした。

でもでも本当に八重さんに思いが届いてよかった。

八重さんの今までにない明るい笑みの「お帰りなさいませ」と、

義時の目が涙でいっぱいになって、そして流れる涙の、

「ただいま、帰りました」がずっとずっと大切にしたい、

愛溢れる最高に温かく美しい「ただいま」と「お帰りなさい」でした。