風色の椅子 第二楽章

小栗旬さんのファンブログ やや耽美主義

大河ドラマ 鎌倉殿の13人 第17回

晴れました。5月に入りましたが朝晩はまだ気温が低いです。

「鎌倉殿の13人」第17回の前に、「プロフェッショナル仕事の流儀」の予告が、

流れましたね。第九がBGM のものです。凄く格好いい!第九に負けていないです。

「プロフェッショナル仕事の流儀」とても楽しみにしています。

 

その「鎌倉殿の13人」第17回を観ました。

今回も辛い回でしたね。義時、覚悟を決めた、決めざる負えない回だったと思います。

頼朝に義高を討てと肩に扇子を置かれた小四郎、その瞳が幼気で儚げで美しく、

これが最後の少年の瞳だったのかなあと思いました。

逃げていた義高は最後、大姫と遊んでいた鞠が引っかかって刀を抜けませんでしたね。

安達の「吉報でございます」の言葉が裏腹でどんなにか悲しかったか。

その上、義時には忠頼、義高を殺めた藤内を討つよう指令が出て、

美しいピアノとチェロの旋律が流れる中、スローモーションの映像で、

忠頼を連れて廊下を歩く義時。帳越しの横顔は淀みながらも美しかった。

「一条の忠頼!源義高をそそのかし、鎌倉殿への謀反を企んだその咎によって、

成敗致す!」

もう義時の目には光はない。心優しい頼りなげな義時はもうどこにもいない。

 

曇天に濁った空気、背の高い義時が佇む樹々の中。

工藤「怖いところだ。この鎌倉」

義時「ようやくわかりましたか」

工藤「私が生きていくところではない」

義時「他に行くところがあるのなら、一刻も早く出ていくことをお勧めします」

工藤「あなたは」

義時「・・・・・私にはここしかない」

 

義時「姉上、あなたの許さぬということはそういうことなのです。

   御台所の言葉の重さを知ってください。

   我らはもう、かつての我らではないのです」

小さな豪族からこういう立場になって、それが幸せだったか、それとも・・・。

でももう元には戻れない。

義時は大切に大切に子を抱いていて、抱かれる赤子の小さな小さな手が、

義時の頬に触れる。

この子のためにと義時、そしてきっと子からも父上のずっとずっと味方であると、

思ってくれてると思う。

私もこれからどんな義時になっても、

ずっとずっと味方でいたいと思ってしまいました。

こんなにも悲しみと苦しさと葛藤の上に、その義時が立っているのなら、

その過程を見ている私たちが義時の味方になってあげなくてはと、

そんなことを真剣に考えてしまうほど、小栗くんの演技が素晴らしかった。

冷たい残酷な光を宿していない瞳、涙を流しなから子に許しを乞う優しい瞳、

それぞれとても惹き込まれました。

小栗くんが義時でよかったなあと思います。

来週も楽しみにしています。