風色の椅子 第二楽章

小栗旬さんのファンブログ やや耽美主義

大河ドラマ 鎌倉殿の13人 第26回

雨が降っています。

昨日は100カメ→プロフェッショナル再放送→BS「鎌倉殿の13人」と、

小栗祭りのような一日でしたが、改めて「プロフェッショナル」の再放送を見たら、

なんだか泣けてきてしまいました。

本当に「俺を、削る」そのままの、全方面に気遣いと優しさと愛を与え続け、

演技ではそれこそ身を削るように、真摯に一生懸命に向き合い、

そういう小栗旬という人間の深い魅力を炙り出しているような番組でした。

やはりパワーがあるんですよ。目が離せない惹きつける力がある。

凄いなあと思います。

そういえば撮影が終わったら、全マスクを見てみたいですよね。

きっと壮観できっと胸がいっぱいになると思います。

 

「鎌倉殿の13人」第26回を観ました。

とうとう頼朝が亡くなってしまいましたね。

政子と頼朝、二人の愛がとても伝わってきた回でした。

そして悲しむ暇もなく、立派に見送ろうと準備に奔走する義時。

まだ死んでないのにという人もいるかもしれませんが、

一番大変な役目だったと思います。

傷心の安達殿に声をかけ、大事なお役目を託したり、

細部にわたって気遣う義時。

立派にお見送りをすることができたのは義時のおかげだと思います。

そして頼朝を失い、政子と同じくらい悲しかったのも義時だと思います。

最後、やっとホッとして悲しんでいるところに、

息子太郎が頼朝の名誉に関することを伝えに来てくれて、

その話を聞く義時のなんともいえない優しい微笑みが印象的でした。

そして父上に向けた「鎌倉あっての北条」も印象的な言葉でした。

しかし義時はもう鎌倉を去ろうと思っていたのですね。

 

義時「そして鎌倉の中心には姉上が、

   誰とでも隔てなく接することのできる姉上がいる」

政子「あなたは?」

義時(涙を拭いながら)

  「私は伊豆へ帰ります。

   米の勘定をしながら、ゆっくりと過ごします」

政子「なりませぬ!」

義時「姉上・・・これからの鎌倉に私は要らぬ男です」

政子「頼家を助けてやってちょうだい」

(義時、首を振り、立ち上がり去ろうとする)

政子「あなた、卑怯よ!

   私に全て押し付けて、自分だけ逃げるなんて。

   あなたに言われて腹をくくったんですから。

   少しは責任を持ちなさい!」

(政子、義時を振り向かせ)

政子「これまで頼朝様を支えてきたように、

   これからは私を支えてください・・・お願い」

(政子、頼朝の形見の小さな観音像を義時の手に握らせる)

義時「・・・姉上」

政子「鎌倉を見捨てないで。頼朝様を頼家を」

 

凄いシーンでした。ここでまさに政子と義時の空気が出来上がったというか、

BGM も含めて、その緊迫感と迫力に引き込まれました。

自分の息子頼家にさえ渡さなかった頼朝の形見の観音像を、

義時には渡すのだなあと思ったし、政子が全幅の信頼を寄せているのは、

他でもない義時なんだって改めて思いました。

それから義時が弟というのがなんかいいんですよね。

観音像をその手に握らせ、そして受け取った義時、

たとえ悲劇に向かおうとも、ともに覚悟を決めた二人がとても美しかった。

周りは私利私欲に支配された人ばかりになってしまいましたが、

これからも義時と政子を見守っていきたいと思います。

来週は選挙でお休みですね。

いよいよタイトルどおりの「鎌倉殿の13人」再来週を楽しみにしています!