風色の椅子 第二楽章

小栗旬さんのファンブログ やや耽美主義

大河ドラマ 鎌倉殿の13人 第37回

秋晴れです。

まず「鎌倉殿の13人」今後の予定が発表されました。

「鎌倉殿の13人」最終回は12・18に決定、大河5年ぶり全48話!

10・9本編休止、感謝のトーク特番

https://news.yahoo.co.jp/articles/65d04d51278d2c84834f603f4b0eff0433a2f294

俳優の小栗旬(39)が主演を務める現在オンエア中の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の、

最終回(15分拡大版、紀行を含む)放送が12月18日、全48回に決まったと発表した。

10月9日は本編を休止し、代わりにトーク特番「鎌倉殿の13人 応援感謝!

ウラ話トークSP〜そしてクライマックスへ〜」を放送。

第39話は翌週10月16日にオンエアされる。

 

大河ドラマが全48話以上になるのは、2017年「おんな城主 直虎」(全50話)、

以来5年ぶり。

稀代の喜劇作家にして群像劇の名手・三谷幸喜氏が脚本を手掛ける大河ドラマ

61作目。タイトルの「鎌倉殿」とは、鎌倉幕府将軍のこと。

主人公は鎌倉幕府2代執権・北条義時

鎌倉幕府初代将軍・源頼朝にすべてを学び、武士の世を盤石にした男。

野心とは無縁だった若者は、いかにして武士の頂点に上り詰めたのか。

鎌倉を舞台に、御家人たちが激しいパワーゲームを繰り広げる。

三谷氏は04年「新選組!」、16年「真田丸」に続く6年ぶり3作目の大河脚本。

小栗は8作目にして大河初主演に挑む。

 

上総広常(佐藤浩市)の「手習いと祈願書」、平宗盛小泉孝太郎)の「腰越状」代筆、

日本三代仇討の一つ「曽我兄弟の仇討ち」(曽我事件)は「仇討ちを装った謀反でなく、

謀反を装った敵討ち」など、三谷氏が史実と創作を鮮やかに融合。

神回、三谷マジック、神がかる新解釈の連続に、歴史ファンからも唸る声が相次ぎ、

巧みな演出、キャストの熱演も相まって「大河最高傑作」の呼び声も高い。

毎回、SNS上も沸きに沸き、目下、「#鎌倉殿の13人」がオンエア中から、

21話連続のツイッター世界トレンド1位に輝いている。

 

いよいよ最終回の日にちが決まって、寂しい思いもありますが、

5年ぶりの48話ということで嬉しいです。最後まで走り切ってください。

そして「大河最高傑作の呼び声も高い」〜がとても嬉しいなあと思いました。

本当に毎回面白いですし、毎回来週が楽しみですし、それも1年間も。

なかなかこんな凄い作品ないと思います。

素晴らしい脚本、キャストの方々の素晴らしい演技はもちろん、

携わるすべての方々の熱が伝わってくるドラマだなあと本当に思います。

10月9日のトーク番組もたのしみですね。

 

その「鎌倉殿の13人」第37回を観ました。

今回ももう胸締めつけられるような回でしたね。

「オンベレブンビンバ」なんて、「?」なタイトルでしたが、

それに泣かされるなんて。そのあたりから最後の予告まで泣きながら観ていました。

でもまずは義時、泰時の微笑ましいシーンから。

実朝様の側から父の側で働くことになった泰時。

 

義時「父の側で働くのは不服か」

泰時「そんなことはございません」

義時「ならば、もっと晴れやかな顔でいろ」

泰時「生まれつきこういう顔でございます。

   ご不満なら、ご自分をお責めください」

義時「はは、言うのう」

泰時「父上の側で何を」

義時「いずれわかる。今はその目で私の仕事を見ろ。見て学べ」

 

泰時を見ているとやっぱり八重さんを思い出してしまうのですが、

(ちょっと口調も似ていたり)

でも父の顔に似たからこういう顔になったんです〜なんて言われたら、

嬉しいですよね。まんざらでもない義時がなんだかよかったです。

「言うのう」も優しい声音でした。

この父子が小栗くんと坂口くんというのもいいですよね(笑)。

ちゃんと親子に見えて凄いです。良い親子だなあと思います。

そしてなんといっても「オンベレブンビンバ」ですよ。

久々に宴を囲む北条家。揃いも揃ってうろ覚えの大姫の良いことがあるという呪文。

その後のナスの植え方を父上が指南する場面も、

このあたりから涙が込み上げてきてしまいました。

伊豆のあの頃の北条家にひとときでも戻れたことは、父上、本望でしたか。

こんなに賑やかで仲のよかった家族がどうしてこうなってしまったのか。

 

政子「こんな企て無謀すぎます。

   何故父上はそのことに気づかないのです?」

義時「父上は気づいておられます」

政子「え?」

義時「昼間、なにゆえ父上が皆を集めたとお思いですか」

政子「お別れを言いたかったんでしょ」

泰時「なんのお別れですか?」

政子「ことと次第によっては、私たちを殺すつもりなのではないかしら」

(首を振る義時)

義時「逆です。父上はこの企てがうまくいかないことを見越しておられる。

   りく殿の言うとおりにすれば、必ず行き詰まる。

   しかし父上はあえてその道を選ばれた」

政子「どうするつもり?」

義時「父上はおそらく」

政子「あなたのことを聞いているのです!」

義時「太郎」

泰時「はい」

義時「お前を何故そばに置いたのか教えてやる。

   父の覚悟を知ってもらうためだ」

 

なんと悲しいやりとり。

その上この状況を息子泰時に見せて、

万が一自分が正しい道を外れるようなことがあったら、

お前が父を正すのだと教えているようにも思えて、

そこまでの覚悟をしている義時に本当に胸が締め付けられました。

りく殿は結局北条家に馴染めなかったんですよね。

血を分けた政範は殺されてしまったし、でも優しい父上は、

最後の最後に愛する家族を敵にまわしても、

りく殿の策略に乗り行動し、りく殿と一緒の道を選びました。

 

「執権北条の時政謀反!これより討ち取る!」

 

息子がこんな言葉を言わなきゃいけなくなるなんて、

どんなに辛いことか。義時の気持ちを思うと本当に辛いです。

その後の予告の昔の今までの楽しそうな北条家の人々が映って、

涙がより溢れました。

大河の醍醐味というべきか、昔のあのシーン、このシーンを、

皆目撃していますから、気持ちを共にしていますから、

より思いがリアルに溢れてきますよね。

本当に毎回クライマックスのようで、感情が揺さぶられて大変ですが、

来週も心して観たいと思います。