風色の椅子 第二楽章

小栗旬さんのファンブログ やや耽美主義

ジョン王 愛知公演千穐楽 1月29日 御園座(ネタバレあり)

晴れたり曇ったりしています。

昨日1月29日「ジョン王」愛知公演千穐楽御園座)を観に行ってきました!

これで私の「ジョン王」は終わりです。2回観ることができたこと、感謝です。

27日のように雪が散らつくことはなかったのですが、相変わらず寒い中、

でもあの朱赤の階段の御園座に着くとワクワクします。

御園座は椅子も朱赤で椅子に敷くクッションもあって快適です。

そして再び通路側の席だったので、より一層ワクワクしました(笑)。

「ジョン王」は先日27日に観て、まだ間もないのに結構変わっていたような?

カンパニー全体も余裕があってアドリブもたくさんあって、

それから観客も27日よりポップな感じ?(笑)でノリが良かったように感じました。

物語としては2回目でより輪郭がしっかり見て取れて、

内容も1回目よりは理解できました。

そうこれで2回目で、私は配信を観ませんでした。

27日が初観劇だったので、それまではネタバレは見たくなかったので、

27日観劇後、見ようと思っていたのですが、「ジョン王」がなかなか色々な意味で、

熱量の高い濃いお芝居だったので、思いのほか体力を消耗し(笑)、

感動に身を任せていたら、28日までだった配信を見損なってしまいました。

でも考えてみたら、あれだけ歌が入っているので権利の関係で、

映像化は無理のような気がして、やっぱり観ておいた方がよかったと後悔しています。

もう一度、できたら埼玉の大千穐楽の様子とかを配信してほしいなあと思います。

さて29日の小栗くんもとっても素敵でした!

それはもう背も高いし足も長いし整った顔立ちと格好いいし美しいし、

でもそこに力強さがあるんですよね。

本当に出てきた一瞬で劇場の空気を変えるパワーがあって、

彼の指差す先には光が差し、大股で歩いた後に花びらが舞うような、

板の上で輝くような華と存在感、そして確かな演技力。

小栗くんの演技を見るたびに1日1日ちゃんと真摯に、

お芝居に演技に向かってきた蓄積というか、そういうものを感じながらも、

しかも瑞々しい。本当に心を持っていかれます。

やっぱり生で観るとそういう感動がダイレクトに伝わって来るので、

できたら毎年1回は舞台に立ってほしいです。

小栗くんの素敵さをダイレクトに受け取りたいです。

そして愛知公演は全て完売でした。たくさんの観客の中、

男性の方も多くいらっしゃって、きっと「鎌倉殿の13人」を観て、

ちょっと舞台を観てみようかなと来てくれた方もいると思うんですけど、

今回の小栗くんを観て、桁外れな格好よさはもちろん、

上手い!やはり実力がある、さすがだと、

思ってくれたんじゃないかと思いました(なぜか私が鼻高々・笑)。

それほど小栗くん、素晴らしかったと思います。

ではここからはネタバレになりますので、読みたい方だけお願いします。

 

 

まず始まりはもうわかっていたので、また下手の通路側の席だったので、

ずっと後ろを見ていました(笑)。

赤いパーカーのフードを被って通路を歩いてきた小栗くん。

そういえばフードを被っているとちょっと花沢類みたいだなと思ったり(笑)。

27日はザワザワはしましたが、舞台に上がるまで小栗くんとわからなかったのですが、

今回はわかっている人も多く、登場時どよめきが起こって拍手がわきました。

やはり小栗くん、近くで見ると訳もわからずドキッとします(笑)。

そしてお芝居が始まるのですが、今回はカンパニーがより強固な渦のように、

ガッチリ回っているというか、その渦に巻き込まれる感じがよかったです。

おどろおどろしい演出はあまり慣れませんでしたが、

突然の歌は若干慣れました(笑)。

小栗くん、いい声ですよね〜。甘くて耳に心地よい。

ネットをうろうろしていたら小栗くんが歌った歌の曲名は、

「男らしいってわかるかい」という歌だそうですが、

俳優さんらしい歌い方で、歌詞に思いを込めて、上手でした。

これならミュージックフェアも出てもいいんじゃないかなとか(笑)。

声って大事ですよね。小栗くんは声も枯れなかったし、

良い声の出し方ができていて、台詞がストレートに伝わってきました。

いい声が活かされていたと思います。

ちなみにエンディングの曲は「悩み多きものよ」だそうです。

内容としては「祖国」って美しい言葉だけど、呪いの言葉でもあるなあと思いました。

何百年も人間はそれと戦ってきたのだなあと。

シェイクスピアはちゃんとそこに焦点を当てて、

現代にも通じる物語を書いていたのですね。

あの山盛りの形容詞と比喩だらけの台詞も大好きでした。

松岡和子さん訳の「ジョン王」を早速、注文しました。

そしてエンディング。

また1枚、1枚、鎧をブーツを脱いでいくフィリップ。

今回、このシーンがとてもよく見える席だったので、

逆光に照らされながら、衣を脱いでいく、外して行く姿が、

なんとも言えずちょっと郷愁にかられるような、

本当に美しいシルエットでした。

通った鼻筋と口元、首筋、ライン、

その横顔が本当に本当に美しくて、このシーン、

ずっと忘れないだろうなあと思いながら観ていました。

それから通路をまた帰っていくフィリップ。

やはり眼差しは物語の中のそのままの瞳で、

舞台の余韻のまま、そのまま去っていきました。

今回は愛知公演の千穐楽だったので、もしかしたらこの後、

もう一度カーテンコールがあるかなと思って、力一杯拍手をしたのですが、

すぐアナウンスが入ってしまいました。

だから家には早く帰れました(笑)。

やっぱりカーテンコールの小栗くんが観たいですよね。

だからまた舞台を待っています!

できたら「ハムレット」が希望です!

久々の舞台、久々のシェイクスピア、本当に嬉しかったです。

劇場に足を運ぶ喜び、観劇した喜び、帰りの電車で舞台の数々のシーンを、

思い出す喜び、感想を書ける喜び、本当にありがとうございました。

「ジョン王」残りの公演も全て無事に上演されますように願っています!