風色の椅子 第二楽章

小栗旬さんのファンブログ やや耽美主義

ダミーの車輌出せ

よく晴れました。

12日の土曜日「踊る大捜査線THE MOVIE3 ヤツらを解放せよ!」が、

放送されましたね。

何を隠そう私は、鳥飼誠一くんが小栗くんが演じた役の中で、

相当上位に位置するくらい大好きな役で、「踊る」も何回も映画館に通いました。

何と言ってもスーツ男子でメガネ男子で包帯男子ですよ(てんこ盛り・笑)。

もうblu-ray は持っているので、テレビで放送されたものは、

だいだい鳥飼誠一バージョンに編集してしまいます。

今回は38分になりました(もはや何の事件かわからない・笑)。

やっぱり鳥飼誠一くん、素敵ですよね。

優秀でエリートで生意気で不遜でそして美しい。

台詞も表情もよかったです。

 

「大丈夫ですよ。僕は」

「命令を下す者は素早い判断力に長けているか、

 残酷な心を持っていないとやれませんよ。室井さん」

「SATの状況は」

「射殺するのに何故説得を」

「ダミーの車輌出せ」

「死にたいヤツは死ねばいい」

 

室井さんからの電話を不本意ながら切る、

ちょっと悔しそうな表情。

日向についてのことを青島さんへ頼んだところの、

一倉管理官の側でふわっと少年のように立っているところ。

ビルが爆発するところのスローモーションのときの表情。

日向を受け取り、青島さんへ振り返るときの目の表情。

 

鳥飼誠一は真っ白な雪に足跡をつけたくなるような、

そんな清廉とした危うい美しさがあって、より惹かれますよね。

小栗くん、27歳頃の作品かな。

それでは当時の熱狂的な私のブログ(鳥飼誠一評)をご覧ください(笑)。

2010年7月9日のブログです。

 

もうどうしようっていうくらい、見れば見るほど、
好きになってしまう(笑)。何でしょう、これ(笑)。
どんどん惹かれてしまうんですよね〜。
小栗くんに鳥飼誠一というキャラクターを与えてくれて、
本当に、亀山プロデューサーと本広監督に感謝です。
昨日は見ながら、亀山さん、本広さん、どちらかが小栗くんの舞台を、
観に行っているのではないかなと思いました。
あの小栗くんの立ち姿の美しいところを、余すところなく、
それがよくわかる撮り方をしてくれていますよね。
思わず目を引くというか、その上、細身の身体にぴったり合った、
オーダーメイドのスーツ、有り余る足の長さが強調されて、
出てくるたびにうっとりしてしまいます。
それから声ですね。まず柔らかな優しい声は、
何でも許してしまいそうな、どんな指示でも従ってしまいそうな(笑)、
心にするりと入ってきます。
そして少し憂いを帯びた冷たい声は、
突き放されるのはわかっていても、やはり惹かれてしまう。
それからそれから包帯姿。
これまでこれほどあからさまに手負いの雰囲気が出る役は、
なかったような、傷ついてなお美しいを絵に描いたような鳥飼くん。
真っ白な包帯、真っ白な襟、透き通るような白い肌。
薄汚れたものは何もない、その誇り高さと、
穢れたものはすべて排除する意志にも見えて、
その冷たい瞳とともに、心が飲み込まれていきました。
昨日は観ながら、青島さんは太陽、鳥飼くんは月の光かなと思いました。
小栗くんの月の光の演技は素晴らしいですよね。
花沢類、石田三成、凄く強い光ならカリギュラ等。
まさにパズルがぴったり嵌めこまれたように、
大きなパワー、魅力、存在感が出てきます。
説得力を持って、鳥飼誠一が立ちあがってくる、
砂に水が吸い込まれるように、鳥飼誠一が沁み込んでくる。
繊細で美しく凛とした、しかし歪んだ部分の潜む鳥飼誠一、
とても魅力的でした。
そういえば、鳥飼くんが初めて登場するところ、
音楽が流れるのですが、それが鳥飼くんになかなか似合っています。
綺麗で、しかし少し不安を感じさせるような旋律です。
とびっきりのエリートでありながら、まだ見通しが甘かったり、
不用意だったり、青い部分のある鳥飼くんを表しているのかなと思いました。
そうそう、「踊る3」はまだ鳥飼くんの立ち位置が不安定なんですよね。
ただあの怪我をしてから、確立しつつあるような、
向かう方向が決まったような冷たい目。
でも青島さんへ、どことなく縋る?とも思えるような、
みつめる瞳も心揺さぶられました。
小栗くんの目はものを語る目ですよね。
願わくば、4 で青島さんとの真の対決を描いてほしい。
それで改心するのか、ダークサイドに落ちるのか、
その鳥飼くんの葛藤を観てみたい。
大きくこれからを予感させる、とてもとても魅力的な鳥飼くんでした。
高い背、細身の身体、立ち姿、歩く姿、後ろ姿の美しさ。
メガネ男子でスーツ男子。繊細な甘さと知的で冷静で、しかし優しさと危うさと、
歪んだ正義、美しさ、プライド。
鳥飼誠一という謎は深くて、どんどん迷い込んでしまいます。
もっともっと迷い込んでみたい(笑)。
本当に複雑な魅力がたくさん感じられた鳥飼くんでした。

 

はい、熱狂的な感想でした(笑)。

「踊る3」の後の感想なので、このままどうなるのかと、

書いてありますが、「踊る4」で答えが出ましたね。

でもとにかく美しく心惹かれる鳥飼誠一くんでした。