よく晴れました。
舞台「いのこりぐみ」愛知公演を観に行ってきました!
21日(土)13時~、22日(日)13時~(愛知公演千穐楽)を観劇しました。
とても面白かったです!
客層は本当に年齢男女問わず多岐にわたっていて、でも若いお嬢さん方の、
「昨日どこに泊まったのかなあ」とかいう声も聞こえてきて
ちょっとソワソワした雰囲気が、舞台を観に行くと、
あ、そうそうこんな感じだったなあと思い出して嬉しかったです。
そして久々の生の立体的な小栗くん(笑)。
相変わらず格好良くて、今回シンプルな衣装なので(小学校の先生ですしね)、
余計にスタイルの良さや足の長さがよくわかって、
格好いい先生だなあと思いました。
私は四人芝居を初めて観たのですが、
一流奏者が奏でる四重奏のようで、素晴らしかったです。
それぞれが主旋律を弾くこともあれば、
伴奏にまわることもあり、このメロディで行くと思えば、
まさか途中転調があるような。
それぞれがレベルが高く、引っかかるところがひとつもない。
客席全体からもずっと集中力を保って観ていることが伝わってきて、
上手い人たちのお芝居って、こんなにも気持ちいいんだなあ、
心地良いんだなあととても感動しました。
しかも小学校のいわゆるモンスターペアレントに関する物語で、
現実と地続きな作品なのに、4人の絶妙なハーモニーに、
目が離せませんでした。
三谷さんらしい、ちょこちょこ笑えるシーンも、
こうくるかと圧倒されるシーンも、4人の役者さんたちが、
ナチュラルでありながら強い求心力で魅せてくれました。
そこに小栗くんがいることが、素晴らしく誇らしいです。
長身でしなやか、良い声、聞き取りやすい台詞回し、
加えてその演技力。
嶋先生ってこういう先生だろうなあという輪郭が、
鮮やかに浮かび上がってきました。
良い演劇を観ると元気をもらえますよね。
カーテンコールは愛知公演千穐楽はオールスタンディングオベーションで、
たくさんの拍手に包まれながら、小栗くん、少し恥ずかしそうで、
いつもこういうとき、こんなにたくさん舞台を経験しているのに、
いつも少し恥ずかしそうなのが、小栗くんらしいというか、
新鮮な気持ちで毎回臨んでいるんだなあと、いいですね。可愛いです(笑)。
そんな小栗くん、可愛い笑顔でにこやかに手を振りながら、
舞台を去って行きました。
私は愛知公演千穐楽のときは、下手側だったので、
ぎりぎりまで手を振ってくれた小栗くんのこの笑顔に、
また当分お別れなんだなあとか思いながら、
ちょっと胸がいっぱいになってしまい、
たくさんたくさん拍手をして帰ってきました。
誰もいなくなった舞台の教室の、
窓から見える星空がとても綺麗でした。
さてここからはネタバレを含む感想を書きたいと思いますので、
読みたい方だけお願いします。
いのこりぐみ 作・演出 三谷幸喜
くすのき小学校教諭 嶋 小栗旬
児童の母 熊澤コマ子 菊地凛子
くすのき小学校教諭 白石 平岩紙
くすのき小学校教頭 野々村 相島一之
まず幕が開く前の注意事項のアナウンスが子供の声なんですよね。
まだ低学年っぽい可愛い声で、そうか小学校のお話で、
でも子供は出ないので、ここで登場かなと思いました。微笑ましかったです。
物語はモンスターペアレントのお話なので、
コマ子さんが出てきたところで、そうだよね~、こういう人いるよね~と、
でもところどころトンチンカンで、ちょっと可愛くもある(笑)、
しかし劇場全体がこちらに非があるだろうと確信するような、
出来ごとのてんこ盛りで、こちらの方向へ振り切ったところで、
大どんでん返し、さすが三谷さんと思いました。
そうなるとコマ子さんの皆が嘘だろうと思っていた、
「私、人を見る目だけはある」が真実味を帯びてくるし、
2回目を観たときは、1回目のとき流してしまった台詞も、
そうか、ここで!みたいな感じで観ることが出来ました。
私は劇の発表会の衣装を破ったのが、コマ子さんじゃないのは、
もちろん腱鞘炎はそうなんですが、
方向音痴で何度も教室に戻って来れなかったので、
そのときももう一度教室には戻ってこれないからだと思ったんですけど。
とにかく教室のみで見せるお芝居なんですが、結構動きもあって、
嶋先生はジムに行くのが趣味だけあって、いろんな動きが見えて、
良かったです。
寝転んで腹筋運動をしている嶋先生の足を、
座ってそっと支える白石先生の、そのそっとした感じが、
可笑しくて、なんだか思い出しては笑っています。
よくよく観ると、嶋先生はそのとおりの明るい雰囲気で、
でも要領がいい云々と言われていますが、実は柔軟な考えを持っていて、
コマ子さんはちょっと変わっていてネジが外れているのですが、
一生懸命で真面目、
返って白石先生が、2回目はその佇まいから少し怖かったです。
でも思いはわかります。
野々村先生はそれこそわかる、気持ちは十分わかるという、
世俗を投影しているような役で、
4人それぞれが愛すべき人物なのが伝わってきました。
人間って面白いなあって思いました。
パフレットの三谷さんの小栗くんに対しての、
高倉健役、吉田松陰役へのコメントも嬉しかったのですが、
小栗くんは不思議な俳優で、体格的にも立派で、
凄く舞台映えもするけど、どこか軽快さがあるという言葉が、
とても嬉しくて、その後、4人(小栗くん、菊地さん、平岩さん、相島さん)の、
座談会で、相島さんからの「小栗くんは大木のよう」という言葉が、
ここまできたか感があって、平岩さんが「みんなで止まりにいく」と(笑)、
相島さんが「大木だけどちゃんと「受ける」人でもある」と、
なんだかとっても嬉しかったです。
その大木は春夏秋冬、さまざまな花を咲かせ、根をぐんぐん伸ばし、
鳥たちの止まり木になり、そして私たちもその木陰で、
素敵な風に吹かれますように。
とてもとても楽しい観劇でした。
最後の大千穐楽まで、キャスト、スタッフ、携わる全ての皆さんが、
駆け抜けられますように、願っています。