秋晴れです。
「匿名の恋人たち」配信から1ヶ月程が経ちましたね。
まずは先日公開された嬉しい記事から。
Netflix 世界3位!小栗旬・赤西仁出演の《匿名の恋人たち》が海外でもウケる訳 王道ロマンスかと思いきや...「ビターな恋愛」が琴線に触れる
Netflixオリジナル新作ドラマの「匿名の恋人たち」が、意外な広がりを見せました。
10月16日の配信開始からわずか2週で、週間グローバルTOP10(非英語シリーズ部門)入りした国は31カ国に拡大し、最高順位は3位を記録。日本でも登場早々に週間1位を獲得しています。
数字を伸ばしやすいアクションやスリラーではなく、大人の恋愛ドラマが国境を越えて視聴されるのは珍しいことです。
実は本作は、恋愛を描きながら「人との距離を取り戻すこと」をテーマにしています。登場人物たちは一見すると有能で“シゴデキ”なタイプばかりですが、どこか心を閉ざして生きています。他者との関わりを通して少しずつ変わっていく様子が描かれ、仕事や立場に縛られて生きる人にも、静かに響く物語です。
たくさんの方々に観てもらえて嬉しいですよね。
31カ国でトップ10入りは凄いです!そうなんですよ。恋愛ドラマでというところが、
素晴らしいですよね。
それでは以前Episode1~4まで感想を書いた「匿名の恋人たち」、
今日はEpisode5~8 までの感想を書いていきたいと思います。
変わらず小栗くん中心の感想になります(笑)。
ネタバレを含みますので、読みたい方だけお願いします。
この回はまず梶芽衣子さん。映画「罪の声」のときは、
若いとき学生運動をしていた只者じゃない意志の強さを纏った役でしたが、
(この役もピッタリでした)
今回は施設で暮らしながら、思わぬ声がかかって、
ショコラティエに復帰する役。
水を得た魚のように、凄腕の気の強いでも温かみのある、
素敵なショコラティエを体現していて、こちらもピッタリでした。
でもなんといってもこの回で必見だったのは、電車の中の二人。
眠ってしまって壮亮の肩に寄りかかるハナ。
壮亮の耳には「告白」が流れている。
壮亮の頬にハナの髪が触れて・・・。
この時間を本当に愛おしそうに感じ、微笑んでいる壮亮が、
あったかくて可愛くて、甘い空気が心地よかったです。
そして最後のシーン。寛とアイリーンの様子を見ないように、
ハナの目を覆うところ、素敵でした。その長い指。
「僕の目だけ見てればいい。練習どおりに」
《Episode 6 トゥーウェイコンフィ》
こういう感じの作品でよくある社員旅行(笑)。
景色がとても綺麗で、ラベンダー畑が美しかった。
チョコレートはやっぱりサラン(好きな人をもっと幸せにしたいなあという気持ち)。
とにかく自然が綺麗で緑が眩しく、その緑をバックにして佇む壮亮は、
ちょっと佐野泉みたいでした(あの作品も夏の緑が綺麗な作品でしたから)。
エレベーターでさりげなく壮亮を守ってくれるハナ。
二人の間で、互いに二人を思いやるシーンが少しずつ少しずつ出てきて、
そんなふとした感じが優しくて温かいです。
雨の中、父親からの言葉。
「おまえの理想主義はいつもことを台無しにする」
そのときのあまりにも純粋な瞳の壮亮。
こういう言葉を浴びせられたときの小栗くんの表情が、
いつも好きで(すみません・笑)、受け止めた感情が、
純粋培養されたように、ぐっと心に響いてきます。
実は壮亮はトラウマというかコンプレックスは抱えていて、
だから少し変わり者と言われるときもありますが、
精神的には全然歪んでないんですよね。むしろ真っ直ぐで純粋で好青年。
そして広い心も持ち合わせているので、逆境にも強く仕事も出来る。
だから理想主義を貫いていけるんだと思います。
《Episode 7 ピュアケンジ 》
ハナが匿名のショコラティエとバレないように、
リモートでやるというトンチンカンな感じが可笑しかったです。
でもハナの手紙は悲しくて、何故か突然外国へ行っちゃいました。
それから一番驚いたのが、えー!ハナを助けたの寛じゃなかったの?(笑)
寛の「君たちバカなの?」も追い討ちをかけました(笑)。
突然のアクションシーンは変わらず格好よかったのですが、
一応棒を持ってましたけど、格闘するときは触られてもいいのかなと、
ちょっとドキドキしました(笑)。
「もう俺の前からいなくなったりするな」
恋人つなぎからのテーマソング。
「これは練習じゃなくてサラン」
《Episode 8 幸せのチョコレート》
「サラン」について、海辺でイチャイチャしているところ、可愛い。
株を集めるところは今まで出会った人たちがあの人もこの人も、
どんどん協力してくれて(原田美枝子さん、力強い)、
ワクワクしてスカッとしました。
株主総会での演説も物語の大団円へ向かっていく感じがよかったです。
大会での様子は、みんなが持っていた社長のうちわが可笑しかったです。
ハナがマイクの前に立って、壮亮を見つけたとき、
無邪気に大きく腕を振って、子供のような壮亮がとても可愛くて、
そしてその後人混みの中、壮亮を見つけるハナ。
柔らかな笑顔のハナと、ここだよ!と誰よりもハナに見つけてほしい壮亮と、
二人の想いが重なり合っていく様子に心が温かくなりました。
「どこにいっても目がいってしまうし、いなかったら探してしまうんです」
ハナが思いっきり壮亮の胸に飛び込んで、抱き合う二人。
「これはちゃんとした告白です。好きです」
「違うよ、これはサラン」
晴れやかな二人、幸せが満ちていく二人。
逆光のキスシーン、素敵でした。
父親(会長)とのシーンもよかったです。
映画「エデンの東」みたいでした。
分かり合えた父と子。実際に手を重ね合った父と子。
心動かされました。
「ル・ソベール」の意味は救世主。
いろんな意味を含んでいて感動しました。
チョコレートが人々が救う。
そして壮亮にとってハナが、ハナにとって壮亮が、
救世主だったのだなあと思いました。
さあ、結婚式のシーン、とてもとても素敵でしたね。
壮亮の新郎のタキシード姿も素敵でしたけど、
ハナのウェディングドレスでの登場シーンがとても美しくて。
白いレースのベールに包まれたハナ。
真っ白なドレスの長い裾が階段をゆっくりゆっくり滑り落ちて、
光の中、清楚な花嫁。シンプルなデザインがハナを象徴していました。
壮亮の手に添えたハナの指先は、爪が綺麗に切り揃えてあって、
そうよね、だってショコラティエだものね、とそこも感動しました。
式場から逃げちゃう二人もらしい感じだし、
緑の風の中、二人の弾けるような笑顔もキスシーンも、
とてもとても素敵でした。
こんな感じで大満足だった「匿名の恋人たち」でした。
久々の恋愛作品の小栗くんもやはり素敵で、数々の仕立ての良いスーツ姿も、
美しく格好よかったです。
ただテレビで放送した場合は(のちに私はBlu-ray を買うのは確定しているので)、
だいだい編集してしまうんです(笑)。
だから今回も壮亮・ハナバージョンで編集したかったなあと、
そこだけが心残りでした(笑)。