風色の椅子 第二楽章

小栗旬さんのファンブログ やや耽美主義

成人の日コンサート 再録

よく晴れました。
「ミセス 2012年2月号」を買ってきました。
【 amazon.co.jp ミセス 2012年2月号 】
小栗くんは写真がモノクロで1ぺージ。インタビュー記事が1ページ。
お値段がお高いので(笑)、やめようかなと思ったのですが、
モノクロの写真は椅子に座ったもので、瞳が深くとても綺麗で、
記事の最初の文章が、
『演出家から「ある種の品の良さを持っていて貴族に見える」と称される小栗旬
 外見で人の価値は決められないけれど、
 俳優にとって“容姿の美しさは才能のひとつ”と言えるかもしれない。』という、
書き出しだったので、つい買ってしまいました(笑)。
「ある種の品の良さを持っていて貴族に見える」〜私もよく引用するので(笑)、
演出家は蜷川さんのことですね。
「容姿の美しさは才能のひとつ」〜激しく同意することなので(笑)、
他にはフェルメール(好きなんです)の記事等もあったので、
もう買っちゃっていいかなと、でもこれから雑誌攻勢が来そうなので、
皆さんは見て判断してください(笑)。


さて今日は成人の日ですね。新成人を迎えた方々、おめでとうございます。
6日に、こちらの地方ではNHK で「ナゴヤニューイヤーコンサート」という番組が、
放送されたのですが、なかなかバラエティにとんだ曲目で、
シベリウス作曲「フィンランディア」のある旋律は、
讃美歌「やすかれ、わがこころよ」だったんだ〜と発見したり(笑)、
そして佐藤しのぶさんの「アヴェ・マリア」に涙が流れました。
佐藤しのぶさんといえば、2007年1月サントリーホールで行われた、
「成人の日コンサート」で歌声を聴きました。そのときも涙が流れました。
シルクさんがBBS で(ありがとうございます)、
小栗くんもオーケストラをバックに、朗読してほしいと書かれていましたが、
「成人の日コンサート」ではオペラをバックに朗読していたんですよ。
ではそのときの様子を書いたブログを一部抜粋して載せますね。
私は2階席でした。一緒に行った次男はときどき舟を漕いでいました(笑)。


2007年1月8日 成人の日コンサート


まず、ヴァイオリンソロ、鍵冨弦太郎さん。
1曲目が “バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第3番ホ長調「ルール」”
なんとこれは映画「羊のうた」で、あの一砂がレコードに針を落とすシーン。
「去年の夏、僕は何をしていたんだろう。その前の夏も。
僕の時間は止まってしまった。」というモノローグの後、流れる曲でした。
この曲を生で聴けて、とても嬉しかったです。
この日成人式を迎える鍵冨さんの、静謐で清らかなヴァイオリンの音色でした。
他1曲の演奏があって、能の「連獅子」(歌舞伎とは違うんですね)が披露されて、
ここまでで 30分くらい。その後、20分休憩が入って、「蝶々夫人」が始まりました。
音楽物語「蝶々夫人
蝶々さん・・佐藤しのぶ   指揮・・井上道義
管弦楽・・新日本フィルハーモニー交響楽団   語り・・小栗旬
小栗くんは黒の細身のスーツ。最初はグレーの上着
遠目にもスラッとして足が長くて、格好よかったです。
服装が、タキシードか、燕尾服かな?って思っていたのですが、
メインはオペラなので、進行役ということで、スーツ姿だったのかなって思いました。
上手からスタスタとゆっくり現れて、
スツールに腰掛ける感じで、朗読が始まります。
少し高めのスツールなので、長い足が強調されて、右手に本を持って、素敵でした。
朗読が終わると、また舞台の袖に入っていって、
このときのゆっくりとした大股の歩き方も好きでした。
その朗読の後、オペラが演奏されるという感じが、3、4回、繰り返されます。
やはり声がとてもいい声ですよね。うっとりします。
今回はいつもの舞台の生の声ではなくて、マイクを通しての声でしたが、
甘く優しい心地よい声でした。
そして、オペラの雰囲気を壊さず、じゃませず、
でも指南役としてりっぱに成し遂げて、プロの仕事ぶりを感じました。
朗読は、成長した蝶々夫人の子供が、過去を回想しながらというもので、
ときどきその中で、劇中の人物になったり、それこそ蝶々夫人になったり、
いろいろな声音も使いわけていて、惹き込まれました。
すごく詩的な文章で、今小栗くんが読んでいるその本がほしいって思ったくらい。
蝶がいろいろなたとえになっているんですね。
美しさ、希望、儚さ、そして捕らわれ、標本にされる蝶。
「嫌、嫌、私を針でささないで」
そしてピンカートンの蝶々さんを見捨てることに対しての後悔。
「私のついた嘘はどこへいくんだろうか」
それらが美しい言葉で小栗くんの口から語られていました。
そしてなんといっても、生で初めてオペラを聴きましたが、素晴らしかったです。
前に中日新聞に載った記事に、佐藤しのぶさんの言葉として、
「舞台は聞く人たちに歌の魂が伝わったか、伝わらなかったかのどちらか。
それはいい練習ができたかどうかにかかわる」と書かれていて、
やはりその何かをとても感じました。それが歌の魂だったのでしょうか。
とくに「ある晴れた日に」。
蝶々さんのいじらしい一途な思いに涙が出てきてしまいました。
歌は日本語訳があの舞台中央の荘厳なパイプオルガンの両端に、
2行づつ、出る感じなんですが、訳を読みながら、
イギリス公演を観た観客の方はこんな感じだったのかなって思ったり(笑)。
そのパイプオルガンも星空のような照明になったり、とても綺麗でした。
カーテンコールは拍手が鳴り止まず、2、3回、出たり入ったりしました。
ここで初めて小栗くんの笑顔が見られました。
皆さん、並んで出てこられて、蝶々夫人の子供役の子が可愛くて、
私が見た感じでは、小栗くんは、その子と手をつなぎたそうだったんですが、
間に、指揮者の井上道義さんが入ってこられたので、
断念したように思えました(笑)。
オーケストラの生音も久しぶりに聴いて、気持ちよかったです。
アンコールに短い曲、1曲、演奏してほしかったなあとか思いましたが、
でも素敵なコンサートでした。
カーテンコールでの綺麗に微笑む小栗くんを見ながら、
こうやってオペラに身を置く彼を見て、
きっとお父様はお喜びだろうなあって思いました。


そうなんですよ。確かお父様の会社が関係していたコンサートだったと思うので、
小栗くんはこういう朗読をライフワークにすればいいのにと、
思ったことを覚えています。
1年に一度、お父様と一緒にお仕事をすることができたら、素敵なことですよね。
ちょっと1日公演だとチケットが大変だと思いますが(笑)、
のちに DVD にしてくだされば、毎年、オーケストラをバックに、
小栗くんの朗読を聴くことができます。
「もう今年で〇回目を迎えました」とか、そういう言葉を聞きたかったです。
それこそ「ある種の品の良さを持っている」彼には、
ぴったりなお仕事だと思ったのですが、
美しい音楽の海で彼の優しい声に溺れてみたいですよね(笑)。