風色の椅子 第二楽章

小栗旬さんのファンブログ やや耽美主義

踊る大捜査線 THE FINAL 感想

よく晴れました。
マリさんから教えていただきました(ありがとうございます)。
リッチマン、プアウーマン」について、
木俣さんが書かれています。
【 エキレビ 河童、アフロそして・・・進化する小栗旬、月9「リッチマン、プアウーマン」 】
小栗くんの役への姿勢や、人と人をつなぐ等、
共感するところがたくさんあって、
でも私は実は最後の5行に共感します(笑)。
メールにて教えていただきました(ありがとうございます)。
同じく木俣さんのブログ【 紙と波 】
「巻き込む」という言葉について書かれていて、こちらも興味深いです。
リッチマン、プアウーマン」は心にひっかかる台詞が多いですよね。


そして「踊る大捜査線 THE FINAL」今日が初日ですね!記事も出ました。
【 織田裕二「踊るファイナル」初日に日比谷を全力疾走 亀山氏は興収100億に手ごたえ 】
国民的人気シリーズの完結編「踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望」が9月7日、全国452スクリーンで封切られた。1997年のドラマ放送開始から15年。日本実写映画興行収入記録を樹立し、“歴史”を動かした屈指の名タイトルが、盛大に幕を下ろした。
レインボーブリッジ封鎖ならぬ、日比谷封鎖。この日、丸の内警察署の協力により、東京・有楽町のTOHOシネマズスカラ座前の公道約100メートルを通行止めにし、約40メートルのレッドカーペットが敷き詰められた。ファイナルにふさわしいフィナーレの舞台に、主演の織田裕二は万感の面持ちを浮かべ、立っていた。青島俊作刑事に息吹を与え、キャスト陣をけん引してきた“座長”の横には、柳葉敏郎ユースケ・サンタマリア内田有紀小泉孝太郎水野美紀北村総一朗斉藤暁小栗旬香取慎吾本広克行監督、脚本の君塚良一の姿があった。


小栗くん、このスリーアミーゴスの北村さんに、
小泉さんとともに抱えられるようにしている写真、可愛いですよね。
ということで、私も今日、「踊る大捜査線 THE FINAL」を観てきました!
平日昼間の回でしたが、なかなか入っていましたよ。
踊る大捜査線 THE FINAL」、私は「3」よりずっと良かったと思います。
とても迫力があって熱いものも伝わってきて切ない場面もあって、
それからなんといっても、鳥飼くん、凄い役でした〜!
作品に深みを与えるとても重要な役で、
それを淡々としかし説得力を持って演じていました。
ほどんど必要最小限の台詞で、目もサングラスであまりよく見えなくて、
それでもその佇まいに一種異質な雰囲気に、
心掴まれ、目が離せませんでした。
鳥飼くんがひんやりと美しいのは、哀しみと孤独、
彼なりの正義への強い思いからだったんだと思いました。
スクッと真っ直ぐな立ち方、カツカツと歩く姿、
長身で細身で、白い肌、黒い髪、凛として乱れないスーツ姿。
優しく落ち着いた声、言葉とは裏腹の、
決して踏み込めない何かが感じられます。
エンドロールを見ながら、
これから鳥飼くんはどうやって生きていくのだろうと思って、
胸締め付けられる思いでした。
sai さんがツイッターで、
“中でも小栗さん、かなり重要でいい演技しています。
 彼の本領発揮してます。なんか嬉しい。”と言われていましたが、
まさにそのとおりでした。
それではここからはネタばれを含みますので、
読みたい方だけお願いします。






踊る大捜査線 THE FINAL      本広克行 監督作品
                       青島俊作 織田裕二
                       室井慎次 柳葉敏郎
                       鳥飼誠一 小栗旬


踊る大捜査線」としては、やはり室井さんが偉くなって、上から、
青島さんは現場から、警察組織を変えようというその本意を、
やっと成し遂げる(そうなろうとする)という、
ファイナルらしい作品だったと思います。
そこへ鳥飼は、捻じれた形でかかわることになるというか、
きっと青島さん、室井さんと同じことを思っていたのに、
違うアプローチの仕方をしてしまった、
それは彼が考える、でも正義だったんですよね。
鳥飼の正義もやり方は悪かったのですが、
でも一概に全否定は出来ない。そこに哀しみがあるから。
鳥飼は間違ってしまったけど、でも間違いではなかったよと、
言ってあげたくなる、そんな思いも感じました。
ただ一方向からの役ではなく、密かに巣くう強い思いを持ち、
でも淡々と穏やかに、とても難しい役だと思うんです。
あの青島さんと室井さんに辞職勧告を提案するときの、
硝子張りのビルの中、電話をしている鳥飼、とても美しかった・・・。
夜景のビルのさまざまな光に負けず、
雲に隠れていたかもしれない、青白い月のようで、
その後の義眼のシーンはゾクゾクしました。
鳥飼くんは、今回も全身が映るシーンが多くて、
やはり細身でスタイルが良くて綺麗だなあと、つくづく思って見ていました。
最後の告発文のシーンがとてもよかったです。
大きく取り乱して、自分のやろうとしたことを言うのではなく、
文章を読むという、声だけのシーンでしたが、
淡々と、でも揺るぎない思いは伝わってきて、
凄くいい声で、それこそそんな内容ではないような、
穏やかな優しい声で、6年前、あんな事件がなかったら、
鳥飼は、真っ直ぐ光の道の中心を歩いていた人だっただろうなあと思いました。
踊る大捜査線 3」のときに、青島さんに縋るような目をしていたのは、
同じ思いを共有する相手として、
どこかで助けてほしい思いがあったのかもしれませんね。
踊る大捜査線」は歴史もあって(オープニング凄かったです)、
青島さんとすみれさんのシーンは胸に迫りましたし、
役柄への愛を皆さん、ひとりひとりから感じることが出来て、
こういう作品ってあるんだなあと思いました。
小栗くんは「3」からの参加でしたが、鳥飼誠一は、
踊る大捜査線」の中で、ちゃんと生きていて、
しかも疑問を投げかける役で、そして美しく孤独な役でした。
鳥飼の品位は、作品にも反映され、より深みを増し、
姉への思い、犯人への思い、
正義とは?どこに真実がある?
そういう思いをクールに深く、端正に繊細に演じた小栗くん、
とても素晴らしかったです。
小栗くんと鳥飼誠一との出会いに感謝。
また何度も観に行きたいと思っています。