風色の椅子 第二楽章

小栗旬さんのファンブログ やや耽美主義

雨に緑が映えます。

GWは行楽地へも行きましたが、人 人 人で・・・
でも、ヴェネチアンガラス美術館はなかなかよかったですよ。
その曲線が偶然の産物というか、作家さんはきっと狙ってだと思いますが、
とても自由で、のびやかで綺麗で、そして色が素晴らしかった!
深い深いブルーとか、乳白色とか、惹きこまれました。 
ガラスって、壊れてしまいそうっていう緊張感が、
また美しさを誘いますよね。
そう壊れてしまいそうってことで?今日は、小栗くんの18歳の作品、
映画「羊のうた」の感想を書きたいと思います。
ネタバレを含みますので、読みたい方だけどうぞよろしくお願いします。









映画 羊のうた 花堂純次監督作品
           一砂 (小栗旬
           千砂 (加藤夏希
           八重樫(美波)

吸血鬼の家系の話で、一見ホラーっぽいんですが、全然そんなことはなくて、
青春物語ですね。終わり方も前向きで、漫画は読んでないんですが、
こういう後味が良い方が私は好きです。
とにかく、映像が綺麗で、夏の風景が美しい。


きらめく夏の光  木漏れ日  葉陰  あざやかな緑
涼やかな風     校庭    風鈴  古い日本家屋


そして小栗くんはじめ、夏希さんも美波さんも、
みなさん綺麗な人なので、風景と相まって、
とても情緒的、耽美的な、(ほんのりエロスと)
美しい映画になってます。
小栗くんの一砂は、弟で、繊細で華奢で、受身で、
私は木漏れ日の中に佇む、夏服の男子高校生・・・で
しっかり惹きこまれてしまいました。
それから、彼の声ですね。いい声だなって、


「退屈で、くだらないって思ってた。いつもの時間・・・」


のくだりが、とても好きです。今はもう少し低くなりましたが
少年っぽくて、優しくて、甘いですよね。
すごく耳に心地よいです。


美しい姉と弟・・・
姉の指先から血を与えられるシーン
レコードから風景が映しだされ、バイオリンのソロが流れるシーン
せつなくて、とてもロマンチックでした。
あと、駅で腰掛けて長い足をぶらぶらさせてるところとか、可愛いなって、
たまたま吸血鬼の家系に悩む少年の感じで描かれていますが、
それが吸血鬼とかではなくて 思春期の悩みに置き換えても
通用するような、青春の揺らめきみたいな雰囲気がよく出ていたと思います。


監督さんがHPで 「十代の成長と変化を侮ってはいけない」と
小栗くんの18歳の夏を逃さずに撮ったって言うような事が、
書いてありましたが、
ほんとに 揺らめく繊細な綺麗な少年っていう感じが
良く出ていたと思います。