風色の椅子 第二楽章

小栗旬さんのファンブログ やや耽美主義

儚くて哀しい勇也

今日はどうにか晴れたので、洗濯物が干せました。
昨日、ネットを彷徨っていましたら、
「イズ・エー」の映画をレンタルの棚でみつけるまで知らなかった方が、
見て感想を書かれていました。
非常に価値ある映画だと書いてくださっていました。嬉しいですね。
小栗くんは前に雑誌のインタビューで
「ここ5年くらい来年ブレイクしそうな俳優って取材されているんですよ」
なんて言ってましたが、今年は怒涛の出演ラッシュですよね。
どの作品が彼を使ってみたいと思わせたのかなって考えたときに、
舞台「お気に召すまま」は絶対だと思うんですが、
この「イズ・エー」も大きかったんじゃないかと思うんです。
小栗くんが勇也じゃなくては、あの映画の雰囲気は出せなかったと思うんですが。
勇也は無差別殺人を犯す、憎むべき人物でしたが、
同時に内藤さん演じる父親に愛されていた息子でした。
綺麗で儚くて哀しくて、そんな危うい勇也の雰囲気は、
小栗くんだからこそだと思います。
内藤さんが小栗くんをみつめる目が、本当に父親が息子を愛しく思っている目で、
とても心に響きました。
小栗くんのいろいろな役を見てきたつもりでしたが、
この勇也は今までのどの役とも違う感じがしました。
やはり「イズ・エー」を見た方が、小栗くんは繊細な狂気を演らすと上手い、
ただの不良役なんてもったいないよと書いてくださっていましたが、
静かに内面的な心の奥底に深い暗い部分を抱えた役を、
見事に演じていたと思います。