風色の椅子 第二楽章

小栗旬さんのファンブログ やや耽美主義

梶原景季くん総評

秋晴れで、風が気持ちいいです。
昨日はとうとう「義経」への出演はありませんでしたね。ということで、
梶原景季くんのまとめをしたいと思います。細かいです(笑)。
小栗くんは、第16回からの登場でしたが、
まず、固い時代劇も自然に嵌る人だなあって思いました。
それから時代劇ならではのその衣装ですね。
景季は烏帽子を被り、淡い緑と濃い落ち着いた緑色の着物が、
よく似合って、品がよく美しい若者でした。
第20回の弓の練習の場面。
肩袖をはずしたその出で立ちが若々しくとても素敵でした。
日本の着物の色はなんていい色なんだろうって思いましたね。
ちょっと調べてみましたら、浅緑、薄緑、苗色、萌黄色・・・
あの淡い緑が彼の色白の肌によく映えて、綺麗でしたね。
そしてそのときの台詞の
「そこに我らが汗水流して、荒地を開き、領地を広げ広げてきた労苦を〜」
のところの広げ広げてという言い方が、父上の苦労をよく分かった
優しい言い方だなあって、印象に残っています。
次に第21回の戦いに向かうにあたって、義経とともに、杯を受ける場面。
義経が赤を着てくれたおかげで、景季は灰色に近い青色の着物に、
重ねてくすんだ黄緑色のような召し物で、
すると、右腕がその青色、左腕がその黄緑色になって、
それがなかなかよく似合って、姿勢も良く本当に美しく凛々しい若武者でした。
最初、景季はちょっとした義経の見張り役みたいな感じもしますが、
義経の戦いぶりを目の当たりにして、だんだん惹かれていく様子がよく分かりました。
義仲を討ち取った報告の場面は、夜の戸張の中、
灯りに照らされた景季がちょっと色っぽかったです。
時代劇のせいなのか、着物のせいなのか、
小栗くん、艶っぽいというか色っぽかったですよね。
第31回の「飛べ屋島へ」
この回がいちばんいろいろな景季を見ることが出来ました。
逆櫓の争いの場面、義経と父上の間に立って、二人を諌めるときの景季の声。
雨の中、皆に気遣いながら、父上の後を追うときの伏目がちの景季の瞳。
父上に義経のことを胸躍らせながら語るときの景季の表情。
父上に義経についていくということを告げるときの景季の潔さ。
生き生きとしていましたね。特にまた憧れている義経について行くという話だったので、
若い景季の思いがよく伝わってきました。
声については、鎌倉殿や法皇様の前の返事は、低い力の篭った声で、
義経を気遣う場面では、柔らかい優しい声で、と使い分けていた感じで、
時代劇は特に声が重要だと思うので、とてもよかったですよね。
でもお別れは、切ないものでした。
鎌倉殿や父上には逆らえなかったようで、でもそこの葛藤の様子を、
もう少し詳しく描いてほしかったです。
梶原景季といえば、文武両道に長けた若武者で、
宇治川の戦いでの、佐々木高綱との先陣争いとか、
箙に梅花の枝をさして奮戦し、
平家武者から「花箙の源太」と呼ばれて喝采をあびたとか、
いろいろな見せ所があったんですが、取り上げてもらえなくて残念でした。
父上の苦労も分かるし、義経にも憧れた、
育ちのよい好青年、美しい若武者、梶原源太景季でしたね。