風色の椅子 第二楽章

小栗旬さんのファンブログ やや耽美主義

天使の輪を描いている

また雨が降っています。晴れの日は続きませんね。
s-woman.netのインタビューで、「福岡の千秋楽から、突然声が出るようになった」
と書いてありましたが、私は埼玉と名古屋を観に行っているので、
でも両方ともある程度、前の方の席だったので、声は聞こえていたんですが、
そう言われると、名古屋の方がすんなり耳に入ってきたような気がします。
「この広い世間では、俺はひとしずくの水〜」のところでも、
朗々と聞こえて、ちゃんと台詞が心に届いてきましたから。
声は前から気にはなっていたんですが、
やはり舞台専門の役者さんは、声を張り上げなくても通るし、響くし、
素人ながらも、吉田さんや麻実さんはやっぱり桁が違う感じがしますよね。
その中で演じるんですから、大変だろうなあって思いますが、
声の出し方も一皮むけたようですし、
小栗くんが「23歳で、鋼太郎さんみたいな芝居が出来たら、
ちょっと気持ち悪いでしょ」って言っていたので、今はひたすら勉強の時期ですよね。
彼は生来の華も持っているし、雰囲気もあるし、人を惹きつける力も持っているので、
蜷川さん曰く、「その持って生まれた外観や声の良さ、品格などを、
大いに生かして」素晴らしい俳優さんに成長していってほしいです。
この間、テレビを見ていたら、「キリストの洗礼」という絵についての話があって、
この絵はベロッキオ作ですが、
左端の天使と背景の半分以上は、レオナルド・ダ・ヴィンチが描いたそうです。
その弟子の絵を見て、師匠のベロッキオは彼が自分を超えたと確信し、
筆を折ったということでした。
今、小栗くんはその天使の輪を描いているくらいかな(笑)。
ちょっとたとえが大げさですか?
お芝居の世界はだんだん味が出てきて、筆を折ることはないと思いますが、
蜷川さんはじめ皆さんが、彼の成長を微笑ましく見ているんだろうなあって思います。
もちろん、私たちファンもとても嬉しいですよね。