風色の椅子 第二楽章

小栗旬さんのファンブログ やや耽美主義

蘭はそんなに弱い人間じゃない。

雨が降り出しそうな空です。
kamoさんに教えていただきました(ありがとうございます)。
「オトシモノ」舞台挨拶の大きな写真が見られます。
http://cinematoday.jp/image/N0009193_l
沢尻さんと小栗くん、二人だけの写真なんですね。
さて、もうテレビの前にいくと、ついつい再生ボタンを押してしまう(笑)。
間違いの喜劇のときもそうでした。日課のように見てしまう「工藤新一への挑戦状」。
今日はあの捜査の参加を断られたときの表情が、髪もまだ濡れたままだし、
可愛いなあとか、蘭から「何も食べてないでしょ。」と、食べ物を受け取るときの、
「サンキュ」の言い方がいいなあとか、いろいろ出てくるわけですが。
新一をよく表しているなあと思った台詞が、
タイトルの「蘭はそんなに弱い人間じゃない。」
これは、なんというか、新一ならではというか、その前の、
「蘭だけでも助けてくれ。大事なやつなんだ。俺の命よりも。」で、
もう充分、心掴まれてしまうんですが。
その「蘭はそんなに弱い人間じゃない。」は、それは、でも犯人が言うように、
“君がいなくなったら、蘭は生きていけないよ”って思うんですよね。
新一は、小栗くんも言っていましたが、高校生として完璧な人間で、
大人の部分も子供の部分も持っていて、推理も出来て、育ちも良くて、
格好よくて、皆の憧れの的で、
すごく光の中の、それも真ん中を歩いてきた人のような気がします。
そして精神的な強さもあって、だから必然的に相手にも求めてしまう。
その前に自分よりも蘭を助けてほしいっていう気持ちもあると思うんですが、
でも蘭は、新一がいなくなったら生きていけないと思います。
きっと“私、そんなに強くないんだよ”って、その辺りの微妙なすれ違い加減が、
とても切ないなあって観てました。
だから前にも書きましたが、薬を飲まされたところまで、
小栗くんにやってほしかった。
そして蘭の新一を探す表情のアップで、エンドマークが出るとよかったなあって、
でももうそれだと、涙が溢れてしまいますね(笑)。
蘭が新一の手を握るときが、小さな蘭の手が大きな新一の手へ、
そっと滑り込むように、“分かって、新一、信じてる”という気持ちが、
伝わってきて、そしてそのあとみつめる、
新一の目がとても優しくて、切なかったです。
小栗くんは、頼りになって、眩しいくらい格好よくて、
そして決していなくならないで、と思ってしまうような、素敵な新一を演じてくれました。