風色の椅子 第二楽章

小栗旬さんのファンブログ やや耽美主義

好きだっていう気持ちは走り出してしまったのに

冷たい雨になりました。
私は広範囲に漫画を読んでいないので、
なにかといつも広範囲ではないんですが(笑)、
なんとなく思うことですが、神尾先生は、花沢類のキャラクターを考えついたとき、
これは勝った!って思わなかったかなって(笑)。
やはり花沢類があまり今までにないキャラクターですよね。
そのポジションも特異な感じがするし、
とても魅力的なキャラクターだなあって思います。
私は原作を読んでいないので、
これは演じる小栗くんを通じての花沢類評なんですが、
どこも見ていないようで、核心をしっかり見ていて、
すごく大人な部分と、すごく子供な部分があって、
寄せ付けない雰囲気があるのに、優しい優しい守ってくれる雰囲気がある。
特に、小栗くんが見せるあの幼子のような表情に、心掴まれています。
第2話のつくしを押し倒した?あと、「ごめんね」って言われて、うんって頷く表情。
第3話の泣きながら去っていったつくしの後を、追いかけたときの表情。
第6話のラウンジで、司の真剣な思いを聞くときの表情。
特に第6話の司の話を聞くときの類。
司の話を聞きながら、つま先をぶらぶらさせて、
司に「やっぱ、あいつは俺ん中で最強なんだわ」と言われた後、
映る類が、ものすごく可愛いというか愛らしいんです。
まばたき2回するのも、なんだかつまんなそうなのも、
ほんの小さな子供が、聞きたくない話を聞いているような、
気持ちをここへ持ってこなくては、
きっと繊細な類は自分で自分を支えられないのかなって、そのとき思いました。
真正面から立ち向かうのも、攻撃をかわすように立ち向かうことをするのではなく、
小さな自分に戻ってしまって、司の話を聞いているような、
だから類がとても愛しくて、可愛くて、そして可哀想でした。
自分の身を削って、結局、二人を結びつける役目なんですよね。
もっと上手く、自分もいい人のまま、立ち回って、
二人を結びつけることも出来たかなって思うのに、
自分の身を犠牲にして、前にも書きましたが、自分の羽根を外して、
そうしているところに、類の不器用さと、幼さ、そして純粋さを感じます。
その上、つくしへの本気の感情も芽生えてきて、とても切ないですよね。
類だって、もう好きだっていう気持ちは走り出してしまっているのに。
類の本当の気持ちをちゃんと分かってあげる人が、
そばにいたらいいなあって、小栗くんの類を見ては、いつも思ってしまいます。