風色の椅子 第二楽章

小栗旬さんのファンブログ やや耽美主義

東京に空が無いという

曇り空です。
由貴さん、ヨッシーさん、恋蓮さんから教えていただきました(ありがとうございます)。
明日の「いいとも」テレフォンショッキングは、高岡蒼甫さんだそうです。
「クローズZERO」の話題が出るでしょうか。見てみてくださいね。
そして前にも紹介したのですが、ロケ地がわかるサイトがあります。
http://location.la.coocan.jp/
花ざかりの君たちへ」はほとんど茨城県で撮っていたんですね。
あの水色の空は、茨城の空だったんですね。
東京の空は、あのドラマに合わないような気がします。
あの空が、あの緑があってこそのドラマでしたよね。
その茨城県のお隣、福島県の阿多多羅山(あたたらやま)の空のことを、
書いた詩があります。東京に空はないと、詠っています。


あどけない話      高村光太郎


智恵子は東京に空が無いといふ、
ほんとの空が見たいといふ。
私は驚いて空を見る。
桜若葉の間に在るのは、
切っても切れない
むかしなじみのきれいな空だ。
どんよりけむる地平のぼかしは
うすもも色の朝のしめりだ。
智恵子は遠くを見ながら言ふ。
阿多多羅山の山の上に
毎日出ている青い空が
智恵子のほんとの空だといふ。
あどけない空の話である。


有名な詩ですね。「智恵子抄」の中のひとつなんですが、
智恵子抄」は年を重ねた人が詠んでも、味があっていいと思うのですが、
この「あどけない話」は、若い男の子が詠んでもいいと思うんですよ。
初々しい詩なので、小栗くんの声で聴いてみたいです。
あの優しい声にきっと合うと思うんです。
私は一行目、二行目が特に好きです。彼の声で聴こえてきそうですよね。
小栗くんに詠んでほしい詩はたくさんあります。
古典的な日本の詩もいいし、いつも紹介するシェイクスピアソネットもいいし、
ジャン・コクトーアルチュール・ランボーヴェルレーヌとか、
今回「カリギュラ」が詩的な台詞ということで、
本当に楽しみで、期待に胸が膨らみます。
結局、「カリギュラ」に辿りついてしまいました(笑)。