風色の椅子 第二楽章

小栗旬さんのファンブログ やや耽美主義

甘酸っぱくさりげなく愛しい伝わり方

さすがに寒くなってきました。
去年の今日、「クローズZERO」が公開日でしたね。
その日に観に行きました。ちょっと客層が違っていて(笑)、
なかなか勇気が必要でしたが、強行突破してきました(笑)。
その前に、長男が「ヒーロー」を友達と見て、
「クローズZERO」の予告が流れたと聞いて、
たまたま誘われたので、「ヒーロー」をその「クローズ」の予告を見たい一心で、
見に行きましたが、遭遇せず、あの格好いい予告を、
大画面で見られなかったことだけが心残りです(笑)。
そして、ご好意で「MTV STUDENT VOICE AWARDS 」を、
見せていただいたのですが(ありがとうございます)、
その小栗くんを紹介するときにほんの10秒ほど「クローズ」の場面が映りました。
あの雨の中、髪をかきわけるシーンから、
袋叩きにされるときの、「終わってねぇよ。ば〜か」
それから髪が乱れた鋭い瞳の源治が、パッパッと映って、とても格好よかったです。
なにげに「終わってねぇよ。ば〜か」好きなんです(笑)。
表彰式は、その後、VTRで、小栗くんの挨拶が流れて、
今日は出席出来なかったんだとみんなが思っているところへ、
サプライズで、現れたので、物凄い歓声でした。そのステージを歩いてくる姿が、
少し恥ずかしそうでありながら、颯爽としていてとても素敵でした。
さて映画の話に戻って、私は初めて映画館で観た小栗くんの映画は「あずみ2」です。
それから、「隣人13号」「鋼の錬金術師」「ウォーターズ」
キサラギ」「スキヤキ・ウエスタンジャンゴ」「クローズZERO」」
サーフズ・アップ」「花より男子ファイナル」「蛇にピアス」は映画館で観ました。
今でも、大画面で観たかったなあと思うのは、「ロボコン」ですね。
航一くんを大画面で観たかったです。
それでは、「ロボコン」のパンフレットより。
古厩監督が小栗くんに対して、素敵なことを書いてくださっています。


相田航一(設計)
裏の主役は間違いなく航一ですね。人を人とも思わない子供が、
自分が世界の中心ではないと知る。大きな揺れが航一にはある。
でも「揺れてます!」とは小栗旬はやらなかった。そこが良かった。
第1ロボット部と大乱闘する浜辺で、航一は砂浜に図面を書いてる・・・と、
脚本には書いてたんだけど、どうにも気持ち悪い。
図面をやめたら小栗は、両脚をぺたーんと伸ばしてただ放心しました。
「悩んでます」ってやる必要はないのだなあ。
脚本ではもっと繊細でエキセントリックな奴だったのだけど、
小栗が鷹揚で骨太な航一を作りました。人間っぽくなったと思う。
ちなみに航一は「白いシャツに黒パンツ」をオバQのように何着も持ってるってことで、
毎シーン違う服なのです。ボタンが違うとか。でも全然わかりませんでした。わはは。


古厩監督らしい文章ですよね。これを読んで、よく観たら、
確かに、同じ、白シャツ、黒パンツでも、ボタンとか違ってました(笑)。
他にも、“一方、部室のシーンの撮影。航一を演じる小栗君に、
古厩監督は「そのままでいい、小栗のままで」と言った。”という文章も、
あるのですが、小栗くんは監督から、なかなかOKが出なくて悩んだと言っていました。
古厩監督は、演じないということを演じる〜という要求だったそうなので、
でもこうやって、古厩監督の言葉を読むと、航一が小栗くんの中で、
小栗くんが演じるべき、演じたからこその航一になって、
あの心に残る航一なったのかなあと思います。
あの浜辺で、両脚を投げ出しているシーン、とても好きです。
浜風になびくサラサラの黒髪と、白シャツ、
長い足のその砂を払いながら、近寄ってくるところもいいですよね。
あの荒川良々さん演じる第1ロボット部部長も、いい味だしています(笑)。
パンフレットの最後には、演出部の廣田さんがこう書かれています。


帰京後、監督と小栗君と酒を飲む。小栗君にとっても「そのままでいい」は、
衝撃だったらしい。楽しい映画が出来たと思う。
完成した映画は登場人物の葛藤のシーンを大胆にカットしていた。
それでも伝わるのだ。いかに悩み、いかに解放されたかが。
自分の心を知り、心を伝えたい。それだけである。そこから次が始まるのだ。


ちゃんと伝わってきましたよね。たくさん葛藤シーンが描かれていても、
伝わってこない場合もあります。
こういうサラッと爽やかに、楽しくて可愛くて、
甘酸っぱくさりげなく愛しい伝わり方が、私は好きだなあって思います。