風色の椅子 第二楽章

小栗旬さんのファンブログ やや耽美主義

類のセレナーデ

晴れました。日差しは暖かいです。
昨日はずっとスポーツを見ていました。
まずお昼から男子の高校駅伝を見て(最後、凄いデットヒートでした)、
優勝した監督さんより、アンカーの高校生の方がインタビューが、
しっかりしていることに感心し(笑)、
その後、有馬記念を見て感動していました。
馬券は買ったことがないのですが、
昔、オグリキャップ(その頃からオグリ・笑)の有馬記念を見てから、
だいたい重賞レースはテレビで見たりしています。
オグリキャップは馬なのに、あのとき、本当に勝とうとして、
走っているようで、まさに馬の気持ちが伝わってくるようで(笑)、
最後のレース、優勝したんですよね。
昨日のオルフェーブルも最後のレース、見事優勝を飾り(なんと8馬身差!)、
桁違いの強いオルフェーブルのままで駆け抜けたこと、格好よかったです。
レースを途中逸脱したり(でも盛り返して2位)、
ちょっと性格的にもやんちゃなところがあってたりして、
全然競馬はわからないのですが、馬も綺麗で可愛いなあと思いました。
そしてそして夜はフィギュアスケート
凄かったですよね。本当に歴史残る全日本選手権ではないでしょうか。
選手の皆さんのそれぞれの思いが、
熱く熱く伝わってきて、胸がいっぱいになってしまいました。
特に高橋選手の演技はもう、演技を超えた演技というか、
涙が出てきてしまいました。
その前に演技が終わった織田選手が、
「大ちゃん、ガンバ」と声をかけているシーンにも胸が熱くなり、
皆がそれぞれが今持っている力を精一杯出すこと、
それぞれが自分自身と闘い、大切な人を思い感謝し、仲間にエールを送り、
本当に素晴らしい大会を見ることができました。
濃密な時間は正々堂々と清々しく、そしてとても美しく感動的でした。
今夜五輪代表が決まりますが、こういう大会を乗り越えた、
日本代表6人を拍手で送り出したいと思います。


さてバースデイウィーク、またも花沢類に登場していただいて(笑)、
花より男子リターンズ」で、類は最後に小さな女の子に、
ヴァイオリンを渡していましたよね。
あの女の子が、今をときめく新進気鋭のヴァイオリニストになって、
花沢邸を訪問するお話です。


類のセレナーデ


「失礼します」
「はい、どうぞ」
柔らかな声が聞こえた。その部屋は、真ん中にグランドピアノ。
大きな窓からは秋の陽ざしが降りそそぎ、どこからか金木犀の香りがした。
白いレースのカーテンが揺れる。背が高いんだ。
栗色の髪、白い肌は光に透けそう。
美しい青年は少し会釈をして、語りかけた。
「君があのヴァイオリンをもらってくれた?」
「はい、あのときヴァイオリンを花沢さんからいただかなければ、
 今の私はないと思っています」
「そう」
あれ?あのう私、このお礼を言うためにどれだけあなたを探したか、
そんな思考はすぐにさえぎられた。
「ねえ、パッヘルベルのカノン弾ける?」
ヴァイオリンケースに目を向けながら、彼は言った。
「あ、はい」
「じゃあ、僕、伴奏するよ」
慌てて音合わせをし、静かにカノンが始まった。
長い指がピアノの鍵盤を滑るように触れる。
気持ちのいい音だ。プロでもなく、拙いのだが、
私のヴァイオリンの音に合うピアノの音はこれ以上ないのではないかというくらい、
優しく包まれるような音色。
彼は微笑む。すべては融けていく。
切なかった思い、届かなかった思い、密かに思い続けていたこと。
それは彼も同じ。美しい彼の微笑みがすべてを物語っていた。
こんなカノンを弾けたことが、自分でも信じられなかった。
思いもかけず、涙が流れた。
彼は静かに立ち上がった。
その長い指で、涙はぬぐわれ、それから私たちは・・・恋に落ちた。
二人が結ばれるまでそれほどの時間はかからなかった。
そして彼女は世界的なヴァイオリニストになり、
花沢家はその財力を活かし、日本のクラシック界を支え、
後に、花沢類の呼びかけで、F4とともに世界でも最高峰の音楽院を設立。
彼女が作曲したセレナーデは、別名「類のセレナーデ」として、
その幸せな愛溢れる作品は、世界中で親しまれることとなる。


ということで、類も幸せになりました〜というお話です(笑)。
静さんと結ばれてほしいのですが、今のままだと不倫になっちゃうし(笑)、
静さんが離婚すればいいんですけどね。
そうなると静さんバツ1で類と再婚とか、なんだか生々しいお話になるので(笑)、
こうやって、ヴァイオリニストの女の子と結婚するのもいいですよね。
ピアノを弾く類もとても好きでした。
あ、音楽院の名前は、ジュリアード音楽院にならって、
ルイアード音楽院です(笑)。