風色の椅子 第二楽章

小栗旬さんのファンブログ やや耽美主義

信長協奏曲 第7話

雨が降っています。
22日に「リーガルハイSP」を家族全員で観て、
面白くて感動して素晴らしかったと皆で話していました。
脚本、演出、キャストの皆さんが共鳴し合うドラマのなんと気持ちの良いことか。
堺さん、新垣さん、大森さん、生瀬さん、小池さん等、素晴らしかったのですが、
やはり脚本が群を抜いていますよね。
「狂気の世界で戦う者たちの邪魔をするな!」
こんな台詞は誰も書けない。さすが古沢さんだと思いました。
キサラギ」以後、パワーは全然落ちていなくて、むしろ上がっていて、
本当に凄いです。
いろんな角度から光をあてていて、通り一遍の善人、悪人はいなくて、
世の中の流れに一石を投じていて、
そういうことをコメディで書けるというところが、本当に素晴らしいです。
楽しませて軽く見せながら、実は深いメッセージが隠されていて、
凄いなあと思いました。
小栗くんも古沢さん脚本の作品に、また出てほしいですね。


さて「信長協奏曲」第7話を観ました。
6話まで、ネットの感想を読んだりしていると、
もはやこの役を演じている小栗くんが同情されている感想があったりして、
余計に落ち込んだりしましたが(笑)、でも今回は面白かったと思います。
まずなんといっても、サブロー信長の心の動きが丁寧に描かれていました。
現代から戦国にタイムスリップして、
裏切りは当たり前の、戦にいたっては人を殺して勝てば喜び、
これは当然尋常ではなく、現代では考えられないことですよね。
ここへきてやっとその葛藤が出てきて、
ただの気のいいお兄ちゃんではなくなったというか、
そこはよかったと思います。
帰蝶ちゃんは絵に描いたようなツンデレで可愛かったし、
二人のシーンもよかったですし、光秀も素敵でした。
最後、藤吉郎に顔を見られてしまいましたが、大丈夫でしょうか(笑)。
そしてこのドラマはタイムスリップして信長になることも斬新なんですけど、
一番はお調子者の人の良い心優しい信長ということが、
斬新なんだなあと思えてきました。
この心優しい信長はいつまで心優しいままでいられるでしょうか。
愚かにさえ思えるほど明るくて慕って付いてきている家臣たちが、
敵のもとに傷つけられたとき、もしくは殺されたとき、
サブロー信長はどんな思いでどんな行動に出るでしょう。
これからが楽しみです。


「俺さ、なんかコツ掴んだみたい。
 戦国で生きて行くコツ。
 なんかさ、ここまま天下取れちゃう気がするんだよね。
 きっとこのまま、勝ち続けていけるって、そう思うんだ。
 そんなふうにさ、この先ずっと勝ち続けていったら、
 そしたらいつかはさ、いつかは・・・慣れるのかな。
 裏切られたり、傷ついたりすることに。
 ちゃんと慣れていけるのかな。」