風色の椅子 第二楽章

小栗旬さんのファンブログ やや耽美主義

陽と陰の二面性を好演

よく晴れました。
まず今年の夏の甲子園、接戦で劇的な試合が多く、熱戦に次ぐ熱戦で、
とても面白いです。9回2アウト満塁を何度見たことでしょう。
決して諦めず一心に闘う姿は、感動的で清々しいですね。
明日の決勝、個人的には1回戦で地元愛知代表中京大中京を倒した広陵に、
勝ってほしい気もするし、一応私、出身が埼玉なので、花咲徳栄にも、
頑張ってほしいです。両校ともに、全力を出し切って優勝を目指してください。


舞台「ヤングフランケンシュタイン」の感想をみにーさん、マリさんが、
【 BBS 】に、みにーさん、井上ひとみさんが17日のコメント欄に,
書いてくださいました。ありがとうございます。読んでみてくださいね。
小栗くん、カーテンコールでバク転するフリ?(笑)をしたそうですよ。
皆さんの感想を読むたびに、楽しさが伝わってきますよね。


銀魂」中国での公開が決まりました。
【 映画『銀魂』、中国で8,000館・1万2,000スクリーン以上の大規模公開!】
日本国内で興行収入34億円を突破する大ヒットを記録中の映画『銀魂』の中国全土における公開日が9月1日に決定した。公開館数は実写邦画作品としては史上最大規模となる8,000館、1万2,000スクリーン以上を予定している。
日本では7月14日から全国335スクリーンで上映され、オープニング4日間で動員74万2,254人、興収9億8,229万1,500円のロケットスタートを切った本作。累計成績は興収34億8,022万4,800円、動員264万4,234人(8月20日時点)と大ヒット中だが、中国のまさに公開規模はケタ違い。どれほどの成績をたたき出すのか、期待がかかる。
主演の小栗旬をはじめ、菅田将暉、橋本環奈、長澤まさみ岡田将生堂本剛などキャスト陣の中国における知名度は十分。また原作の「銀魂」もアニメを含めて人気があるといい、過去には現地のSNSで話題1位を獲得したことや、検索ランキングのアニメジャンルでトップの座に立ったこともあるという。
エグゼクティブプロデューサーの小岩井宏悦によると、この公開規模は監督の福田雄一作品としてはもちろん、過去にワーナー・ブラザースが製作した『るろうに剣心』『DEATH NOTE デスノート』と比べても、「桁違い(しかも二ケタ)」とのこと。「日本国中に約3,400スクリーンしかない中、その4倍近いスクリーンで『銀魂』が上映されると思うとわくわくします。コメディー作品はグローバルに広がりにくいという映画の常識を『銀魂』が覆してくれました!」と喜びを語っている。
また原作者の空知英秋も、中国のファンに向けて主人公・坂田銀時の原画と共に、中国語で「応援宜しくお願い致します」とメッセージ。同作は今後、アメリカ、カナダ、ドイツ、スペイン、オーストラリア、ニュージーランド中南米でも配給が決定している。


凄いですね。まず日本の漫画、アニメの力が凄いです。
今はネットですぐに見ることができますし、世界に広がるのも早いですよね。
その実写映画が日本で大ヒットして、そのまま世界に広がっていく。
しかもプロデューサーさんが仰っているように、
コメディー作品で、というところがまた素晴らしいですね。
空知さんの色紙の銀さんの絵も素敵です。
世界中で愛すべき小栗銀時、菅田新八、橋本神楽等々を観てもらえるなんて、
嬉しいなあと思います。


さて少し前になりますが、第93回「ドラマアカデミー賞」が発表されました。
サイトはこちら。
【 第93回 ドラマアカデミー賞 】


監督賞 受賞
作品賞 2位 CRISIS
脚本賞 2位 金城一紀
主演男優賞 2位 小栗旬
助演男優賞 3位 西島秀俊


小栗くん、2位は惜しかったですね。
雑誌「ザテレビジョン」(8月9日発売済)を読むと、
読者票 4位、TV記者票 2位、審査員票は 1位でした。
作品賞も審査員票では「CRISIS」が 1位なんですよね。
いろいろ惜しかった気がします。
その審査員の方々のコメントです。
「拳銃がなくてもここまでいかしたアクションができるんだと、
 警棒シャキーンに毎回しびれた CRISIS。」
「予想させない展開の「CRiSIS」が秀逸。」
「特筆すべきは「CRISIS」のアクション演出で小栗旬が適役だった。」
主演男優賞、2位の小栗くん評です。
「元自衛隊の特捜班メンバー、稲見朗役。
 派手な立ち居振る舞いで犯人を制圧する反面、お調子者なところも。
 一方で、自衛隊時代に負った心の傷に悩まされるという、
 稲見の陽と陰の二面性を好演。クランクインの1年前から、
 稽古に励んでいたというアクションは、話題を集めた。」


嬉しいですね。稲見朗、ぴったりだったと思います。
“稲見の陽と陰の二面性を好演”〜こういう複雑な役を、
どんどん演じてほしいですね。
監督賞のインタビューが、サイトに詳しく載っています。


CRISIS 監督賞 鈴木浩介 白木啓一郎
Q アクションシーンの中で、これまでの作品との違いを感じたのはどんなところですか?


鈴木:実際に役者さんが動いているスピード感をどのように保つか、ということを工夫しました。なので、動きが一連になって見えるようなところは実際に連続して撮っています。普通はアングルを変えるようなところも、あえて変えないで撮影しました。「切り替えてもう一回撮るから」ではなく、ワンカットに命を懸ける集中力が、皆さんすごかったですね。
白木:この作品はアクションが売りであるけれど“サスペンスアクション”であって、単なるアクションドラマではありませんでした。サスペンスストーリーが全体を飽和していて、その一部のエッセンスとしてアクションがあるという考えになっています。これまでは、どうしてもアクションだけが突出してしまう形が多かったですが、今回のようにあくまでストーリーの一部としてアクションをコントロールするというのは新鮮でした。


Q 全体を通して、金城さんから演出に対するリクエストはありましたか?


白木:「『CRISIS―』はこの世界観でいきましょう」と脚本段階で決まっていました。だからわれわれもその世界観をなるべく具現化しようと努めてきました。1話の冒頭の新幹線のシーンなんて、乗車して何分何秒で稲見が飛び降りた相模川まで着くかとかも、実際に金城さんが自分で乗車して動画に撮ってチェックしていましたからね。こんなに計算されている本は見たことがありませんでした。なので、こちちも「ちゃんとやらなくては!」と気が引き締まりました。


Q アクションシーン以外の部分でこだわったところは、どんなところでしたか?


鈴木:せりふが少ない分、表情で見せるところが多かったので、これは音楽のインパクトも必要だと考えました。そこで、澤野(弘之)さんにお願いできたのは大きかったと思います。表情で見せて、そこに音楽をぶつけて感情をあてていくことができました。彼の音楽でなかったらまた違っていたと思います。
白木:僕が演出した回はバックショットを多くいれています。表情が見えないことで、視聴者の方にいろいろな想像をしてほしかったんです。この人はどう考えているんだろう、この人は恐らくこういう人だな、という具合に。そうすることによって特捜班メンバーや登場人物の心情がより深く印象的になると考えました。


Q お二人にとって印象的だったシーンを教えてください。


鈴木:やはり最後の9話、10話ですかね。金子(ノブアキ)くんがきてくれたおかげで締まりましたね。小栗くんも対金子くんとの表情はすごく良かった。あのこぼれる涙を見て、感情の作り方も尋常じゃないな、と思いました。それが、最後の最後に視聴者のみなさんにお伝えできて良かったです。あと、4話の小市慢太郎さんの演技もすばらしかったですね。最後の泣き笑いの演技なんて、そうそうできるものではないですよね。金城さんの本は、普通は助かるだろうというところが全部逆になっているんです(笑)。なので、こちらも役者もさらっとやることはできなかったです。
白木:第8話の「神の光教団」に乗り込むところですね。今までドラマを撮ってきた中でも間違いなく一番大変なシーンでした。実は、7分30秒のノンストップアクションのシーンを作るのに、1カ月以上かかっているんです。ロケハンだけでも6回は行っていますし、その後のアクション稽古も特捜班メンバーだけで延べ2週間くらい、リハーサルにも2日間もかかっています。ただその分、現場では「きょうはとんでもないことが起きる」というキャスト、スタッフの一体感と緊張感が生まれていました。


Q 主演の小栗さんの印象やエピソードをお聞かせください。


鈴木:しっかり準備をして臨んでくれました。第1話の新幹線のシーンのアクションもリアルなスピードなんです。スピードの可変とかしていなくてあの速さだったので、現場では「これ、分かるかな?」と一度議論になったんです(笑)。でも、結果的に金城さん、笠置(弘置)プロデューサーも交えたミーティングで、「リアルなんだし、これでいこう!」となりました。
白木:特捜班のメンバーで、小栗さんよりも年下なのが新木優子ちゃんだけだったので「座長としてこんなに楽な現場はない」とおっしゃってましたけど、率先して現場の雰囲気作りをしてくださっていました。アクションに対する熱量もすごかったです。ただ、早朝に遊園地を走った第3話のシーンの時には「朝から走るのはきついよ〜」と唯一こぼしていました(笑)。そのくせ、カメラと並走しなくてはいけないところでなぜかカメラを追い越したりするので6回くらい走ってもらいました。後で聞いたら「何か競争したくなったんです」って(笑)。


Q 最後に、この作品に携わって感じたことを改めてお聞かせください。


鈴木:まず、この企画に呼んでもらえたことに感謝しています。信頼のおけるチームの中で「みんなと一緒に面白いものが作れるぞ」という気持ちが強かったです。毎日撮影に行くのにワクワクしました。この作品を通して、風通しの悪かったドラマ業界に少し風穴を開けられたかなと思っています。ドラマ作りの人たちに「WEBではなく、テレビもまだ面白いんだ」と勇気を与えられたんじゃないかな。
白木:殺伐としたドラマを作っている割にはすごく現場の雰囲気はよかったです。何より、「とんでもないものを作っている」「ドラマ業界に風穴を開けるんだ」とスタッフもキャストも共通して思っていたのが大きいと思います。この作品は、セリフが少ない中での演出や、全てが解決しないラストとか、昨今のドラマとは全く違うものでした。これまで連続ドラマをやってきて、どこかやり慣れてきた中での方法論のようなものがあったのですが、それが今回全部フラットになったと思います。それだけ新鮮な現場でした。今後続きがあるのかは分かりませんが、あの後特捜班がどうなっているのか、見届けたいですね。


アクションが速すぎて、議論になったって凄いですね(笑)。
小栗くんがカメラを追い越す話は、小栗くんらしいというか、
おちゃめです。金城さんの緻密さも凄いです。
監督さんたちのお話を聞いても、その熱量が伝わってきますね。
本当にキャスト、スタッフ、携わった皆さんがひとつになって、
作り上げたドラマだったのだなあと思います。上質な夢中になれるドラマでした。
また特捜班のメンバーに会いたいですね!