風色の椅子 第二楽章

小栗旬さんのファンブログ やや耽美主義

NINAGAWA×SHAKESPEAREⅢ 感想 第二弾

雨が降り出しそうな空です。
メールにて教えていただきました(ありがとうございます)。
どうぶつの森」のHPの新着情報の、
劇場版どうぶつの森の特別番組情報第2弾のところに、
特別番組の放送日時、放送局が細かく載っています。
こちら中京テレビは、12月24日、午前6時になってます。
すごい早い時間からですよね〜。地方局ならでは?(笑)。
そしてaquaさんから教えていただきました(ありがとうございます)。
「小栗ノート」表紙が決まったようです。ナチュラルな感じで素敵ですよ。
ロッキング・オンHP(アンテナに入っています)を見てくださいね。
私は個人的に頬杖が好きなので(笑)、期待大ですね。



では「NINAGAWA×SHAKESPEAREⅢ」感想第二弾ということで、
昨日、3時間通して、「タイタス・アンドロニカス」を観ました。
やはり通して観ると、重い作品ですよね。
これで私は3回目ということになりますが、
生の舞台で観た、1回目、2回目の感想はこちら。
1回目http://d.hatena.ne.jp/kurigohan/20060423
2回目http://d.hatena.ne.jp/kurigohan/20060505
いつも感じることは、復讐の仕方が、その人の尊厳を粉々にするやり方なんですよね。
だからまた復讐が起こる。復讐のために生きるような形になる。
人間の愚かな連鎖だなあって思いました。最後にそれは止められたんでしょうか。
さてここからは小栗エアロンについて。
改めて観てみると、やはり声が出るようになったことは、
すごく可能性が広がって、演技的に自由になったなあって思います。
私はあの小栗くんの声が、甘くて、どこか少年っぽい、少しハスキーな声が、
とても好きなんですが、やはり声が出てなかった頃は、
ちょっと小栗くんの声ではないような、少し苦しそうで、
でも舞台だとこういう声なのかなって思ってました。
それがエアロンのあの響き渡る声、
小栗くんが言うところの、空間を支配する声が出るようになって、
舞台用の声なんですが、かえって、これが小栗くんの声だわって思ったんです。
あの小栗くんの声の良さに、また奥行きが加わったような、
蜷川さんが、パンフレットの中で仰っていた、
“持って生まれた外観や声の良さ、品格”
彼の声の良さはこのことなんだって思いました。
美しい青年を連想させるような、とてもいい声ですよね。
当然美しい青年なんですが(笑)、
小栗くんはやっぱり舞台が一番色っぽいと思います。エアロン、色っぽいですよね。
高い背と、スレンダーな容姿。
しなやかで、走り方、歩き方、手のもっていき方。その指先の表情。
あの軽やさが今回は狡猾な感じを漂わせます。
それからやはり目が、ふっと見せるタモーラへの甘い目線と、
かと思うと、蔑むような冷たい視線にぞくぞくしたり、
私は悪態をついて、ギラギラしている目よりは、
たくらむような、凍りつくような冷たい目が好きです(笑)。
本当に美しい悪の化身でした。
あの赤い上着が、誰よりも長い裾で、それをマントのように、
バサッと翻して、駆け抜けたかと思うと、
ゆっくりと引きずりながら、大股で去っていったり。
髪をきちんと結って、宝石を身につけ、高みに上ろうとするエアロンと、
振り乱した銀色の髪の中から、覗く鋭い眼差し、首輪をされ、鎖を引きずるエアロン。
最後まで、一滴の後悔もしなかったことが、悪人としての誇りだったでしょうか。
映像になっているので、あの白い舞台はもっと圧倒的な白だったなあとか、
あのエアロンのシーン、もっと大きく映してほしかったとか、
いろいろありますが、でも何回も見ることが出来ますし、
細かく楽しみたいと思います(笑)。