風色の椅子 第二楽章

小栗旬さんのファンブログ やや耽美主義

黄金の眠りをむさぼってもいい

晴れたり曇ったりしています。
「クローズZERO」完成披露試写会の小栗くん、素敵でしたね〜。
相変わらず、足が長いなあとか見ていましたが、
ズームインSUPERの動画がありました。
見逃した皆さん(私もです・笑)、見てみてくださいね。
http://www.moviecaster.net/search/?search=%E5%B0%8F%E6%A0%97%E6%97%AC&page=2
カミカミのところがよく分かります(笑)。可愛いですよね。
小栗くんがムチでうたれた(笑)という「ラジかるっ」は、昨日のコメント欄で、
ogurikumaさんが、詳しく書いてくださいました(ありがとうございます)。
想像してみてください(笑)。
昨日の夕方、こちらの地方で、放送されたものの中には、
やべさんの挨拶が長すぎるって突っ込まれるところ、
高橋努さんが、何か言おうとしたら、「ゴリラ、ゴリラ」と、
言われているところなどが映っていて、小栗くんは、みんなと久しぶりに会えて、
本当に嬉しかっただろうなあって思いました。


さてさすがに秋っぽくなってきましたので、
なんとなくエアロンが観たくなって、「タイタス」のDVDを観ていました。
舞台を観たのは、春だったんですけどね(笑)。
生の舞台と、DVDとはどうしても差があるんですが(仕方ないことですね)、
「タイタス・アンドロニカス」は「間違いの喜劇」より、さらに、
生の舞台との差があると思います。
あの白い舞台装置は、もう、圧倒的な白だったんですよね。
そこでひとり赤い衣装のエアロンは、舞台へ駆け上がるときなど、
まるで宙を飛んでいるように、幻のように、
本当に悪の華、悪の化身のような、それは美しいエアロンでした。
私は激しく悪の感情をぶつけるところもいいのですが、
悪事をたくらむところが好きです。それから悲惨な人々を前にして、
滑稽だといわんばかりに、みつめる冷たい瞳。
あの木漏れ日揺れる、妖しい森の中、
嬉々として、タモーラとこれからの悪事について語り合うところ、
それは甘いキスも交えながら、
その銀色の髪に、頬にタモーラの指が行き来しながら。
かと思うと、今、切り取られた手首の滴る血へ口づけをして、
引きずる長い上着を翻して、誇り高く去っていく後姿。
エアロンもぞくぞくするくらい惹かれました。
エアロンよりもさらに、知的で、誇り高く、詩的な「カリギュラ
楽しみですよね〜。
それでは、秋の夜長、タモーラの美しい台詞を。
麻実さんの声がまた、アルトで、ビロードの肌触りのように素敵でした。


「私のかわいいエアロン、どうしてお前だけは
暗い顔をしているの、何もかも陽気に晴れ晴れとしているのに?
ほら、どんな茂みでも小鳥がきれいな声で歌い、
蛇は明るい日向でどくろを巻いてまどろんでいる、
青葉は涼しい風にそよぎ、
木漏れ日が地面にまだら模様をつけている。
木陰は気持ちがいい、エアロン、座りましょう。
おしゃべりなこだまが真似をして猟犬をからかったり、
鋭い音色の角笛に答えたりしているのが聞こえる、
まるで天と地が同時に狩りをしているみたい、
でも私たちは吠え立てる声を聞きながら座っていましょう。
むかし放浪の王子イーニーアスとカルタゴの王女ダイドーは、
思いかけず幸運な嵐に見舞われ、
秘密をかたく守る洞穴に隠れて
楽しい戦いを交えたという、
私たちも同じように戦って、戯れて、それが済んだら
腕をからませて抱き合い、黄金の眠りをむさぼってもいい。
そうすれば猟犬も、角笛も、小鳥のさえずりも
私たちにとっては、赤ん坊を寝かしつける
乳母の子守歌になる。」