風色の椅子 第二楽章

小栗旬さんのファンブログ やや耽美主義

まぶたの涙をぬぐったことがおありなら

晴れました。朝、少し寒かったです。
shushu さんから教えていただきました(ありがとうございます)。
「kiino」のフリーペーパー、「着物のハクビ総合学院」のHP に、
教室が紹介されていまして、その教室に行くといただけるそうです。
お近くの方は行ってみてくださいね。


「サンキュ!5月号」、縛ってあったので、中身を見ないで買ってきました(笑)。

【 amazon.co.jp サンキュ!5月号 】

小栗くんはカラー3ぺージ。写真はほとんどアップのものです。
白シャツ、金髪ですよ。
主婦向けの雑誌というか、若いママ向けの雑誌なので、
インタビューの言葉はちょっと面白かったです。
「倹約は大変、お母さんたちは偉いと思いますよ」とか、
「(映画の)チケット代、1800円は散財ですよね?」とか(笑)。
私としては、いつもとても若いお姉さんの雑誌とか、
若い男の子向けの雑誌よりは、内容がいろいろ参考になりました(笑)。
といっても、若いママ向けですが。
でもその中に、おべんとうカレンダーというページがあって、
もうお弁当は作っていないのですが、懐かしく見ました。
私は、実は料理はあまり得意ではなく(笑)、
でも海苔を切るのだけは得意で(笑)、切るというか、切りぬく、ですね。
子供が小さい頃は、あの当時、ゲームが好きだったので、
お弁当の日は、ヨッシーを切りぬいてご飯の上にのせたり、
ぷよぷよおにぎりを作ったりしました。
ぷよぷよおにぎりは、海苔をぷよぷよの目玉のところだけ切りぬいて、
まんまるにおにぎりを握り、全面を海苔で覆います。
小さく海苔を丸くきって、その切りぬいた目のところに、瞳をつければ出来あがり。
真っ黒のぷよぷよです。
シンプルなだけに、切りぬきの(笑)バランスが難しく、
うまくぷよぷよに見えると、嬉しかったりします。
それがこのぷよぷよおにぎりには、後日談があって、
数年経って、もう子供がそういう系(笑)のお弁当が恥ずかしくなってきた頃、
そのときの担任の先生が、ぷよぷよおにぎりのことを何故か知っていて、
話を聞くと、ぷよぷよおにぎりを持って行った当時の先生と、
その先生がお友達だったとか。
ぷよぷよおにぎり、話題に出てたんだ〜って思って、
ちょっと嬉しかったです(笑)。
さて話を小栗くんのページに戻して(笑)、
インタビューの方が、スクリーンの中の太陽のように明るい小栗三歩を見ながら、
鋼太郎さんの言葉を思い出したと書かれていました。
あの小栗くんがピュアなものを持っているというお話ですね。
これは2008年1月23日、
鋼太郎さんが初めて、ゲストに来てくださった、
オールナイトニッポン」第51回の中でも、こう仰っています。


小栗旬の最初の印象は?
鋼太郎「だからやっぱりお気に召すままで、初めて一緒にやったときの、お芝居やって、凄いなコイツと思った瞬間だよね。小栗にも何回も言ってるけど。うわ〜、ピュアだ、ピュアがものすごいこっちきたもんね。泣きそうになったもん、俺。泣きそうになるようなシーンでもあったんだけどさ。そこさ。びっくりしましたね」 


「お気に召すまま」初演のときですね。
この話を初めて聞いたのは、「タイタス・アンドロニカス」で共演したときです。
対談でこの話が出てきました。
ピュア〜ものすごくよくわかりますよね。
それはいまだに、というか、よりいっそうというか、
特に舞台はダイレクトに伝わってくるので、
“うわ〜、ピュアだ、ピュアがものすごいこっちきたもんね。”
この感じは、特によくわかります。
ぐっと心掴まれて離さなくて、なんかもう凄いっていうか、
このピュアさをいつも感じに、彼を観に行っているような気さえします。
“泣きそうになったもん”〜本当に、涙がハラハラ落ちるような、
たとえば、「時計じかけのオレンジ」にしても、
アレックスという役に、小栗旬という濾過紙を通して、
小栗くんしかできないアレックスという役ができて、
その濾過することによって、純粋さがより抽出されるような、
どんな役でもその役なりの、純粋さ、美しさがあって、
泣きたくなるほど苦しいほど胸がいっぱいになりました。
どうも金髪の小栗くんを見ると、自動的にアレックスを思い出してしまいます(笑)。
では今日の台詞は「お気に召すまま」オーランドーの台詞から。
大好きな台詞です。畳みかける感じが特に好きです(笑)。


オーランドー「そんな優しい言葉を?どうかお許しください、
         ここでは何もかも野蛮だと思いこんでいたので、
         つい居丈高な態度をとってしまいました。
         みなさんがどういう方かは存じませんが、
         人も寄り付かないこんな場所で
         鬱蒼と枝をたらす木々の陰で
         ゆるやかな時の歩みをやり過ごしておられる。
         みなさんがかつて幸せな日々を送ったことがおありなら、
         鐘の音が教会へと誘うあたりに住んだことがおありなら、
         立派な主人役のいる宴席に招かれたことがおありなら、
         まぶたの涙をぬぐったことがおありなら、そして
         人を憐れみ、人に憐れまれるのがどういうことかをご存じなら、
         私も無理強いはやめ、穏やかな手段が功を奏することを
         願って顔を赤らめ、剣を鞘におさめます。」