風色の椅子 第二楽章

小栗旬さんのファンブログ やや耽美主義

大河ドラマ 鎌倉殿の13人 第40回

よく晴れた一日でした。

まず先日深夜に放送された、

「鎌倉殿の13人 応援感謝!ウラ話トークSP ディープver.」を観ました。

いろいろなところに少しずつ少しずつ足されていましたね。

 

追放する父上へ挨拶するシーンは彌十郎さんと自分だからああいうシーンになった。

頼朝と義時の関係が義時と泰時の間に生まれる〜デジャブかなと思う。

泰時のリアクションでありし日の自分を思い出す。

全て頼朝様から教えていただいたという言葉で点を打つ〜一種の狡さを自覚している。

いろいろな人を送り出すシーン。自分がどうその人の散り際に立っていられるのか、

それが義時の栄養になって、次の義時のステップになっていく。

 

小栗くん、ときどき言う言葉が文学的なときがありますよね。

「点を打つ」とかあまり会話で使わないと思うのですが素敵だなあと思いました。

 

そして「鎌倉殿の13人」第40回を観ました。

私、どんなにどんなに義時が黒くダークになろうとも嫌いになれないんですよね。

むしろ何故皆、義時の思いを分かってくれないんだろうと思ってしまいます。

政子、泰時、実朝、まわりが正しさで塗り固められようとも、

彼らのために自ら身を挺して深みの黒へ落ちて行っている気がします。

だってまだときどき小四郎が顔を出すから。

今回も政子との会話にありましたよね。

 

政子「政に関われと言ったのはあなたですよ。

   私を支える立場ではなかったのですか。

   一人で勝手なことをしない!」

義時「・・・姉上に叱られたのはいつ以来でしょう」

政子「ごめんなさい」

 

切ないです。

義時のほんの少し笑ったような表情が繊細で心に響きます。

最初に「その決意の固さは、怯えの裏返しなのか、義時。」というナレーションが、

ありましたが、義時の中にまだ柔らかい部分、弱い部分が垣間見えるので、

それ故に義時自身が辛いだろうなあと思ってしまいます。

「鎌倉殿の13人」のHPに、小栗くんのインタビューが前編後編とUPされていますが、

後編のタイトルが「心が崩れていくような苦しみと覚悟」と書かれていて、

こちらも覚悟して読んだのですが、義時、今凄く辛い時期ですし。

以前カリギュラを演じていたときは、

食事も美味しくなかったと言っていたような気がしたので、

でもこのインタビューではむしろとても現場が居心地が良くて、

素晴らしい環境の中、演じることを楽しんでいるようでよかったなあと思いました。

この40回は、他には千世ちゃん、可愛いなあとか、トキューサ、頼りになるなあとか、

あの手って女装のこと?しかも一勝一敗って(笑)とか、

和田の髭が紐で結んであるのが可愛くて話が入ってこないとか、

冷徹なオーラ、アンニュイなオーラの黒義時、とても魅力的等々。

そして三浦義村ですよ。ずっと三浦を存続されるための行動ということはわかります。

それでどっちにつくかをギリギリで見極めるみたいな、

でもね。やっぱり平六と小四郎には深い絆というより、

二人しかわからない何かがありそうで、

それは二人とも気づいているのか気づいていないのか、

でもやっぱり刎頸の友だと思うんです。きっと。

しかしやっと和田を討たなくてもよくなったのに、ほんの少しの行き違いで、

和田に挙兵されてしまう〜来週はまたまた辛い回になりそうで、

心して観たいと思っています。