風色の椅子 第二楽章

小栗旬さんのファンブログ やや耽美主義

この世のものにあらざりしランボー

GWも終わり、また新しい一週間が始まりますね。
wowowで「バスケットボール・ダイアリーズ」を放送していました。
実はこの頃の、レオナルド・ディカプリオが好きです。
これはドラッグに溺れて堕ちていく高校生の役なので、
内容がなかなかハードなんですが、もうボロボロになっていくさまが、
すごく真に迫っています。彼は演技派だと思うんですが、
制服姿がほんとに美少年って感じの映画です。


そして同じ頃の「太陽と月に背いて」この映画がですね〜
もうアルチュール・ランボーそのもののように
ディカプリオがその年齢と相まって奇跡的に美しく、
本当に素晴らしかった!
内容はこれもなかなか衝撃的ですが、
作品というよりも、ディカプリオのランボーが素晴らしくて、
傲慢で、残酷で、生意気で、有り余る才能を持て余すように、
繊細で、愛らしく無邪気で、その瞳は遥か彼方を見つめるように、
本当にまさに駆け抜けるように演じていて、圧倒されました。
その表情がとても豊かで複雑で、ものすごく惹かれました。
「この世のものにあらざりしランボー、その眼力、
 この世の見かけを破壊しつくしたランボー、そして一歩一歩、
 その足元から新しい世界の生まれ出でたランボー」(堀口大学・訳)
まさにそんな感じの美しい少年詩人ランボーでした。


それから「ロミオとジュリエット
私の中では このロミオでのディカプリオが一番美しいと思うんですが、
ある雑誌に書いてありました。
「少年から青年へと成長する一歩手前の微妙な時期の繊細な美貌が、
 みるみる花開き、鬼に金棒」
まさにそんな感じの美しい美しいロミオ・・・
シェークスピアはいつもひとめぼれですが、
思いっきり納得してしまう二人の出会いのシーン
それから水のシーンがたくさん出てくるんですが、
からしたたる水の滴や、水に映る月の光の揺らめき、
映像がとにかく美しいです。
その詩的なセリフも好きです。
彼はお母様がドイツ人であるせいか、ヨーロッパ系の映画の方が
似合う気がするんですが、どうでしょうか。