風色の椅子 第二楽章

小栗旬さんのファンブログ やや耽美主義

リッチマン、プアウーマン #7

晴れました。まだまだ暑い日が続きます。
佐野さんのツイッターに、素敵な3ショットがあります。
【 佐野さんのツイッター 】
“今日は珍しく撮影、早く終わったんで、next innovationのみんなと飲み会!
7話もみんなで観て盛り上がる‼バンドみたいな一座ですっ”
ドラマの展開からは想像できないような、
にこやかな3ショットで、「バンドみたいな一座」っていいですよね。
このチームワークどおり、本当に素晴らしい第7話でした。


リッチマン、プアウーマン」第7話を観ました。
凄い回でした〜。観ていて感情移入しすぎて苦しかったです。
今日もう一度観て、なおも苦しかったです(笑)。
最初の始まりは、海のシーンで微笑ましく、
あの安岡さんたち、だんだんキャラも立ってきて、愛すべき社員ですよね。
日向社長を守ってほしいなあと思います。
そしてあのフローリングの床をごろごろするシーン(笑)。


社長室。床に寝転がっている徹。
日向「嘘つき女」
真琴「はい?」
日向「いやいい」
真琴「電話、あのすいません、電話出れずにほんとすいませんでした。
    あのそのあと、何度もかけ直したんですけど、お出にならなくて」
(床をごろごろ転がりながら)
日向「そのときは・・・た て こ ん で た ん だ」


このときの徹、とっても可愛かったですね〜。
まず床に仰向けに寝転がっている徹がドキッとするほど美しくて、
シャープな顎のライン、細い首、紺色のTシャツ、白い肌、
不機嫌そうなでも綺麗なアーモンドアイ、形良い唇。
それがごろんごろんと転がって、首筋、襟足、細身の身体。
母性本能がくすぐられないわけがないですよね(笑)。
以前、「クローズZERO」の番宣で「色とり忍者」に出たときの小栗くんを、
思い出しちゃいました。もう反則、レッドカードです(笑)。
でも寝転がるのは小栗くん、よくやりますよね。
蜷川さんと寝そべって話していたこともありましたし、
無意識に無防備に可愛いことをやっちゃう人だと思います(笑)。


その後、4人の気まずいディナーもありながら、
徹と真琴と二人、帰り道。
真琴の研究所への就職について。


真琴「ありがたいと思ってます。でも今は、今まで会ったことのないような人に、
    会っちゃったから凄く迷います。たいした努力もせずに、
    才能や運だけで物凄いことをやってのけてしまう人もいる。
    でもそれは、私たちにはそう見えてるだけで、本人は努力してるし戦ってる。
    目立つ分たぶん傷ついてる。まわりに何言われたとしても、
    やろうとしたことはやる。多少人を傷つけたとしても、
    信じた道を突き進む勇気がある。そんな人がいるってこと知っちゃったから。
    ・・・あのう!どんな形でもいいので、このまま雇っていただけませんか。
    私はあなたのもとで働きたいんです」
日向(少し笑顔を浮かべ、しかし意を決したように)
   「成長がないなあ!お前は一時の感情で人生を左右する重要な選択を誤る。
    もう一歩先を考えろと言ったろう。今は・・・自分のことだけ考えろ」
(見つめ合う二人)
真琴「・・・そうですね。なんか、また間違えるとこでした。あはは。
   (言葉とはうらはらにこぼれ落ちる涙)
    ほらあの、これからデータ管理のことばっかりの地獄の日々かと思うと、
    なんかあの逃げに走っちゃいました。すいません」
(徹の目にも涙が滲む)
真琴「私、研究所に行きます」
日向「ああ。まあ、頑張れ」
「ありがとうございました。日向社長と仕事が出来て幸せでした」
(精一杯の真琴の言葉。心がいっぱいになりながらも受け止める徹)
(タクシーを留めて、真琴をタクシーに乗せる)
日向「おやすみ」
真琴が乗ったタクシーの窓ガラス越しに歩いていく徹の後姿。


このシーン、とても切なかったですね。
真琴の、言葉とは逆の、あとからあとから流れ落ちる涙を手で拭うところ、
凄く切なくて、その思いをきっと受け取ったであろう徹の心がまた切なく、
二人ともが本意でない言葉を発していて、
二人ともがお互いのことを思っていて、
もう抱きしめちゃって!って思ったんですけど、そうはいかなかったです(笑)。
私は「おやすみ」が「さよなら」に聞こえちゃって、
二度目に観たときに、あ、「おやすみ」だったんだって、
真琴、ずっと徹のそばにいてほしいです。
真琴が言った徹の描写は、小栗くん本人にも重なるところがあって、
胸に迫りました。
Y シャツ姿の徹、素敵でした。繊細な表情、心に響きました。
タクシーを呼ぶところの足が長かった(笑)。


それからそれから朝比奈さ〜ん!
日向の社長解任、解雇はすべて朝比奈が企てたことだと燿子にばれて。
朝比奈「日向に言うか?言いたければ言えよ」
燿子  「どうしてよ。ずっと一緒にやってきたんでしょ!」
朝比奈「良く出来たN0.2だと言ったな。俺のこと」
燿子  「え?」
朝比奈「覚えてなければいい。でも俺にはこたえた。俺はあいつに会って初めて、
     勝てないかもしれないと思った。それで陰であいつを、
     操っているかのように振舞ってきた。でもそれは卑怯だろ。
     どうして前に出ないのってお前はそうも言っただろ。
     俺は勝負すべきなんだ、あいつと。だから俺は・・・日向徹を、切る」


でもやり方がそれこそ卑怯だと思うんですけど、
勝てないかもしれない相手には、こういう陥れるようなやり方しかなかったのかな。
そして信じ切っていた徹にはかける言葉がみつからないくらい、
どんなに傷ついたことか。
太陽と月に背いて」(詩人ランボーヴェルレーヌの物語)という、
ディカプリオが出演した映画、そのキャッチコピーが、
「わたしは妻のカラダよりランボーの才能に欲情した」というものでしたが、
朝比奈は何よりもどんな手を使っても、
「彼の才能を欲し、嫉妬した」ということでしょうか。
朝比奈の日向への歪んだ愛というものも感じたり(笑)、
ここまでする朝比奈の心情は、そういう屈折したものがないと、
説明できないですよね。
でもそれこそ佐野さんの「バンドみたいな一座」という言葉にもあるように、
新さんの快演といい、佐野さんの抑えた演技、さとみちゃんの愛しい演技、
小栗くんの繊細な演技と、とても上手くセッションしているドラマだと思います。
だから凄く手に取るように心に迫ってきますよね。
いつも熱い思いを受け取っています。素晴らしいと思います。
小栗くんが恋愛ドラマなのに、出たいと言った理由がわかった気がします。
来週が本当に楽しみですね!