風色の椅子 第二楽章

小栗旬さんのファンブログ やや耽美主義

室町の夢を見たとしたら

朝はみぞれが降っていました。
ご好意で、関東地区で放送された小栗くん関連のものを、
見せていただきました(ありがとうございます)。
東京DOGS」の宣伝では、小栗くん、水嶋くん、吉高さん、3人揃って、
小栗くんが、「東京DOGS、今夜9時、見ないと逮捕しちゃうぞ」〜なんて、
言っていたんですね。可愛かったです。
地方は、ここで切り替わっちゃうの、というところで、
切り替わったり、いろいろ大変なんです(笑)。
そしてその中に、「映画の達人」という番組が入っていまして、
とても興味深く見せていただきました。
TAJOMARU」のヴィジュアルディレクター、
柘植伊佐夫さんの特集だったのですが、
まず、人物の衣装について、「室町の夢を見たとしたら」というコンセプトで、
考えたこと。“夢”というところがポイントですね。
これはあの衣装を見ると、なるほどなあと思いました。
だから現代の素材なのですが、透けて見える美しい素材(紗)を多用していて、
これは美術にも多用されて、屋敷の透ける紫の布が幻想的でもあり、
美しかったですよね。
他には、青=服従、緑=政略、黒=攻撃、赤=情念、紫=運命等、
ルールを決めて、着物を作ったこと。これも面白いなあと思いました。
TAJOMARU」は、美術、衣装等、すごく凝っていたので、
独特なものがありましたし、最近、映画賞のノミネートが、
続々発表されていますが、美術、衣装とか、受賞できるといいですよね。
そして私は「TAJOMARU」は1回しか観ていないのですが、
HPのプロダクションノートにあるように、
カンヌ国際映画祭で賞でも取るつもりですか?」と言われたという、
市川さんの最初の脚本で、観たかったなあと思っています。
小栗くんの「シュアリー・サムデイ」も公開が全国規模になったために、
脚本を変えたそうですが、きっといい方向に変わっていると思うのですが、
小品は、小品なりの良さがありますよね。
あの「キサラギ」は、ブルーリボン賞作品賞を受賞し、
小栗くんも主演男優賞にノミネートされたり、
日本アカデミー賞にも、優秀作品5作品に入りましたよね。
TAJOMARU」は、やべさん演じる道兼の種明かし的な台詞で、
いっきに解り易くなってしまって、
私としては、観客が置いてけぼりになってもいいので、
解りにくいままでもよかったのに、って思いました。
カリギュラ」はとても難解な作品でしたが、充分凄さ、感動は伝わってきました。
あまり解り易くしていただくと、ちょっと拍子ぬけのように、
なってしまうかな?とか(笑)。
TAJOMARU」はエンタテイメントに走らず、あの衣装と美術と役者さんだったら、
文学的な方向に突き進んでもよかったかなあと、素人ながらに思いました(笑)。
あ、でもまだ1回しか観ていないので、2回観たら感想が変わるかもしれません(笑)。