風色の椅子 第二楽章

小栗旬さんのファンブログ やや耽美主義

愛されて作られた役柄

晴れました。風が冷たいです。
先日、「踊る大捜査線 THE FINAL」のサントラをレンタルしてきました。
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当然なのですが、刑事ものなので、
不穏な音楽を聴くと、不穏になります(笑)。
レンタルした一番の理由は、鳥飼くんが告発状を読むところの、
音楽を聞きたかったのですが、5回も観ているのに、
きっとこの旋律だろうなあというのはわかるのですが、
はっきり断定できない(笑)。
鳥飼くんに見惚れて、曲が入ってこなかったのかな(笑)。
サントラを聴いてから、もう一度観に行けばよかったのですが、
近くの映画館は、もう深夜1回だけになってしまったので、
後はDVD で確認するしかないです。
その流れで、「踊る大捜査線 MOVIE 3」のプレミアム・エディションを、
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久々に観てみました。
鳥飼という立場上、特典映像にはそんなに映っていないのですが、
ではその中から、インタビュー等で、
印象的だった言葉、嬉しかった言葉を書き出していこうと思います。
読みたい方だけお願いします。







踊る大捜査線 THE MOVIE 3 ヤツらを解放せよ!プレミアム・エディション」


「本編」のオーディオ・コメンタリーより。
プロデューサーの亀山千広さん、脚本の君塚良一さん、監督の本広克行さんの、
お話(どの言葉を誰が仰ったのかがわからないのですが)。
大会議室。鳥飼管理補佐官登場のシーン。
「来ました。管理官、補佐」
「実はこの芝居をやってる人って“踊る”の歴史にはなかったんですよね。
 もっとどうしても強くなってたのに」
「柔らかくね」
「でもね。裏の設定があるじゃないですか、小栗くんの役。
 それも彼にちゃんと伝えて、今のこの芝居、出してきましたからね。
 だから一個一個が丁寧なんですよね。
 こうやってお辞儀するところとか、彼がこうやって丁寧にみんなに、
 これで安心させるっていう」
「ほんとに彼は無駄なこと、やらない人でね。すごい。そこがまたいいんだろうなあ」
「きっと本質的にはほら、脇役からあがってきて、そうやってる子だから、
 やりたいと思うんだ。あの目立つ芝居とか。
 やっぱり与えられたポジションで自分はこうだって、パンッてそのへん見て、
 こうなってったんだろうね」
「そうですね。呼ばれたんだがら、仲間に入ろうと思わなかったという決断は、
 正しかったですね。彼は」
「ああ、なるほど」
「やっぱりどっかで、逆に言うとそれが自分のここの役回りの、
 一番正しい選択っていう」
「濃い芝居でぶつけてくっていう選択肢はとらなかったんだ」


犯人とビデオチャット中、犯人に新湾岸署を占拠すると言われ、
セキュリティシステムの確認等、次々と指示を出す鳥飼のシーン。
「このへんとか、もう、小栗、ノリノリでやってましたね。ほんとに」
「そう」
「やっぱでも一番上手い。あのう、やっぱり大河やってきてたところもあって」
「うん」


鳥飼、初めての包帯姿、
室井へ「犯人を釈放して、射殺すればいい」と提案するところ。
監督「もうこのシーンとか、もう、しんどかったですね。撮ってて。
    緊張感で押しつぶされそうになって。これはまた小栗くん、あのいよいよ、
    正体が出てくるところなんで、ここ、はずせないじゃないですか。
    演出も凄い慎重になって。だから僕、好きなシーンは?っていう質問が、
    あるんですけど、僕は結構、このシーン好きですね。
    今観ても、ああよく撮れたなあと思って。
    ここ失敗したら、“踊る3”の骨格が崩れるなあって思ってたんで、
    いい芝居するんですよ、二人とも。微妙に顔が見えたり、見えなかったり。
    ギバさんがガチッと受けるんで」


ラストシーン近く、鳥飼と青島が対峙するシーン。
「ここはかなり引きですね。撮ってて、萌えましたね。
 “踊る”って萌えショットっていうのがあって。こういう男同士が向かい合って、
 プロフィールなショットとか、背中で喋り合うショットとか、
 ちょっと大きく男同士をなめてっていうショットを撮るんですけど。
 たとえばこういう絵(鳥飼の背中越しに青島)、
 そういうのがたまらんらしいですよ。“踊る”を好きな人は」
「男性ばっかりですからね」
「スーツ、ピシッってこう拘束されている感じもまた、
 これもなんか人気のひとつらしいですね」
「彼(鳥飼)にもね。凄い裏設定があってね。つらい過去があって」


「特典DISC」
小栗くんのインタビューより。
思い入れのあるシーンについて。
小栗「一番冒頭の調整するところですかね。あのう頭を下げる、なんていうカットは、
    やったところで、本広さんが拾ってくれたところなんですけど。
    なんかこう、のちのちその鳥飼のことを見ていて知ると、あの頭を、
    下げてることとかも、すごく計算高いところなんだろうなっていう、
    見え方がするだろうなと思うし。なんかこう、最初の方はね、
    こいつ、ちょっといいやつなのかも、なんていう見え方してるんですけど。
    それはかなり彼の中では計算っていうか、そうすることが一番人と、
    接する上で、うまく事を進めていける自分のキャラクターみたいなふうに、
    思っているっていう感じが見えるところだと思うので。
    あそこの部分のシーンでの鳥飼の居方というのが、
    すごくこう僕は好きなところですね」


柳葉さんのインタビューより。
小栗旬演じる鳥飼誠一について。
柳葉「今までの踊るシリーズにはないキャラクターなんですよね。
    小栗くんがやってる鳥飼というのは。
    あのう、これは役者柳葉敏郎としての気持ちなんですけど。
    もし小栗くんの役をやってくれと言われたら、僕は出来なかったと思います。
    それだけ彼がやった役どころというのは、難しい役だったんじゃないかなあと、
    思いますね。それを彼は見事にこなしてますんでね。はい。
    あのう、だから役者としては、ちょっと、やきもちを焼きながら、
    でもそのやきもちを、お芝居の中の関係上で、
    室井と鳥飼の間に生まれるちょっとした反発であったり、そういったものに、
    もしかしたら、活かすことができたのかなというのはありますね。はい」


小泉孝太郎さんのインタビューより。
小栗旬演じる鳥飼誠一について。
頭脳明晰でエリートで、小栗くんにぴったり合っていた。
小池と鳥飼はお互いがお互いを認めるところがあって、心地よかった。
思い入れのあるシーン。
小泉「鳥飼にインカムを、僕が交渉してるんだけど、鳥飼に渡すシーンが、
    あるんですよね。あそこがすごい気持ちよかったんですよね。
    本来なら、すごいプライド高いし、他の人に任せたくないんだけど、
    その瞬間僕、結構好きですね。
    どこか、なんか共鳴するところがあるんでしょうね。
    こいつだったら許せるだとか、うん。
    そういう部分はやっぱ鳥飼にはすごい感じましたね」


ファイナルを観て、また改めて「踊る3」の特典映像等を見てみると、
監督さん達の言葉や、
小泉さんの言葉(やはり共鳴していたんだ!笑)から、
暗示している部分とか、鳥飼という役を作り上げていく過程とかが、
垣間見えて、かつそれぞれの言葉が凄く嬉しいですね!
鳥飼くんは本当に愛されて作られたキャラクターだなあと思います。
それはでも「踊る」に出てくるキャラクターはすべて、
どんなに小さな役でも、愛されて作られていて、
そこが「踊る」の良いところですよね。
ファイナルで鳥飼くんも完結して、より美しい素敵な姿を見せてくれました。
とても心奪われました。
小栗くんが鳥飼誠一で、本当によかったです。