風色の椅子 第二楽章

小栗旬さんのファンブログ やや耽美主義

春はあけぼの

雨が降っています。

なかなか小栗くんの次回作の公式発表がありませんね。

そういえば、波乃久里子さんが小栗くんの推しであると先日書きましたが、

その後「ぽかぽか」に出演されたとき、小栗くんは「いい役者」と、

言ってくださって、「上手い役者」はたくさんいるけど、

「いい役者」はなかなかいないと言ってくださいました。

なんとなくわかりますよね!嬉しい言葉だなあと思って、

早く小栗くんの演技が観たいとより思いました。

 

さて私はこの頃大河ドラマ「光る君へ」を熱心に観ています。

第21話、とてもよかったです!記事もあります。

光る君へ 「涙なくては見れなかった」『枕草子爆誕秘話

https://news.yahoo.co.jp/articles/67e41907bad2394a1adc73cb5e06928146831aeb

5月26日、NHK大河ドラマ『光る君へ』の第21話「旅立ち」が放送された。  

長徳の変により兄たちが内裏を追われ、出家した中宮・定子(高畑充希)。孤独を深める定子を案じるききょう(=清少納言ファーストサマーウイカ)は、まひろ(=紫式部吉高由里子)を訪ね、定子を元気づけるいい方法はないかと相談する。そこでまひろは「中宮様のために何かお書きになってみたらよいのでは?」と提案。ききょうは「春はあけぼの」と書き出し、『枕草子』が誕生した――という話が展開した。

この第21話に、Xでは 《枕草子爆誕美しすぎる。清少納言はなんとなく好きじゃなかったけど、考え変わったわー。涙なくては見れなかった》 《運命に翻弄される定子と清少納言の定子への想い…まさに神回でした 春はあけぼの…がこんなに感慨深くなるなんて…枕草子がさらに大好きになりました》 《枕草子のシーンすごく美しかった。学生時代テストのためだけに覚えた枕草子だけど、ちゃんと読みたくなった》  など、絶賛する声が並んでいる。  

清少納言を演じているファーストサマーウイカは、地上波放送終了直後の26日午後9時すぎに、自身のXを更新。「春はあけぼの」などと書いた多数の紙の写真を投稿し、 《枕草子のシーンは 紙と細筆に向き合い何時間も稽古しました。写真は空き時間にひたすら書いていた練習のもの。10年習字習ってて良かった》  と、撮影の裏話を披露している。

 

中宮定子様と清少納言の関係にとてもとても心動かされました。

私は「源氏物語」は読んだことがないのですが、「枕草子」は一部、

読んだことがあります。本当にあの当時の貴族の様子について、

今でも通じることがありそうなほどに、心情が身近に感じられて、

かつキラキラと美しい言葉と、誦じたくなるほどのリズムの優雅さと、

繊細な自然の描写、空気、音、匂い、さまざまなものが感じられ、

素晴らしいと思います。ときどきおちゃめで明るく溌剌とした感じも可愛いです。

今更ながら、清少納言、なんて文章が上手いんだろうって(当たり前です・笑)、

思ってしまいました。

でもその「枕草子」がこんな誕生の仕方だったなんて、想像できませんでした。

清少納言が、春から書き始めて、秋の頃に(ここまでの描写も素敵でした)、

定子様がやっと座られて読んでいる様子を見た清少納言の表情と、

その後の「春はあけぼの・・・」の定子様の声と、

清少納言のシルエット、定子様の側へ行って、座りながらの深いお辞儀と、

その二人のシルエットが切ないながらも少し光が見えて、

静かで優しくとても美しくて・・・。

本当に本当に素敵な唯一無二のかけがえの無い関係だったのだなあと思いました。

その二人を繋ぐのが「枕草子」というところが芸術的です。

そして千年後も私たちにその思いが届くことが、重ねて素晴らしいなあと思いました。

凄く感動した「光る君へ」第21話でした。

 

「たった一人の哀しき中宮のために、枕草子は書き始められた。」