風色の椅子 第二楽章

小栗旬さんのファンブログ やや耽美主義

ロザリンドと呼んでくださらなければ

午後から雨になりました。
昨日の日記は努めて冷静に書こうと思ったんですが、どうしても思いを抑えきれず、いつも通りミーハー的な恥ずかしい文章になってしまいました(笑)。
「お気に召すまま」は本を2回読んだんですが、とてもいい物語ですよね。かの有名なセリフ「この世界すべてがひとつの舞台、人はみな男も女も役者にすぎない」とか印象的なセリフもたくさんあります。なかなか知的で皮肉もきいていますし、ロマンチックなセリフもあります。それからやはりアーデンの森が癒しの場というか、再生の場というか、重要な位置にありますよね。ロザリンドもちょっと子悪魔的でなかなかのお姫様ですし、オーランドーはおっとりしていて、ロザリンドに振り回される感じになりますが、誠実でまっすぐで誰からも慕われる、ひとめぼれされても納得の青年ですし、彼らをとりまく周りの人々もみんな個性的で興味深いです。
何百年もたってもいつも世界中で上演されているシェークスピア劇。やはり当たり前ですが、力を感じますよね。若い俳優さんたちは、20代でシェークスピアに触れられるのは、素晴らしいことだと思います。羨ましいです。読むだけだと歯の浮くようなセリフも舞台を見るとこんなにスッと入ってくるんだなあって不思議でした。ちゃんとその世界に連れて行ってくれますものね。wowowで「ハムレット」と「ロミオとジュリエット」の舞台を見ましたが、やはり惹きこまれました。また観てみたいなあって思います。


ロザリンド 「あなたはただ僕をロザリンドと呼び、毎日僕の小屋ヘ来て、くどけばいいのです。」

オーランドー 「それでは私の恋の真実にかけて、そうしてみよう。どこへ行けばいいのか教えてもらいたい。」

ロザリンド 「ではご一緒に、ご案内します。ついでにあなたも森のどこにお住みか教えていただきましょう。さあ、行きましょうか。」

オーランドー 「喜んでお供しよう、お若い御方」

ロザリンド 「いや、ロザリンドと呼んでくださらなければ。さあ。」