風色の椅子 第二楽章

小栗旬さんのファンブログ やや耽美主義

黒髪のオーランドー

晴れました。初夏のような日です。
翔さん、pantonさんから教えていただきました(ありがとうございます)。
オールナイトニッポン」のHPにUPされました。
次回、5月21日の「オールナイトニッポン」には大泉洋さんが、
ゲストに来てくださるそうです。これは嬉しいですね〜。
救命病棟24時」からずっと仲良しなんでしょうか。楽しみですね。


さてこの間、初演の「お気に召すまま」のDVDを観ていたのですが、
21歳の茶髪の美しいオーランドー。
私としては、小栗くんにどっぷり嵌ったきっかけの舞台なので、
いろいろ思い出深いです。
なんてまっすぐに綺麗に立つ子なんだろうって思ったんですよね。
今観ると、まだまだ拙いところもありますが、
やっぱり老僕アダムとのシーンでは、涙が出てくるし、
最後の婚礼のシーンは、その正装姿に溜息が出ます。
まだ華奢で、少年の面影は色濃く残っていて、
前公爵にオーランドーとわかって、抱きしめられたとき、
ロザリンドへの思いが叶ったときの美しい涙。心動かされます。
そして再演はここはこうだったとも思ったりします。
あの黒髪のオーランドーも素敵でしたよね〜。
こんなにいろんなものがDVDになっているのに、
あの去年の夏の「お気に召すまま」はDVDになっていないんですよね。
カメラは入っていなかったのでしょうか。
私は、いつも思っているのですが、
シェイクスピアは小栗くんにあてて、オーランドーを書いたのではないかなとか(笑)。
敵対していたオーランドーの兄は言います。
「あいつには生まれながらの品のよさがある、
学校に通ったこともないのに学がある、考え方も立派だ、
どんな人間からも不思議なほど慕われ、人気の的だ、
ことにあいつを一番よく知っているうちの使用人たちに愛されている。」
まっすぐで、誠実で、勇敢で、品があって、優しく、
そして可愛らしくて、美しいオーランドー。
誰でも虜になりますよね。どうか黒髪のオーランドーもこの手に(笑)。
情熱大陸」でうわ言のように言っていた台詞。


「どうかお許しください、ここでは何もかも野蛮だと思い込んでいたので、
つい居丈高な態度をとってしまいました。
みなさんがどういう方かは存じませんが、
人も寄り付かないこんな場所で
鬱蒼と枝をたらす木々の陰で
ゆるやかな時の歩みをやり過ごしておられる。
みなさんがかつて幸せな日々を送ったことがおありなら、
鐘の音が教会へと誘うあたりに住んだことがおありなら、
立派な主人役のいる宴席に招かれたことがおありなら、
まぶたの涙をぬぐったことがおありなら、そして
人を憐れみ、人に憐れまれるのがどういうことかをご存じなら、
私も無理強いはやめ、穏やかな手段が功を奏することを
願って顔を赤らめ、剣を鞘におさめます。」


その畳み掛ける感じと、詩的な美しさと、とても好きな台詞です。
初演、再演とも夏の公演でしたね。
こんな初夏を思わせる日は、特に思い出します。
夢のように素敵だったアーデンの森のできごとを。
そして夏の恋人、オーランドーを(笑)。