風色の椅子 第二楽章

小栗旬さんのファンブログ やや耽美主義

昇れ、美しい太陽、ねたみ深い月の光を消してしまえ

久しぶりにしっかり晴れました。
昨日買った「MAQUIA」は、写真のことばかり書きましたが、
インタビューも素敵なので、読んでみてくださいね。
「やさしい口調で話す。天然か計算か、女心を揺らすのがきっと得意な人。」
なんていう文章もあります(笑)。相変わらず、気骨のある思いも聞けます。
ところで、やっぱりシェイクスピアの台詞は素敵だなあと思う今日この頃(笑)。
一緒に行った息子たちは格好いい台詞って言っています。
例えば「間違いの喜劇」アンティフォラスの台詞。松岡さん訳。
「ああ、美しい人魚、あなたの歌声で僕を引き寄せ、
お姉さんの涙の海で溺れさせないで下さい。
ご自身のために歌って下されば、僕はあなたに溺れます。
銀の波間にその金髪を広げて下されば、
その輝かしい空想の中で、
至福の果てに死んでも本望です。
浮いた恋なら沈むがいい、溺れるがいい。」
そして「タイタス・アンドロニカス」エアロンの台詞。これも松岡さん訳。
「祈るなら悪魔になさい。神々はわれらのことなど、とうの昔にお見限りだ。」
前に「FRaU」で、今回の「お気に召すまま」で、
小栗くんが蜷川さんから注文をされているのは、「朗々と喋ってみる」だそうですが、
役者さんも喋ってみて、さぞ気持ちいい台詞だろうなあって思います。
前に「花ざかりの君たちへ」で共演している山本くんがご自身のブログで、
「お気に召すまま」を観に行って、小栗くんのことを、
“見ていて、とても気持ち良さそうだったし、上手くて格好良かったです”と、
書いてくれていて、その“とても気持ち良さそうだったし”の部分が、
嬉しいなあって思いました。
蜷川さんもその「FRaU」の中で、“おまえは自然な芝居ができるんだから、
そういうくだけた感じじゃない芝居も、やれるようにならないと”と仰っていて、
「その両方ができれば、もっと演技の幅が広がるというアドバイスは、
今の僕にとって凄いヒントになっています」と小栗くんは結んでいましたが、
素晴らしいですね。どんどん成長していってほしいです。
私は何が好きって、シェイクスピアの台詞を語る小栗くんが好きなんです(笑)。
「お気に召すまま」もオーランドーに限らず、素敵な台詞がたくさん、
散りばめられていますので、これからご覧になる方、
どうぞうっとりしてきてください(笑)。
では、ここで「お気に召すまま」の台詞を書きたいのは、山々なんですが、
ネタバレになってしまうので、
7日に「お気に召すまま」を観に行ったときに、
シェイクスピア名詩名句100選」という本を買ってきました。
はずみで買っちゃったんですが(笑)、これは松岡さん訳の本ではないんですが
その中から、ロミオの台詞を書きたいと思います。
「だが、待て。あの窓からさしそめる光はなに?
むこうは東、とすればジュリエットは太陽。
昇れ、美しい太陽、ねたみ深い月の光を消してしまえ、
自分に仕える乙女であるあの人の方が美しいと
悲しみ嘆き、病み青ざめている月の光を消してしまうのだ。」
ロミオも是非是非演じていただきたい。
シェイクスピアの小栗くんが演じられそうな台詞を読むと、
すでに小栗くんの声で聞こえてきてしまいます(笑)。