風色の椅子 第二楽章

小栗旬さんのファンブログ やや耽美主義

全力で受け止めて

よく晴れました。
「シアターガイド 12月号」、手に入りました。
写真1ページ。インタビュー1ページ。目次の小さな写真も美しいカリギュラで素敵です。
中の写真は、鬼気迫る写真でしたね。目を逸らしてしまいそうな、
でも、この「カリギュラ」を受け止めに行くんですよね。
私は前にテレビで、それは有名なクラシックの音楽家が、
まだまだ若い音楽家の方々に、指導をする様子を映した、
ドキュメンタリー番組を見たことがあります。
若い音楽家たちは、グループになって、そのレッスンを受けていました。
ある日、あるグループが、練習をしてこないで、そのレッスンに臨みました。
それはすぐ見抜かれて、そしてその音楽家の言った言葉が印象的でした。
言葉一字一句は、はっきり覚えていないのですが、
こんな感じのことを言ったのです。
「君たちは卑怯だ。私は全力で君たちへ向かっているのに、
何故、全力で返してこないのだ」
どうして練習してこなかった、君たちのためにならないというような、
言葉ではなくて、「卑怯だ」という言葉が印象に残っていて、
凄くもう地位も名誉もある人なのに、片手間に教えるのではなく、
自分のすべてをぶつけているのに、何故返してこないという、
この「カリギュラ」の写真を見て、その番組を思い出しました。
“今の僕のすべてをこの舞台にぶつけるつもりなので”と、
小栗くんは言っています。
だから私たちも全力で受け止めたい。
それには、まずマナーを守って観劇したいですよね。
携帯電話の電源は切る。私語厳禁。
役者さんに触らない。声をかけない。
黄色い声を出さない。開演前に席につく等々。
他の観客の方も迷惑します。
私は演劇を見る、最初のあの張り詰めた凛とした空気がとても好きです。
そういう空気の中、「カリギュラ」の幕が開きますように。
その「カリギュラ」を、全力で受け止めたい。
そして、その後の自分を知りたいです。


さて「クローズZERO」2回目、見てきました。
カップルが多かったです。パンフレットは売り切れていました。
みんなそれぞれのポジションで格好いいんですよね。
源治も、芹沢も、伊崎も、牧瀬も、忠太も、拳さんも。
それぞれのキャラクターが立っているなあって思いました。
そしてやはり源治に惹かれてしまう。
小栗くんをイメージして“滝谷源治”っていうキャラクターを、
脚本家の方が書いてくれたそうですが、重なる部分がありますよね。
小栗くん曰く、未完成な魅力。
彼についていくのに、理由なんてないんだ!って感じの魅力(笑)。
そして薄汚れてないんですよね。
私は汚れているより、薄汚れている方が好きじゃないのですが(分かります?笑)、
そうだ、源治は薄汚れてないって。
これは小栗くんにも言えることですが、清廉とした、その潔さというか、美しさというか、
それは外見だけでなく、そういうところが好きだなあって、
最後の決闘シーン、綺麗な雨粒を見ながら、思っていました。
曲は、リトルリンダが好きです(笑)。