曇り空の寒い一日でした。
「情熱大陸」後編、見ました。
「カリギュラ」、どうでしたか。結構見せちゃいましたよね(笑)。
でもああいう激しい場面ばかりではないのですが、
その「カリギュラ」の場面を見ていた長男のひとこと。
「観に行かなかったのは失敗だった」
そうでしょう、そうでしょう(笑)。昨日から延々と私は「カリギュラ」のことを、
家族に、ところかまわず、語っていたので、それもあって、
長男のひとことに繋がったと思うのですが、
それはともかく、あの最後のカーテンコールの表情は心掴まれましたね。
もう本当によかったなあって思って、
まだ整わない息と、滴が落ちる黒髪からのぞく、充実感に満ちた瞳、
深々とお辞儀をして、カツカツと引き上げる横顔が、凛々しくて素敵でした。
やはりすべては、「カリギュラ」に向かっていったんですよね。
後編は、前編よりは苦しくなったです(笑)。
でも蜷川さんと話していた、「ただ出ているだけでいい、いるだけでいい」っていう人、
そんなにいるのかなって思ったのですが、
彼のまわりは、今そういう環境なんでしょうか。
「コナン」の撮影状況等から、そうとってしまうのかな。
今度はどんな舞台なのかなって、どんな小栗くんを見せてくれるのかなって、
舞台に立つ小栗くんを、そのお芝居を楽しみに来ている人も、
たくさんいると思うのです。
昨日の客席のあの息を呑むような静けさの中で、
幕が開いたとき、私は大丈夫って思ったのですが、
小栗くんに伝わっていないのかな。だんだん伝わっていくといいですよね。
でもそれも含めて、「カリギュラ」の人格形成を、
手伝っているとすれば、それはよかったかな(笑)。
一番苦しいとき、山田くん、鋼太郎さん、優しかったですね。
山田くんが励ましてくれたり、鋼太郎さんの「大丈夫」も、心強くて、
でも小栗くんは、きっと出来てしまうだろうと思われているなあとも思いました。
「小栗をノックアウトしてやろうと思ったんだけど、
残念だな。出来ちゃったな。不愉快だ」
この蜷川さんの言葉が、いつものように逆説的で嬉しい(笑)。
蜷川さんから稽古中、罵声をあびることがなかったのは、
もう心がカリギュラだったからですね。
苦しみながらも、どんどん責めていくところが彼らしいなあって、
でも「恐怖があれば強くなれる」は、
やはり安住しては、成長出来なくなるということでしょうか。
舞台が開く前の映像は、こちらまで緊張してきます。
「でもオレの事、見るのなんて、みんな、それぞれ見たいとり方で見るわけだから、
本当にオレも勝手に、見られて困ることは何もない。もうやるだけです。後は」
最後の言葉が潔いです。
彼はやはり抵抗の人ですよね。そこが好きなんですけどね(笑)。
それがエネルギーというか、そこはやはり「カリギュラ」向きということでしょうか。