風色の椅子 第二楽章

小栗旬さんのファンブログ やや耽美主義

積みあげてきたもの

初夏のようです。
BBSにて教えていただきました(ありがとうございます)。
「BARFONT」の表紙が見られます。ドキッとしますよ。
http://barfout.exblog.jp/
さて「クローズZERO」のメイキングの中で、小栗くんが山田くんとは、
3年前くらいに共演していると言っているところがあるのですが、
その3年前に共演した「め組の大吾」第2話をご好意で見る機会に恵まれました。
ありがとうございます。
前にレンタルして見たことがあるのですが、改めて見ても感動します。
消防士大吾役は山田くん。そのサッカー部の憧れの先輩で、
キャプテンだった矢沢役が小栗くん。でもその矢沢は連続放火犯でした。
その放火犯と大吾にわかってしまったときの、
開き直るでも優しい口調がゾクッとするのと、
花形選手だったのに、怪我をして、サッカーができなくなり、
今は小さな町工場で、怒鳴られながら働いていて、
その鬱憤ばらしに、放火をしたと告白するシーン。
真っ直ぐな大吾に説得され、改心しようとするのですが、
もう遅いという諦めの気持ちとが交錯するシーン。
小栗くんの目からはとめどなく涙が流れていて、
その弱さ、脆さ、惨めさ、悲しみ、屈折した気持ち、
でも大吾には認めてもらえたこと、しかしもうすべては遅くて・・・。
放送日は、2004年1月13日なので、小栗くん、20、21歳頃?
ふたりとも顔はまだ幼くて、でもこの若い二人だけで、
クライマックスシーン、充分ひきつける演技で、今見ても素晴らしいと思いました。
小栗くんはもう手にとるようにその放火犯の気持ちが伝わってくるのです。
移り変わる心の変化も、ライターを持つ震える指先、
あとからあとから流れる涙、胸締め付けられます。
私は小栗くんの弱さ、脆さを表現する演技が好きで、
あの繊細さは小栗くん独自のもので、その繊細さの中に、優しさ、純粋さがあって、
どんな表現にも、繊細さはついてまわるのですが、
こういう弱さを表現するときに、より伝わってきますよね。
そしてその後、「エランドール賞」での小栗くんを見たのですが、
エランドール賞」のときの小栗くん、上品さが際立っていて好きなんですよね(笑)。
こうやって見比べてみると、本当にこんなに素敵になっちゃってという感じで、
今まで、こういう矢沢役のように、いろいろな作品を、丁寧に演じてきて、
その結果がこんなに素敵な小栗くんになったんだなあって、
今の素敵な小栗くんは、その積み上げてきたものが、間違っていなかった証のような、
そんな気がしました。
でもこの頃はこれほどの犯人役はないですよね。
ものすごくシリアスなものも見てみたいなあって思います。
がっつり小栗くんのお芝居を見てみたいです。