風色の椅子 第二楽章

小栗旬さんのファンブログ やや耽美主義

クローズZERO2 感想

春の陽射しが眩しいです。
「クローズZERO 2 」観てきました!
源治が鳳仙学園にひとり突っ込んだときのように、
私もひとり、若いお兄さん、お姉さんの中へ突っ込んできました(笑)。
ちゃんと熱いものが伝わってくる映画でした。
人間には、男と女の性別がありますが、男の子という人種が、
あるのだなあと思いました。
前にも書きましたが、立っているだけで絵になるのは、
高倉健さんとゴジラ。そこに滝谷源治が加わりました(笑)。
それでは、感想を少し書こうと思いますが、ネタバレが含まれますので、
読みたい方だけお願いします。









クローズZERO 2            三池崇史監督作品    
                      滝谷源治  小栗旬
                      芹沢多摩雄 山田孝之
                      鳴海大我   金子ノブアキ


まず私は不良映画で、実は説教臭いものが、
あまり好きではなくて、今回は、ごちゃごちゃ言わず、
見てくれ、という感じがよく伝わってきて、よかったです。
とても疾走感があるし、エネルギーが伝わってくるし、
格好いい映画になっていました。
男は拳で語り合う、殴りあって分かり合う等、
今までよく青春ドラマに出てきても、いまいちピンとこなかったのですが、
初めて、その気持ちがわかった気がしました。
そして悩める源治もとても惹かれました。
息子の悩みを彼なりのやり方で、それとなく救い上げようと来てくれた父。
その帰り道に暴漢に襲われて、病床に眠る父親へ、
かける言葉とともに、思いがけずハラリと落ちたひとすじの涙が、
息子の思いをより強く伝えていました。
燃える体育館を見ながら、時生とのやりとりも、
源治は源治なりの、時生は時生なりの苦しみが伝わってきて、
乱れた黒髪とともに、行き場のない哀しみも伝わってきました。
そうそう、私は強い源治も好きなのですが、
やられる、倒れる源治も好きで(私だけ・笑)、
それこそ、乱れた黒髪、やられてもやられても挑んでいく瞳。
リンダマンに打ちのめされ、気を失い、ソファに寝かされ、
白い肌、血の赤、綺麗な横顔の閉じた瞳、結んだ唇、
そして顎のライン、首筋、鎖骨の色っぽさ。
パート1同様、細身の美しい源治でした。
ひとり鳳仙へ立ち向かっていくときの、あのグラウンドの砂煙の中佇む源治、
なんと説得力のある美しい立ち姿だったことか。
「クローズZERO」パート1 のメイキングで、三池監督が、
「敵が凄いもので、勝てないものに、向かっていくときが、一番綺麗なんだ」と、
仰っていましたが、まさにそのとおりのシーンで、
胸が震えるほど、格好いい、美しい源治でした。
挑んでいく姿勢、思い、刹那的で爆発的な輝き。
格好いいって、やはり精神的なものも大きく作用するなあって、
当然小栗くんは、八頭身で、あの足の長さで、姿勢が良くて、
見た目にも群を抜いた格好良さなのですが、
でもそこに、潔さ、強い気持ち、屈しない心、思いやり、
いろいろな思いが加わって、とても格好いい源治になっていました。
アクションシーンもスピード感、キレがあって、迫力があり素晴らしく、
ふと見せる強気な瞳にも引き込まれました。
そしてみんなもそれぞれに格好よくて、個性的に描かれていて、
ユーモアもあって、愛しかったです。
牧瀬は相変わらずでしたが、やっぱり頼りになる牧瀬で、忠太も威勢がよくて、
三上兄弟のセメダインのくだりから、「素敵な帽子だ」も可笑しくて(笑)、
時生もひとつ自分を越えられて、よかったなあと思ったし、
伊崎対芹沢、伊崎と戸梶の関係も、そこかしこに、言葉少ないながらも、
友情が感じられて、川西が拳さんに説得されるところも感動的だったし、
美藤の鷲尾へのキックも胸がすっとしました。
鳴海と源治の煙草の火の貸し借り、雰囲気がありました。
お互い、認め合う感じもよく伝わってきました
あ、ルカと源治は、源治はルカからキスくらいされてもよかったかなあとか
ちょっと見たかった気もしますが(笑)、
でもそれはクローズとしては掟破りですね(笑)。
そして最後、鳴海との戦いが終わり、源治が芹沢の肩を借りるところ、
「世話がやけるなあ。うちの大将は」という芹沢の言い方が、
とても愛情がこもっていて、いいなあって感動しました。
映像の編集、音楽も格好よかったです。
男の子ってこんな世界があるんだって、羨ましいなあと思った映画でした(笑)。