今日もいい天気になりました。
昨日の「スマイル」は、すみません、先回でもう気持ちが切れてしまい、
一応見てはいましたが、感想が書けるような状態ではないので、
おわびに、ひさしぶりにシェイクスピアのソネットを書きたいと思います(笑)。
シェイクスピアが好きと言っていた小栗くん。
どんなところが好きなのか、原稿用紙2枚程度にまとめていただきたい(笑)。
私は何度も書いていますが、小栗くんに嵌ったきっかけが、
「お気に召すまま」初演なので、小栗くんとシェイクスピアはセットになってます。
そう初シェイクスピアは、小栗くんによってその扉が開かれました。
こんな世界があるんだ〜って、もう感激と感謝で胸がいっぱいでした。
舞台美術、照明、音楽、その世界に生きる人々、心に響く台詞、
瑞々しく美しいオーランドーとロザリンド。
チケット発売後で、追加公演でしか行けなかったので、
次男を道連れに1泊2日で行きました。
ちょうど夏休みだったので、「美術館に行きましょう」という学校の宿題を、
東京のブリヂストン美術館で済ませました(笑)。
そのときお土産で買った、クリムトの「接吻」のハンカチは、
なんだかいまだに使えなくて、ときどき眺めてはため息をつき、
展示してあったエミール・ガレの陶器は、それは優雅で美しく、
でもすべてが「お気に召すまま」への思いとともに、思い出されます(笑)。
では、シェイクスピアのソネット、18番、19番を。
あなたをなにかにたとえるとしたら夏の一日でしょうか?
だがあなたはもっと美しく、もっとおだやかです。
手荒な風が五月の蕾を揺さぶったりして
夏のいのちはあまりにも短くはかないのです。
ときには太陽の眼差しが熱すぎることもある、
ときにはその黄金の顔に雲がかかることもある、
そして偶然、あるいは自然のなりゆきによって、
美しいものはすべてその美しさを奪われていくのです。
だがあなたの永遠の夏は色あせることもなく、
あなたに宿る美しさは失われることもなく、
死神に「死の影を歩む」と言われることもないでしょう、
あなたが永遠の詩の中で「時」と合体しさえすれば。
人々が息をするかぎり、その目が見うるかぎり、
この詩は生きてあなたにいのちを与え続けるでしょう。
すべてを貪りつくす「時」よ、獅子の爪を鈍らせ、
大地におのれの生んだいとし子を食らわせるがいい、
獰猛な虎の顎から鋭い牙を抜きとり、
長命の不死鳥を生きながら焼くがいい。
足の早い「時」よ、過ぎ行きながら季節を
楽しくも悲しくもするがいい、広大な世界と
そのうつろいやすい美に存分に手を加えるがいい、
ただ一つ、もっとも忌まわしい罪を犯してはならない、
わが愛する人の美しい額におまえの時間を刻み、
おまえの年古りしペンで線を引いてはならない、
彼だけは、おまえが過ぎ行くときも手をふれず、
のちの世の美の鑑として汚してはならない。
だが老いた「時」よ、おまえがどんな害を及ぼそうと、
わが愛する人はわが詩の中で永遠の若さを保つだろう。