風色の椅子 第二楽章

小栗旬さんのファンブログ やや耽美主義

SHAKESPEARE BIRTHDAY

爽やかに晴れました。
ラブシュンアリーさんから教えていただきました(ありがとうございます)。
鶴瓶さんご出演の番組「きらきらアフロ」で、「小栗旬のオールナイトニッポン
最終回後の飲み会について、お話をされていたそうです。

【 テレビ大阪 きらきらアフロ 】

本当にすごいメンバーですね。
「みんなが俺を求めるねん」という鶴瓶さんがいいですね(笑)。
mikimiki さんから教えていただきました(ありがとうございます)。
夏野苺さんのブログにほんの少し、また撮影が近いような話がでてきます。
今度はどんな小栗くんなのでしょう。


さて今日、4月26日は、シェイクスピアのお誕生日ということで、
でも実は生まれた日は不明で、26日は洗礼日となっているという記述もありますが、
「タイタス・アンドロニカス」公演中、誕生日を祝って、
シェイクスピアソネット」を朗読したのは、2006年4月26日でした。
彩の国シェイクスピア・シリーズ公式ブログで、まだその当時の写真が見られます。
小栗エアロンは小さいですが、真っ赤な衣装ですぐわかりますよ。
美味しそうなお誕生日ケーキも。


【 彩の国シェイクスピア・シリーズ公式ブログ 2006年4月 】


ソネット18番も書かれていますね。このころはこういうイベントや、
アフタートークもあったりして、いろいろ楽しめました。
その「タイタス・アンドロニカス」「間違いの喜劇」が収録されているDVDはこちら。


【 amazon.co.jp NINAGAWA×SHAKESPEARE III 】


さてシェイクスピアのお誕生日ということで、ソネットはいつも書いているので、
今日は、まず小栗くんが演じたシェイクスピア3作、
「お気に召すまま」「間違いの喜劇」「タイタス・アンドロニカス」から、
オーランドー、アンティフォラス、エアロンの台詞を。
希望的観測を込めて(笑)、「ロミオとジュリエット」「ハムレット」から、
ロミオ、ハムレットの台詞を書こうと思います。


<お気に召すまま>
オーランドー「そんな優しい言葉を?どうかお許しください、
        ここでは何もかも野蛮だと思いこんでいたので、
        つい居丈高な態度をとってしまいました。
        みなさんがどういう方かは存じませんが、
        人も寄り付かないこんな場所で
        鬱蒼と枝をたらす木々の陰で
        ゆるやかな時の歩みをやり過ごしておられる。
        みなさんがかつて幸せな日々を送ったことがおありなら、
        鐘の音が教会へと誘うあたりに住んだことがおありなら、
        立派な主人役のいる宴席に招かれたことがおありなら、
        まぶたの涙をぬぐったことがおありなら、そして
        人を憐れみ、人に憐れまれるのがどういうことかをご存じなら、
        私も無理強いはやめ、穏やかな手段が功を奏することを
        願って顔を赤らめ、剣を鞘におさめます。」


オーランドー「ここに懸かってろ、俺の歌、俺の恋の証人だ。
        三つの冠を戴く夜の女王よ、見ていてくれ、
        その清らかな目で、蒼ざめた天の高みから、
        あなたに仕える美しい狩人、俺の運命を支配する人の名を。
        ああ、ロザリンド、この木々が俺の手帳だ、
        その幹に思いの丈を彫りつけておこう、
        そうすれば、この森に住むすべての者の目が、
        いたるところであの人の美徳の証を見ることになる。
        走れ、走れ、オーランドー、木という木に刻みつけるのだ、
        たとえようもなく美しく清らかなあの人の名を。」


<間違いの喜劇>
アンティフォラス「美しい人、それ以外にあなたの呼び名を知らないし、
          なぜあなたが僕の名前をご存じなのかも分かりません。
          あなたの知識、あなたの美しさは、
          地上の奇跡、地上の神です。
          教えてください。かわいい人。どう考え、どう話せばいいのか。
          鈍く、多くの間違いに窒息しかけ、
          たよりなく、浅はかで弱い僕の頭に、
          あなたの言葉の隠された意味を明かして下さい。
          なぜ、僕の純で一途な魂を、
          未知の不義の世界に、さまよわせようとするのです?
          あなたは神ですか?僕を新たに造り直したいのですか?
          それなら造り変えて下さい。あなたの力に従います。
          だが、僕が僕であるとすれば、
          いま泣いているお姉さんは僕の妻ではなく、僕には、
          あの人のベッドを尊ぶ義務もありません。
          僕の心は、もっともっとあなたの方に傾いている。
          ああ、美しい人魚、あなたの歌声で僕を惹き寄せ、
          お姉さんの涙の海で溺れさせないで下さい。
          ご自身のために歌って下されば、僕はあなたに溺れます。
          銀の波間にその金髪を拡げて下されば、
          その輝かしい空想の中で、
          至福の果てに死んでも本望です。
          浮いた恋なら沈むがいい、溺れるがいい。」


アンティフォラス「いや、あなたその人を、あなたは僕の無ニの命、
          僕の目の澄んだ瞳、僕の胸の大切な心、
          僕の糧、僕の運命、僕の希望の的、
          僕の地上の唯一の天国、あなたさえいればそこが天国だ。」


<タイタス・アンドロニカス>
エアロン「タモーラはいまやオリンポス山の頂上に登り、
      運命の矢玉などかすりもせぬ遙かな高みに坐っている、
      雷がゴロゴロ鳴ろうが稲妻がピカッと光ろうが涼しい顔、
      蒼白い悪意が威嚇の手を延ばしても高すぎて届かない。
      金色の太陽はまず朝に挨拶し、
      その光で大海原を黄金色に染めると
      まばゆい馬車を駆って天の頂をめざし
      雲にそびえる峰々を見下ろす、
      それがいまのタモーラだ。
      地上の栄誉は彼女の才知にかしずき、
      眉をひそめれば美徳もひれ伏して震えおののく。
      こうなったら、エアロンよ、心に鎧をつけ覚悟を決めて
      お前のかわいいお妃様と同じ高みに登っていけ。」


エアロン「祈るなら悪魔になさい、神々はわれらのことなどとうの昔にお見限りだ。」


ロミオとジュリエット
ロミオ「だが、待て、あの窓からさしそめる光はなに?
     むこうは東、とすればジュリエットは太陽。
     昇れ、美しい太陽、ねたみ深い月の光を消してしまえ、
     自分に仕える乙女であるあの人のほうが美しいと
     悲しみ嘆き、病み青ざめている月の光を消してしまうのだ。」


ロミオ「恋の軽い翼でこの塀を飛び越えました。
     石垣などでどうして恋を締め出せるでしょうか。
     恋がなしうることなら、恋はどんな冒険だって厭いません。
     この家の人たちがどうしてぼくを妨げられましょう。」


ハムレット
ハムレット「剣よ、鞘に入り、じっと次なる時を待て。
       やつが飲んだくれ眠りほうけている時、怒り狂っている時、
       あるいは邪淫のベッドで快楽をむさぼる時、
       賭博にわれを忘れ罵りわめていている時、いや、なんでもいい、
       なにか救いのない悪業に耽っている時、
       やつを斬り捨てる。やつの踵が天を蹴り、魂は地獄へとまっさかさま、
       たちまち地獄のどす黒さに染まるがいい。」


王妃   「この私を忘れたのですか?」
ハムレット「いや、いや、とんでもない。
       あなたは王妃、ご自分の夫の弟の妻、
       その上、遺憾ながら私の母親。」


ああ、早く山から降りてきておくれ。
そして細身のしなやかな輝くばかりの美貌を取り戻し、
恋を語り、野望をたくらみ、朗々と響き渡るその声を聞かせておくれ。
そうすれば世界はあなたのものになる。
金色の朝と怠惰な昼と怪しい夜が、あなたの手に入るのだ。
〜なんてシェイクスピア風に語ってみました(笑)。
もちろん小栗くんへの言葉です。結構本気です(笑)。
やっぱりシェイクスピアの台詞、美しくて格好よくて素敵ですよね〜。
また小栗くんに是非是非、演じてほしいですね。
ということで、シェイクスピアさん、お誕生日おめでとうございます!