風色の椅子 第二楽章

小栗旬さんのファンブログ やや耽美主義

その表現は生きることに直結している

晴れたり曇ったりしています。
13日のブログは、今年を振り返る「オールナイトニッポン」の発言集(笑)みたいな、
日記になりましたので、今日は、その13日のコメント欄のmimosa さんの、
リクエストに、少しお答えする形にしまして(笑)、
役の台詞、雑誌での言葉等、私の印象の残った言葉で、
今年を振り返りたいと思います。


1月
 「輝いてるの、慣れてきた?」
  (食わず嫌い王・木梨さん)


2月
蜷川「演劇とは嘘のない嘘をつくもの」
小栗「ただ、そのためには、本当を見て、
    嘘のない嘘をつけるようになるしかないと言われています」
    (ムサシに向けて・日刊スポーツより)


3月
蜷川「小栗にしても竜也にしても、芝居をやれることがどれほど大切かって、
    いうのがすごくわかってきているのね。すごくひたむきに、一生懸命ですよ。
    ダメ出しされて叱られることがいかに大事かわかるから、
    “うんと叱って大丈夫だから”って、ふたりとも言ってるよ。
    優れた演劇言語の洗礼を受けてほしいと思っているしね。
    それに、彼らはちゃんと向かい合っている。竜也も小栗もみんなも、
    この仕事がどれだけ恵まれた、稀有な仕事かっていうのは、
    わかってやっている。
    それから、みんなが清々しく“いい仕事がしたい”って思っているから、 
    雑音が入らないで、一つの気持ちで向かい合っている。それが、いいんだな」
     (レプリーグ Bis 2009.March vol.14 より)


4月
まい  「おや、こちらのお方は?」
武蔵  「友人です。」
乙女  「ぶしつけながら、お名前は?」
小次郎 「からだをいとえ。」
武蔵  「おぬしも達者でな。」
  (舞台 ムサシより)


「皆おつかれ様でした、
 楽しかった、眠かった、移動も長かった。小栗旬
(映画 クローズZERO 2 パンフレットより)


5月
「ほら、撃てよ。ビト。あ?おい、ここだよ、ここ。ほら、撃てよ!
 ここ撃てよ。そしたら即死だよ。おい、早く撃てよ、撃てよ!
 そのかわり失敗したら、ぶっ殺してやるからな。きっちり殺せよ。
 ・・・お前、恩人に銃、向けてんだぞ。お前みてえな奴はな、
 俺と一緒にいればいいんだよ」
  (ドラマ スマイル 第7話より)


6月
「巨大なプロダクションの力によって作られた男じゃないんでね、
 我々内側から見てるとちょっとした事件なわけですよ、
 俳優史の中でも特別な存在なんだよね」
  (小栗くんについて、三池監督の言葉 やべさんのラジオより)


7月
小栗「ほんとに捨てられないものは、自分自身であるということ、ですかね。
    そういうのを曲げてまで、生きていたくはないかなと思っています」
     (TAJOMARU 完成披露試写会にて)


「旬くんの石田三成は月の光」
天地人 チーフ・プロデューサー内藤さんの言葉)


「自分が命をかけられるだけのスタートラインにはいつも立っていたい、
 それだけなんです。「この作品に命をかけるためにきましたから、
 あとは皆さんの好きなように料理してください。
 その思いできましたから何でも言ってください。やりますよ」って。」
(GINGER 「小栗旬の人生論 第3回 小栗旬 夢と未来を語る」より)


8月
秀吉「そなた、まこと気がきくのう。どうじゃ、わしに仕えぬか」
三成「ありがたきお言葉。わが命をささげ、秀吉様にご奉公つかまつります」
    (大河ドラマ 天地人 第35回より)


9月
箭内「ずっと今考えてたのは、なんとか真面目って言葉を使わないで、
    真面目だっていうことを言えねぇかなあと」
小栗「あはははは」
箭内「思ったんだけど、それが思いつかないままに時間が来てしまったんですよね。
    で、やっぱり戦ってるし、楽しんでるし、そのふたつを同時に、
    やってる人が世の中を変えてく予感をさせてくれるのは、
    すごい気分がいいなあ、世の中の人、みんなそれを、その姿を、
    いろんな作品を通して、見てるんだなあっていうのを、今日、感じました」
     (トップランナーより)


蜷川「本当に自分に飢えてるんなら、もっと本を選べと。不良高校生なんて、
    誰がやったって上手いですよ。日本の俳優は。不良高校生をやって、
    下手だって言われた俳優、ひとりもいないですよ。
    そういうものをやって上手いと思ってないと思うけど、それから、
    イケメンの俳優がいっぱい出てきて、いろんなもの競ったって、
    たかがしれてるでしょ。そんなもんよりさ、世界のトップクラスの、
    20代の俳優はさ、もっと凄い仕事いっぱいやってるわけだから、
    そういう仕事の中に頭突っ込んで、互角の勝負ができるような、
    仕事をしてほしい。小栗にはそれだけの肉体的な魅力も、
    それから知性だってあるわけで、もっともっと欲望がね、尖がってね。
    たかがちっちゃいところで、ちっちゃい不良になったってしょうがないでしょ。
    いい子になったって。それよりもっと欲望の、
    巨大な欲望の持ち主である俳優になってほしいと思っているんです。
    是非、また一緒に仕事をしましょう、ととりあえず、言っときます。小栗。
    蜷川幸雄でした」
     (土曜スタジオパークより)


三成「負けるは時の運。されど大義はなお我にあり」
三成「今宵ばかりは、お受けいたそうかの」
三成「小早川様!ならばひとつだけ、ことづけをお頼み申す。
    直江山城守にお伝えください。
    なにとぞ生きて、我らの正義を後世に伝えよと」
     (大河ドラマ 天地人 第39回より)


「亜古、俺を好きか」
(映画 TAJOMARUより)


10月
由岐「可愛らしく謝ってんだからさ、優しい言葉のひとつやふたつ、かけなさいよ」
高倉「・・・おやすみ」
由岐「おやすみ」
(ドラマ 東京DOGS 第1話より)


「その真っ白なTシャツの背中は大きく滑らかな弧を描いていた。
ーきれいな背中だな・・・。」
「人が好きで、男臭くて、すべての荷物を下ろさない小栗旬は何処まで、
 走り続けるだろうか。しかし吠えながら悩みながらも、身体ひとつで、
 答えを探し続ける男が見る光景にはやはり期待を抱いてしまう。
 目の前で演技に集中しているスーツのベストとホルスターのレザーで、
 固められた彼の背中はやはり滑らかな弧をきれいに描き、そして大きかった。」
  (Switch VOL.27 NO.11 NOV. 2009 より)


11月
小栗「ハチャメチャで青臭い映画になると思います。
    今の自分にはそれしか作れないというか・・・。
    上質な作品を作るみたいなことは、まだまだ人間を知らないと、
    出来ないと思うので、今の自分の感覚の中にあるハチャメチャなことや、
    汗かいて生きる姿みたいな、そういうものが輝いて見えればいいなと、
    思ってるんですけどね」
     (シュアリー・サムデイ情報解禁 めざましテレビより)



uno のCM の「シュ、シュシュシュ、シュッシュ」も入れたかったのですが(笑)。
こうやって並べてみると、やはり俳優という職業は、表現する仕事ですから、
その表現は、生きることに直結している感じがしますよね。
佐々木小次郎、滝谷源治、林誠司、石田三成、多襄丸、高倉奏。
小栗旬という精神、身体を経由して体現される人々は、
どうしてこんなにも魅力的なのでしょう。それは林誠司のように、
たとえそれが負の魅力であったとしても、惹かれざるを得ない魅力に溢れています。
それぞれがちゃんと生きて、息づいているからですよね。
書き出した言葉の中では、2月の“そのためには、本当を見て”〜という言葉が、
私は印象に残っているのですが、彼はそういう目を持っている人だなあと思います。
本当が解る人ですよね。それは苦しいことかもしれない。
でもそれにさえも立ち向かっていける人だと思います。
蜷川さんの言葉はいつもいつも深い愛情が感じられ、
箭内さんの、“やっぱり戦ってるし、楽しんでるし、そのふたつを同時に、
やってる人が世の中を変えてく予感をさせてくれるのは、
すごい気分がいいなあ”〜というのが、本当に、そのとおりだなあと思います。
小栗くんを見ていると、気分がいい、気持ちのいい思いがすごくして、
姿形ももちろん綺麗で気持ちがいいのですが(笑)、
その上、心が綺麗で、力強く前向きで、素敵だなと思います。
そういうものがはやり役にも反映しているので、
役、それぞれがある種の清潔感があり、美しさがありますよね。
またこれからも小栗くんの美しい精神、容姿を経由する、
魅力的な役をたくさん観たいと思います。
まずは明日の高倉奏くんを堪能しましょうね(笑)。